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俺史上最も衝撃的な朝

ただいま。

「ん••••••?」


目を覚ますと、知らない天井が見えた。

ウチの、真っ白な今にも崩壊しそうな天井じゃない。


(どーなってんだ••••••?)


未だ霞みがかった脳内で考えつつ、なんの気なしにふと横を見てみると、


「んむ•••••••」


「へぁっ!!?」


俺のすぐ隣で、かけた布団をはだけさせて眠る、浴衣姿の莉亜さんの姿が見えた。




朝っぱらからこれまで出したことない奇声上げたんだが。

あんな声出たんだな俺って••••••


自分のことと言えども知らないことのほうが多い か。さすが昔の偉い人の言葉はバカにできないもんだ。


••••••いや俺が一番知りたいのは、 なんで俺の隣で莉亜さんが寝てんのかってことなんだけどな! まずはそこだよな!?



浴衣を見て、今が温泉旅行に来てる最中ってことは当然思い出したけど、なんか昨日の夜の記憶があいまいだ••••••



••••••確か昨日の夜はウノをひたすらにやってて、 ウノ初めてだって言ってた莉亜さんが思ったより強くてビックリして、 そのあとドローツーにドローフォー重ねアリのルールでやったら超面白かったんだよな••••••


ーーいや、結構覚えてたわ。

今のこの状況の説明にはなってないけどな!!



それはそうと、こっちの困惑もつゆ知らず俺の隣で穏やかに寝息を立てている莉亜さん。

正直起こすのは憚られる。



何故って? 寝顔が可愛すぎるからに決まってるだろ他になにがあるッ......!!!


この寝顔崩すのはそれこそ罪ってもんでしょう。 それはダメでしょうよ。



「んぅ•••••• 柚斗さん••••••」


「へ?」



そんなこんなで、もはや完全に意識が覚醒した俺をよそに、莉亜さんがうわごとのように呟くのが聞こえた。


いや、今俺の名前呼んでなかった?



「や•••••• だめ、 だめですよ柚斗さぁん•••••• 」


「待って待ってなんつー夢見てんの!!?」



何してくれてんの夢の中の俺!?

大丈夫だよな? 何がとは言わないけど大丈夫だよな??


とりあえず一刻も早く夢から覚めてもらおう。うんそうしよう。



「莉亜さん莉亜さん。 起きてください。 朝っすよ」


軽く肩をゆすり、 起こしにかかると、意外とあっさり目を覚ましてくれた。


「ふあ•••••• んぅ•••••• あれ••••••? 柚斗さん、今日は私の部屋で寝たんですか••••••?」


「ここは莉亜さんの部屋じゃないし俺はそんなことしないっすよ!?」



どうやらまだ目が覚めきってないらしい••••••

少し寝ぼけた様子で、とろんとした目で俺を見る莉亜さん。


その様子は当然可愛い。可愛いんだが••••••

はだけた浴衣のせいもあって、 なんとも目のやり場に困ってんだよな••••••


「莉亜さん、起きた直後に申し訳ないんすけど、とりあえず浴衣整えません?」


「 え? 浴衣?」


莉亜さん、寝ぼけ継続中。


そこで俺はスマホの内カメラを起動し、莉亜さんに向ける。



そこには当然目のやり場に困る莉亜さんが映されているわけで。



ーーかつてなく顔を真っ赤に染めた莉亜さんは、 ようやく完全に目が覚めたようだった。



「••••••忘れてくださいね?」


「善処します。 でもたぶん無理っす」


「わーすーれーてーくーだーさーいー!!!」


「ちょ、 分かりましたって! 肩ポカポカするのやめて!!」


「もうお嫁にいけないかもです••••••」


「そのレベルのショック!?」


別に浴衣が乱れまくってたってだけの話なんだが••••••

ダメか? いやダメではない(反語)



そんなこんなで、現在時刻午前7時20分。

温泉旅行2日目の朝は、これまでのどの朝よりも騒がしかった。







ここまで読んでくださったあなたに最大の感謝を。

やっぱり執筆超楽しいです。


休載明け一話目、皆様の目にはどう映りましたか?

よろしければポイントや感想で教えていただければ幸いです。

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