序章
捨てるにはもったいなくて手直しして昔の作品引っ張り出してしまいました。
ライトノベルではないですが、楽しんでいただけたら幸いです。
遥か悠久の時の彼方、この世界は三つの種族によって支配されていた。
否、一つの種族は守護していたと言うべきか・・・
天上より地上を見守り、人族が生きる為に必要な天候を操る種族---竜族。
地上を支配し、更に天上をも手に入れようと目論む種族---麒麟族。
そして、天地全てを支配しようと考えている種族---鳳凰族。
この三つの種族の争いは、人族にとっては数えることも出来ぬほどの永い悠久の年月であった。
どの種族が争いの勝者となるかで、人族の生活は大きく変わるのであるが、人族にはそれを見守る事しか出来ないのであった。
天地をかけた三種族の争いは留まる事無く続けられたが、ある時を境に静まり返った。
そして人族は、荒野とかした地上を残し三種族が共に倒れた事を知るのである。
それは悠久の時の彼方、もう人族の中には誰も覚えていない、誰も生き残ってはいない遥かな過去の話である。
その過去を知るものがいるとすれば、それは天で輝く日月の二つのみである。
ごめんなさい、いきなり誤字修正です
龍族じゃなくて竜族です。