表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異端覚者の英雄譚  作者: 北乃雪路
序章 変わらぬ世界、変わる自分
2/13

プロローグ

稚拙な文章で短めですが、どうぞよろしくお願いします

 後の世で【大戦】と呼ばれる世界規模での戦争があった。


 人間同士ではなく化物。

 後の世で悪性霊体(あくせいれいたい)もしくは英名の【Cancer Spiritual creature】頭文字を取ってCSCと呼ばれる化物との戦争。


 突如として中央アジアに現れた奴らはその類い希なる身体能力と圧倒的な数を用いて次々と国を蹂躙し破壊の限りを尽くした。

 当時の国際連合は悪性霊体を人類の敵と断じ、国連軍を糾合した。全加盟国はこれに同意し、国連軍が組織され、中央アジアへの封じ込め作戦を敢行。

 膨大な兵力、最新の兵器、途切れることのない潤沢な補給によって数と身体能力に頼っていた悪性霊体から奪われた国土を次々と奪還していった。

 しかし、悪性霊体をもう少しで滅ぼすことができる手前までいくと戦後の利権や領地配分の問題が浮上してしまう。この時になると敵は悪性霊体ではなく同じ人類になってしまっていた。


 しかし、優勢であった人類側だったが、悪性霊体が攻勢を開始すると人類側は呆気なく敗走することになる。


 悪性霊体は攻勢の前に進化していた。

 不可視の障壁のようなもの自身の身体に纏い、今までの歩兵用の装備やミサイルの爆発を弾くようになり、MBT(主力戦車)の主砲や艦砲、一部のミサイルといった炸薬ではなく、自身の運動エネルギーで対象を破壊する運動エネルギー弾しか通用しなくなっていた。

 その情報を知らず、今まで通り軽く蹂躙できると甘く考えていた人類側はロクな連携もとらず、独自に迎撃することになり、それが物量で押してくる攻勢の被害拡大に拍車をかけた。

 この敗戦により国連軍は瓦解、世界各地に悪性霊体が侵攻をすることになった。

 さらに悪いことに戦後の利権を多く手に入れようと多くの国が兵力の大半を封じ込め作戦に投入していたため、この作戦が失敗に終わった後、国土防衛もままならぬほど兵力を落とし、そのような国は奴らの物量の前に次々と滅んでいった。


 封じ込め作戦から数年が経ち、多くの国が滅亡、もしくは疲弊し、人類絶滅が現実味を帯びていた時。

 日本が戦況打開のために新たな技術体系を確立。

 霊魔技巧(マグナテクノ)__魔力素体 通称魔素と呼ばれるものを使用し、霊的力を顕現させる技術を完成させる。

 その技術は悪性霊体が纏う障壁を無力化することができることが確認されると直ちにその技術を応用し、神魔武装(デウス・アルマ)術式武装(マキナ・アルマ)と呼ばれる魔導兵器を作製、すぐさま戦線に投入。

 魔導兵器により悪性霊体の障壁が無力化することができると戦線は人類優勢となり、日本は大戦で初めて悪性霊体に奪われていた全自国領の奪還に成功する。


 国土奪還を成し遂げた日本は覚者と呼ばれる魔素を体内で生成出来る者でなければ扱うことのできない神魔武装(デウス・アルマ)ではなく、魔素をカートリッジに貯め、それを交換することで誰にでも扱える術式武装(マキナ・アルマ)を世界に無償配布することを決定。

 この決断により世界各地の戦線で人類側が優勢となっていき、EU軍・新ソ連軍の共同による中央アジア地域の悪性霊体掃討作戦によって悪性霊体の殆どを掃討、この作戦により悪性霊体の大規模な攻勢はなくなり、大戦は人類の勝利で終結した。


 しかしながら悪性霊体は全滅したわけではなく、突発的に現れ、襲撃をしてくることは現在でも続いており、多くの場合は被害を被ることなく討伐できているが、出現場所如何によっては少なくはない犠牲者を出しているのもまた事実である。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ