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打ち上げだ! 肉を焼くぞ!! ②

なんとか隔日更新を維持したいけど難しい。そんな今日この頃です。fgoやり過ぎました。

俺と莉亜さんが焼肉店に到着すると、連絡通り雅とマッキーが待っていた。


「おーおー、二人さんお揃いで! お熱いことで!」


「なんでそうなるんだよ」


もうカップルに勘違いされるのは御免被りたいもんだ。


「二人とも待ってたよ〜!」



「雅ちゃんに信也さん! お二人も来ていたんですね!!」


「俺が呼んだんすよ。 テストの後はいつもこうでしたし、二人で焼肉ってのもなんか味気ないですし」


「せっかく柚くんと莉亜ちゃんの幸せ二人暮らしが守られたんだもん。 お祝いしないとだよね♪」


「だからそういうのやめい!!」



ほら!また莉亜さん真っ赤になってる!

このアホカップルは二人揃ってホントによぉ••••••



「約束は約束だ。今回は俺が払うけど、あんまり高いのは勘弁しろよ!」


ーー今回の期末テスト、俺たち3人の中で最下位はやはりマッキーだった。

世界史のテストで中盤から解答欄が一つズレていたのが響いたらしい。 あの時のマッキーの顔は、 真っ白に燃え尽きたどこぞのボクサーのようだった。


そんなわけで今日はマッキーの奢りだ。 他人の金で食う焼き肉は旨い!!



「莉亜さん莉亜さん、サーロインって焼肉で食べても旨いんすかね?」


「思いっきり高級部位じゃねーかよ! 話聞いてた!?」


横からマッキーのツッコミが飛んでくるが、莉亜さんは普通に答えてくれた。



「うーん... 割としょっちゅう食べてましたけど、やっぱりステーキとかのほうが美味しいと思います! 」


「しょっちゅう....!?」


やべ、聞かれてた••••••

痛い...! 目の前の二人の視線が痛い......!!



「な、ならやっぱりカルビとかですかね?」


よし、作戦『なかったことにして強引に話を進める』でいこう。


「そうですねえ... 私はあんまり食べ慣れてないですけど、それが無難だと思います!」


「カルビならまあ...セーフ!」


「よし」


追及も避けられたし、頼む肉も決まった。我ながら完璧な作戦だったな••••••!!



“ジュゥゥゥゥ....! ”


「この音がもう美味しそうなんだよね〜」


「この音だけで飯食える気がするわ」


「それは無理だろ。どんだけ飢えてんだマッキー」


「おお......!美味しそうじゃないですか...!!」


カルビ•ハラミ•タン塩。 三種類の肉を注文し、鉄板の上に乗せ焼いていく。


焼肉は意外と繊細な作業だ。 肉によって焼き時間を変えたほうがずっと旨くなるし、特にカルビなんかは油断するとすぐ焦がす。


「柚くんって焼肉慣れしてるよね〜」


「な! 自分で焼くより柚斗が焼いたやつのほうが美味いんだよななぜか」


「一人暮らしする前は家族でしょっちゅうやってたからな。 ほら、タン塩はそろそろ食べ頃」


「•••••• 絶対わたしが焼いたのよりおいしい...なんでー?」


「何回もやってるうちに最適な焼き加減がわかってくる。 雅ももっと修行を積め」


「まさかの修行」


ーー最高週4の頻度で焼肉をやり、そのたびに家族3人分の肉をひたすら焼き続けた俺にかかれば軽いものだ。


「ほら、莉亜さんもどんどん食べていいっすよ... ん? 莉亜さん?」


ふと隣を見てみると、付け合わせにと頼んだサンチュを訝しげな目で見る莉亜さんの姿があった。



「柚斗さん、この葉っぱは美味しいんですか.......?」


「あー いや、それはそのまま食べるんじゃなくて、それに肉を巻いて一緒に食べるんすよ。 結構食べやすくて旨いです」


「な、なるほど.....!」



「よし。 そろそろ肉も無くなってきたな」


「柚くんおつかれ〜。 焼いてる時はいっぱいあるように感じるのに、食べるとあっという間だよね」


「超わかるわ」


「まさかお肉と葉っぱがあそこまで合うとは.....! あの葉っぱ欲しい......」



まさかのサンチュに魅了された莉亜さんを含め、それぞれに焼肉を楽しめたようで何よりだ。 サンチュってスーパーとかで買えたっけな••••••



「今回は焼きながらでも結構食えたし、満足満足」


「私もお腹いっぱいですっ」


「••••••ふふふ。 柚くんも莉亜ちゃんも、まだ満足するには早いよ」


「どした雅。 あんまりいっぱい食うと太るぞ」


「最近の焼肉屋はサイドメニューもいろいろ美味しいんだから! じゃがバターとか!!」


全然聞いてないよこいつ。 しかも今からじゃがバターとかマジかよ。


ーー そこから雅はじゃがバターだの焼きおにぎりだのとサイドメニューを延々食べ続けた。


いつも思うことだが.... こいつなんで太らないんだ......?



雅がそれらを完食し会計をしに行ったマッキーは、テストの時と比べて五割増しくらい真っ青な顔をしていた。


いったいいくらだったんだろうか。それはマッキーのみぞ知る。






































ここまで読んでくださったあなたに最大の感謝を。


はい。焼肉回改め 「雅、実は大食いだった」の回でした。 美味しそうに食べる女の子っていいですよね。


よろしければ今回もブックマーク•評価感想等頂ければ、嬉しい限りです。

••••••レビューも(欲張り)

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