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16_勇者と賢者とお色気と旅立ち

「おおお この完成されたフォルム そして我が孫たちの勇姿 タマちゃんいいものを見させてもらったよ」


 涙ながらにタマちゃんの手を握りそう話したのは僕の祖父だ


「おお リスト見てくれてたのかにゃ どうにゃどうにゃ 5人で決める型は?」


「タマちゃん いい すごくいいぞ」


 僕はタマちゃんの手を握ったままでオイオイ泣いている祖父にこの行動の意味を問う


「ん? 意味? わからん タマちゃんの趣味だ」


「あの タマちゃん・・・・・・」


「にゃはは にゃんのことはにゃい 昔リストから聞いた話で戦闘の前にこういうことをするって聞いたにゃ かっこいいにゃ」


(・・・・・・じいさん タマちゃんになにか間違って伝わってるみたいですよ)


「よっし 久しぶりにやってみるか こうでどうだ」


 突然タマちゃんの前で型をとり始めた祖父はひどい格好だ


(ああ じいさん そうして異世界に間違ったカルチャーを教えているんですね)


「おお やるにゃ リスト まだまだ現役じゃにゃいか それならこうにゃ」


「こうか?」


「こうにゃ」


(むむ しかしよく見るとこの2人には全くスキがないこれがこの世界の勇者と賢者だというのか・・・・・・)


「おーい 梨花 ラスト タマちゃんやあは ほっといてこっちこいなぁ」


 僕たちは庭の木陰に座っているナバちゃんに呼ばれた


「はい じゃあ自己紹介な うちはナバ ナバってよべばいいでぇ よろしくなぁ こっちはアルミちゃん」


「あっ や やぁ 僕はアルミだ アルミと呼んでくれればいい」


 うさ耳の美人ナバはそういうと長い耳ピコピコと動かした

 アルミちゃんは僕なんて自分のことをいっているが緑のショートヘアがよく似合う美少女だ

 そして額にある眼は嘘がつけないのか照れた素振りで僕をチラチラ見ながら右往左往している


(アルミちゃん ちょっと好み)


「あ はじめまして 睦月ラストです よろしくおねがいします」


「う うん こちらこそよろしく頼むよ」


 そういったアルミちゃんはなぜだか一気に顔を赤くした

 このとき僕は知らなかったのだアルミちゃんの額の眼が僕の心を読んでいたことを・・・・・・


「おおい それじゃあ 挨拶はおわったかにゃ」


 祖父としばらく遊んでいた?タマちゃんは祖父と何かを話したあと祖父と別れこちらへやってきた


「それじゃあ 梨花 ラスト 君たちはこれからタマたちと数ヶ月魔法や剣技を身につけにゃーがら 旅をするにゃ 旅の目的地はここからずっと遠くの北東にあるインキュバスの街のサキちゃんの家をめざすにゃ ルートはここから東にある森の温泉に行きそこから南に下り山を迂回しながら砂漠にはいるにゃ そこからさらに北上したところにインキュバスの街があるにゃ」


 向こうの世界ではキャンプさえしたことのなかった僕と梨花は旅に不安があった そんな不安を見透かすかのように ナバが僕たちに声をかけた


「ラスト 梨花 だいじょうぶだっちゃ アルミもタマも冒険者として超一流だけぇ ちょっとした旅行気分でおればええけー」


 ナバは僕らの気持ちを和らがせるためそんなことを言ったがこの言葉が嘘になってしまうことを僕らはまだ知る由もなかった


「ねこちゃん うさぎちゃん それからぁ ぼっちゃんじょうちゃんに アルミ おねえさん 先にイッてまってるから ねぇ きおつけてくるのよ ふぅ あと これ 森の温泉旅館の宿泊券よ ゆっくり温泉も楽しんでくればいいわ ねぇ」


 僕たちが旅に出る当日 すごくエッチな感じのおねえさんが僕たちに一枚一枚手渡しで旅行券を配ってくれた


「あらぁ ラストちゃんだっけ あなたはここから取ってねぇ」


 サキさんと呼ばれているその女性はあろうことか胸の間にチケットを挟んでそれを僕にとらせようとしていた


「サキさん!」


 その胸のチケットを奪い取り僕に渡したのは母ラミだった


「あらやだ 見てたのぅ ラミ ぼうや かわいいわねぇ うふ」


 そう言ってサキさんはそそくさと逃げるように立ち去っていった


「わははは ラスト サキュバス族には気をつけるにゃよ サキには悪気はにゃいんだろうけどフラフラついていくようにゃら 命の保証はできにゃいぞ 」


(タマ師匠 今のお言葉しっかりと耳にやきつけ今後は鼻の下をのばさぬよう精進いたします)


 そんなこともあったが 数分後 僕達は家族に見送られタマちゃんたちと旅に出発することとなったのであった




























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