その日は突然やってきた ①
今回は雅視点。 短いです。
やっぱり柚くんにも、彼女ができたんだなあ••••••
放課後になり、以前よりも足早に教室を出る様子を見て、私はそんな風に思う。
「なーんか最近、柚斗ちょっと付き合い悪い感じしねーか?」
「今は他に大事な人がいるってこと。 我慢してあげよ?」
「••••••そーだな」
隣に立つ彼は少し不服そうだったけど、この間のことを思い出したのかそこで納得してくれた。
「柚くんが女の子のことを、あんな風に言うなんてね〜」
「思いっきり『放っておけない』とか 『美人』とか言ってたもんな! 最高だったわ。こないだのあいつ」
どこか可笑しそうに、そして嬉しそうに笑う信くん。
「そうだ。久しぶりに色々持って、柚斗のとこ行かないか? 相変わらずロクなもん食ってないかもしれねーし」
柚くんが一人暮らしを始めてからも、何度も二人で遊びに行ってる。そこで食生活はほとんどカップ麺とコンビニ頼りとわかった。
「そうしよっか。 体調崩したりしたら、彼女さんにも申し訳ないしね!」
そう言って、二人で笑った。
ここまで読んでくださった貴方に最大の感謝を。
今回はいわば導入。次回、二人暮らしの柚斗の家に二人が突撃します。
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