俺の高校生活どうなるんでしょうか?2
教室の扉を開けると、クラス全員が俺を待っていたかの様に言った。
教室を見渡すと机を後ろに全て下げ、黒板にはピンクのチョークで、「祝結婚♡」と、書かれていた。
正直俺はこのクラスになって数日だというのに、こんな事の為にクラス全員が協力した事が謎すぎる。
すぐに、小浮気と今日までほぼ喋ってこなかった、森奏と大山凛の3人が、俺の所へ来た。案外、森と大山とは中学の頃気が合ったので、よく遊んでいた。
「おめでとなー鰻!」
相変わらず容赦がなく、おもいっきり肩を叩きながら小浮気が言う。
その様子を見ていた2人が、少し悲しみながら土下座の様な態勢になり言った。
「け…、結婚…おめでとうございます!!」
泣きながら2人は、一語一句違わずに揃えて言った。
そうだったー、こいつらって、こういうアホだったんだーまぁ、見事に揃っているのは凄いんだけどな。
「あ、今鰻俺等のこと、アホな奴なのに何故だか揃ってるの凄いなぁって、思った?」
「おいおいおい、そんな事俺が、言うはずないだろ。」
(てかなんでこいつら、俺が思った事わかったんだよ!?)
すると、細い目で俺を睨みながら小浮気が言ってきた。
「てか、結婚とかせこいわぁー。俺とか彼女もいねぇっていうのに」
「…!?おい、ちょっと待て今更だけど、俺は結婚とか…桜海とは、その様な関係じゃないからな」
そう言っても小浮気達は、「嘘つくなって」と笑いながらスルーする。
「でもな、鰻」
「…?」
急に小浮気の表情が暗くなったかと思ったら。
「お前は、まだ結婚出来ねぇんだよ!!」
「知っとるわ!!」
変なツッコミを入れたのと同時に、教室の扉が開く音がした。
そこに現れたのは、Bクラスの担任である、那賀川先生だった。
「…!?結婚…これは、いったいどういう事ですか?」
黒板の字を見て少し驚く様な動をし、勿論俺に向かって言っていた。なぜなら、小さく鰻くんと書かれていたからだ。だれだよ、書いた奴は…。
「…、えーとこれはですねぇ…」
落ち着け俺。卒業式の日ではこういった感じに、黒板に大きく何か書いたりするのはあるって言うから、今回もこんな感じだと思えば…駄目かな?それか、素直に「僕実は、結婚します!」とか、言うか?だが、それだと結局最後にばれてしまう。じゃあ、ここは偽りの事を言って終わらせるか…どーすればいいんだろ。
「…?何だ、言えないのか?…それではもう一度聞こう、これはどういう事だ!」
はぁ、終わったこの状況からどうすればいいんだ…俺の高校生活どうなるんでしょうか。
どうも、猫家の宿です。
今回も最後まで読んで頂いてありがとうございます!
少し日にちが空きましたが、飽きずに読んでくれたら嬉しいです!