俺の高校生活どうなるんでしょうか?
第四話始まり始まり〜
今のは…何だったんだ。
桜海をみると、幼い頃の俺と、誰かが一緒に遊んでいる様子が思い浮かんだ。
桜海が、いつもと違う所といえば、綺麗な長い髪が、とても短くなっていた、ぐらいだ。
「おはよう」
席に着くとすぐに、桜海が、短い髪を指で、くるくるっと巻きながら言った。
「ああ、おはよう。何だか、もの凄く注目されているみたいだけど」
仲が良ければ、髪切ったんだとか、言いたかったけれど、まだ友達とも言える仲でもないので、言わない事にした。
正直、昨日の話の続きが、気になったがその事には触れない事に―
また、俺の脳裏に何かを感じた。
再び、幼い頃の俺と、誰かが遊んでおり、その顔ははっきり見えないが、今の桜海の様な髪型に、そっくりだという事しか分からなかった。
俺は、幼い頃の自分の思い出があまり覚えていない。母さんから聞いた所では、女の子とよく遊んでいたと、言っていた。
だが、それと桜海のどこに関係があるのかが、まだ分からない.
「あの、伊織君?」
ぼーっと、俺がしていた為、心配そうに声をかけてきた。その桜海の表情からは、心から心配してくれている気がした。
「うん、大丈夫。少し考え事をしていた」
チャイムが鳴り始めると、先程までうるさかった廊下が、嘘のように静かになった。
「伊織君?放課後、話があるんだけど、いいかな?」
特に断る理由もないので、分かったと言った。
教室には、俺と桜海だけとなった。早速桜海が、俺の方に顔を向け言い出した。
「ねぇ、伊織君…昨日私の事覚えてるって聞いたときの話の事なんだけど」
やはり、桜海も、昨日の続きの事が気になっていたらしい。だけど、桜海の表情は、いつもより少し暗く見えた。
だが、どこか恥ずかしがっている様にも見えた。
すると桜海は、顔を赤くし、今から告白でもしてくるのではないかと、思う程、桜海を見ていて感じてしまった。勝手変な事思ってすみませ―
「…。私と、私と結婚して下さい!!」
「…。」
俺は今の言葉の理解に苦しむ。結婚っていう言葉が聞こえた気もするのだが、きっと聞き間違いだろうが、たしかにそう聞こえたのもまた事実。
この場合って、なんて返せばいいんだろう。少し冷静すぎる俺に自分が驚いているが、初めて告白?されたので、あまりしっくりとこない。
「えーと、結婚ってのは、俺と桜海の2人の事を言ってる訳なんでしょうか?」
「け…結婚!?」
すると、俺と桜海以外の誰かが呟いた声がどこからか聞こえた。その声がした方向をみると。
「最悪だ。」
声が抑えれずつい口に出して言ってしまったが、そこには小浮気が、教室の後ろ側の扉の前で立っていた。
俺は、変な誤解を招く前に、1言言った。
「おい、小浮気!!そのー、今のはなにかの間違いだからな!?」
結局言ったところで何にも意味はなかった。というよりも、言うだけ無駄だった。
桜海は、いつの間にか帰ってるし…、おいちょっと待ってくれよ。
「俺、明日からさらに面倒な状況になっていくんじゃ…」
大きなため息をつき、何故俺に告白…ではなく、結婚して下さいなんて、言ったんだろう。恋愛とかした事がないからよく分からないが、自分でいうのもおかしいが、、俺の事が好きだったから、としか理由がない。それか、ただの冗談?でも、そんな風には見えなかったけど。
普通は、好きな人には告白して、付き合って、そして結婚、じゃないの?
だが、今そんな事を考えても意味がない。明日中に、もう1度話す機会を伺い、その時に全てを聞く事!
「今日は、ひとまず帰ろう。」
翌日
教室の扉を開けて、俺の挨拶と同時に、教室から―
「結婚おめでとーう!!」
その光景を目にし、俺の頭の中で、高校生活終了のチャイムが鳴った気がした。
どうも、猫家の宿です。
最後まで読んで頂いてありがとうございます!
いつも、終わり方がおかしい気がしますが、いつかは、ちゃんとした区切りで終ってみたいです。