表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この電波は時空を超える!!!  作者: ウコン吉岡
1/1

part0.0

 人々は、混乱している。

 僕がもし、古代から転生してきて周りの人類が人と向き合わず、何か板を見て笑っているなんて光景があったなら間違いなく奇妙に思えるだろう。

 でも、そんな奇妙な光景が現代なのだ。言っておくが僕は、古代人な訳でもないし異世界人な訳でもない。

 ごく普通、それが普通といえるかはこの世の中に聞いてくれ。

 異常か、正常か、そんなもんはどーだっていいじゃないか。

 ただ一つ言えることは、今、この時代に生きているってことだ。


 いつも生まれてきた人間はこう言う

「生まれてきた時代が悪かった、私がもし、古代に生まれていたらヒーローだった」と。

 こんなもんは、先人たちに失礼だし、もしかして先人たちも思っていたかもしれない。

 人は自己の存在を疑ってしまう弱い生き物なのだ。



 僕もその一人、大学2年生であまり講義にも行かず、やることといったら家で動画鑑賞ぐらいである。

「また、こいつら炎上商法してる。いい加減視聴者も離れてくだろうに。」

 そういってPCの電源を落とす。動画鑑賞といっても、そんな高尚なものではない。ただ動画配信サイトを見ては、ケチつけて低評価を押すだけである。

「こんなんで金稼いで世の中ほんとおかしいよなぁ。詐欺だよ詐欺。」

 そう、この配信サイトは動画に広告をつけることで、広告収入を動画配信者に分配するといった仕組みになっている。それが良いのか悪いのか、最近だと人が興味を持っていきそうな過激な動画が目立つ。

「やることないし、俺も動画投稿して小銭稼ぎでもするかな。もしヒットしたら働かなくていいしなぁ。」

 かといって上げる動画もないし、やるネタもない。こんなんじゃ、炎上しているあいつらより情けない。

 そう思うと自分が一層情けなく思えてきた。

「大学もまともに行ってないし、バイトもしてないから金がないし、俺今のままでいいのか・・・。」


 ふと、PCに目をやるとそこには自分の情けない顔が映っている。

 大した能力もない、行動もしない、このままでいいのだろうか。今のままでこの時代に生きていけるのだろうか。



「・・・よし。」

 僕はある決心をした。決心をしたからには変わらないといけない。気持ちだけではだめなのだ。

 僕が生まれてきた意味、自分が何者なのか、それを一つでも見つけるために行動する。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ