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初めてのお出かけ①〜電器屋〜

「ゆ、柚斗さん! これすごくないですか!?」


第1の目的地である電器店に到着して早々、莉亜さんは完全にハイになっていた。

もともと余りきたことがないと言ってたし、 莉亜さんはちょっと.... いやかなり世間知らずなところもある。完全に箱入り娘というやつだ。初めて見たものも多いのかもしれない。


「えっと...? あ、ル◯バっすか。 ロボット掃除機ってやつですね。 掃除機本体がゴミとか感知して掃除してくれるやつです。 全部任せっきりってわけにはいかないですけど」


「やっぱりすごいじゃないですか! これがあればお掃除のために人を雇わなくてよくなりますよ!? 」


「ふつう自分で掃除しますけど!?」


「ええ....?」


俺の突っ込みを受けぽかんとしている莉亜さん。

....いやいや何「考えられない」みたいな顔してんだこの人は。

というかまさか....


「この家でいくらでなら働いてくれるのかなとか、わたし結構考えてたのに....」


「雇う前提で話進んでた!!」

やっぱりか.....


*******************************************************


「というか今回は莉亜さんの部屋に置くもの探してるんすよ。 莉亜さんはなんか欲しいものとかは?」


「えーっとですね、 私よく考えたら、私の部屋って寝る場所が確保できればそれでいいんじゃないかなと思いまして....」


「ええ.....?」


今度は俺がぽかんとする番である。

この人は10億も持ってたのに物欲ってもんが芽生えなかったのか...? んなバカな..


「あ、いやいや!別に物に興味がないとかそういうのではないですよ?」

と、俺の考えを読んだように言う。


「ならどうして?」


「いえその....私個人が私の部屋で使うものと言われるとあまり思いつかなくて。さっきも言ったように、自分の部屋を使うのは寝るときくらいのものだと思いますし、そうしたいと思ってるんです。 一人はあんまり好きじゃないですし....その... 柚斗さんのいるリビングに、なるべく私もいたいですから」


そのときの莉亜さんは頰を赤らめながらも、俺が初めて家族のことを聞いた時のようなどこか儚げな顔をしていた。


というか顔が真っ赤なのは俺のほうだ。今は絶対鏡を見たくない。

そりゃいきなりそんなセリフ言われたら顔くらい真っ赤になって当然だろうが....!


それを誤魔化すように

「莉亜さん、いきなりそういう台詞言うの...恥ずかしくないすか?」

と俺が言うと


「え? い、いや本心ですから! 全然そんな!!ほんとにです!」

と、さっきよりボリュームを上げて言う莉亜さん。

それを見て互いに小さく笑った。


「そんなわけで、まずは二人で使うものから揃えましょう!私はベッドとかがあればいいので!」


「じゃー莉亜さん、ちょっとこっちに」


「はい?」


首を傾げつつもついてくる莉亜さん。

そして俺が立ち止まり、手に取ったものを見て目を見開いた。


「俺たち二人で使うもの...まずはこんなのどうすか?」


俺と莉亜さんの初めての買い物。その最初の戦利品は、赤と青2色のコントローラーが付属した、家庭用ゲーム機だった。



<買ったものメモ>

電器屋さんにて

•ゲーム機 30000円(税抜き)

•ロボット掃除機 45000円(税抜き)

•柚斗さんのスマートフォン充電器 1300円(税抜き)


合計76300円

残り予算 423700円!







ここまで読んでくださったあなたに最大の感謝を。

毎日更新できてなくて申し訳ないです。

ス◯ッチよりル◯バの方が高いと知ったのはつい最近です。ほんとに。

「初めてのお出かけ」編はあと2話予定です。


よろしければ今回もブックマーク、評価感想等いただけたら、嬉しい限りです。

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