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灯台下暗しって言うよね

私の名前は有馬有希(ありまゆうき)。希望を有するでユウキ。普通の高校生をしている。なぜ普通のをつけるかというと、我が家には『普通』でない高校生がいるからだ。有馬有輝(ありまゆうき)。読みだけなら私と同じ名前の二つ上の兄ちゃん。それだけならよかったんだけど、問題はいまだに厨二病という精神病を患っていること。なにかあるたびに、『俺を呼ぶ声が聞こえる!』だの『今から異世界への扉を開こうと思う。』などと言ってはどこからか入手してきた怪しげなものを並べ始めるのだ。

ピンポーン


「はいはーい」


静かだった家に鳴り響くチャイムを合図に私は玄関へと向かう。


『開けてくれーい。鍵忘れて行っちゃったんだー。』


「なんだ兄ちゃんか・・・」


溜め息。開けないでしばらく待ってみるとドアの向こうで喋りだす。


『開けてくれないと得意の火炎魔法でドア溶かして入るぞー。』


「やってみろってのよ馬鹿兄ちゃん。」


こうは言っているが実際にされてはこまる。まあできないだろうと思っているから言っているわけで。


『開けてくれないとそろそろ兄ちゃんは風邪をひきそうなんだが、妹よ。』


私たちは名前の読みが同じなため名前で呼び合うとややこしくなる。だから私は兄ちゃんと呼び、兄ちゃんは妹と、私のことを呼んでいる。


「わかったわよ。開けるから騒がないで待ってて。」


私は後悔することになる。このときドアを開けてしまったことを。

続きはまた今度書きます。

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