私が誰かのモノになるなんて! 絶対にイヤ!!!
___私は、男の人のモノになんか! 絶対になりたくない!!!
私が好きになる男性は、いつも私を自分のモノにしようと
するのよ!!!
___私は、“物”じゃない!!!
私は、自分の考えもあるし! 好きな事をするわ!
誰かの指示や命令で動いたりなんかしないのよ!
“私は私なの!” 誰にも私の自由を奪う権利はないわ!!!
それなのに、、、世の男どもは、自分が欲しいモノを手にする為に
姑息な手を使って、あれやこれやと手を尽くしてくるのよ。
・・・まあ、私もそんな簡単な罠に引っかかるからこんな事になる
んだけどね!
___だけど?
やっぱり、私は誰かのモノになるなんて! 絶対にイヤ!
私は、今の私が好きだからよ!
___誰にも、私を変えることなんかできないわ!
▽
___私の名前は、『梅野木 夢香』22歳、OLの仕事をしているわ!
・・・でも、何故なのか?
私が好きになる男性って? みんな自己主張が強い人ばかりなのよ!
自分の意見をはっきり持っている人ってステキだなって思ってたからよ。
ネヨネヨと自分の考えもない人よりは、しっかり自分の意見を言える人の
方がいいと思わない?
・・・でも? そういう人と付き合うとね!
はじめは、男らしいと想っていても、、、。
___そのうち、自分の意見を私に押しつけてくるのよ!
仕舞には、私の意見を握りつぶすの!
自分の考え方が100%正しいと思っているみたい!
気がつけば? 私は彼に飼われた籠の鳥よ!
・・・そんな恋愛、誰だって! したくないでしょ?
私だって! したくないのだけど、、、。
最初に、好きになる男性がそういう人なのよ!
私の、好きになるタイプの男性を変えない限り同じ事の
繰り返しよね!
*
___それが分かってても。
なかなか? 好きな男性のタイプを変える事が出来ないでいるわ!
・・・以前も、友達の飲み会で、、、。
『おう! 久しぶりだな~梅野木! 元気だったか?』
『___えぇ!? 久しぶりだね? 成城君!』
___まさか!? 私と高校の時に同じクラスの男の子が来るなんて!
思っても見なかったのよ!
・・・それに、高校を卒業して以来だから、4年ぶりかな?
それに、成城君のイメージが随分と変わっていたわ!
高校の時は、ひょろっとしてて頼りない男の子だったのに、、、。
今日、会ったら? 凄く体も逞しくなって! 男らしくなっていたわ!
『___なあ、梅野木! 今、彼氏とかいるのか?』
『___えぇ!? いないよ~ 成城君は?』
『俺もいないよ! 実はさ~お酒の勢いで思い切って言うけど、、、?
実は、高校の時から俺! 梅野木の事、少し気になってたんだよな~!』
『___えぇ!?』
『だけど? 高校の時って? 梅野木、他に好きな男子いたんだよな!
それ知ってたから、言わなかったんだ。』
『・・・そうなんだ、ごめんね! 成城君の気持ちとか知らなくて、、、!
正直、高校の時は、日野君の事で頭いいっぱいだったから、、、!』
『あぁ! 知ってるよ! そうだと思ってた!』
『・・・成城君、』
『今だったら? 俺と付き合ってくれるかな? なあ、梅野木! いいか?』
『・・・・・・本気なの? 成城君?』
『___あぁ!』
___こうして、私と成城君は付き合いだしたの!
でも? 成城君と付き合い出したらね?
高校の時の、成城君を思い出しちゃったの!
___頼りなくて、ひょろっとした成城君。
・・・私が何を聞いても?
成城君は、“梅野木の好きなようにしていいよ!”って返事が返って
くるのよ!
___全然! 男らしくないわ!
今は、あんなに筋肉ムキムキで男らしいと思っていたのに、、、。
見た目とは? 全然違った!
私が高校の時に知っている、成城君だったのよ!
___だけどね?
唯一! 成城君のいいところは、、、?
【私を自分のモノにしようと思ってない!】ところだったわ!
私は、自由よ! 誰の指図も受けない!!!
___成城君もそれでいいって、、、。
案外、いい彼氏なのかも!
私は、成城君となら! ずっと上手く行きそうな気がするの!
___彼を選んで! 正解だったみたい!
最後までお読みいただきありがとうございます。