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究極の気弾

まだまだ続くぞ!



 荒ぶる魔法は――十数秒ほど継続した。


 砕け散り、開いた大穴の上空で、滞空する僕は――魔法のコントロールに成功した達成感に酔いしれ、そのあと落下した。


 

 ミカの歓喜の声が、脳内で響く。



『――スキル《コンプレッション》を習得したわ!』

『――スキル《アルティメイトバースト》を習得したわ!』


『ソニックバットLv20を倒したわ!』

『――経験値を155取得したわ』

『ソニックバットLv20を倒したわ!

『――経験値を163取得したわ』

『ソニックバットLv20を倒したわ!

『――経験値155を取得したわ』


『おめでとう! レベルが6に上がったわ!』

『HP+8、MP+100、ちから+9、かしこさ+13、まもり+5、せいしん+16、きよう+12、びんしょう+11』

『――スキル《緊急脱出ダンジョンエスケープ》を獲得したわ!』


『まどうゴーレムLv20を倒したわ!』

『――経験値を269取得した』

『オークLv20を倒したわ!』

『――経験値を173取得した』

『ゴブリンファイターLv25を倒したわ!』

『――経験値を288取得した』


『おめでとう! レベルが7に上がったわ!』(あと570)

『HP+9、MP+100、ちから+9、かしこさ+15、まもり+6、せいしん+18、きよう+14、びんしょう+11』

『――スキル《アイテムクリエイト》を獲得したわ!』


『リザードマンLv30を倒したわ!』

「――経験値を360取得した』

『みならいサキュバスLv20を倒したわ!』

『――経験値を181取得した』




「あぁ〜っ! レベルアップしてく〜〜っ!!」



 僕は、仰向けに倒れていた。


 いつになく大声を張り上げ気合いを出した弊害でフラっとしたのだ。……ちょっと貧血気味。


『ほら……あんた! 確実に仕留めたられたモンスターは両の手で数えられるほどよ!! グループごとに"勝利判定"がされるから、さっさと立ちなさいよ! 寝てる場合ッ!?』


 頬に冷たい石の感触があって、ミカの甲高い声がキンキンとうるさく聞こえる。


 ――仕方ない。


 《魔力感知》で周囲を見渡すと、大量の瓦礫が雪崩れを引き起こし、その底にいる。おびただしい量の血と肉片とで彩られた空間に倒れていた。


___________________________________________

『ラクミヤエイLv.7』

【HP】 30/106

【MP】 1006/1396

【状態】 《重症》

___________________________________________



「……い、きてるか」

『半数くらいが戦闘不能よ! でもまだ大半が生きてる!! このまま放置したら回復されちゃうんだからっ!!』


 さ、さすが……!

 たった一発で全滅と――そう都合よくはいかないか。


「……しんどいけど、相変わらず――MP多いなぁ……はぁ」


 MP的には余裕そうだが、気力を振り絞ったので、疲労が大きい。

 しかし、スキル化もされた。今度からはもっと楽になるだろう。


「――こい」


 よろよろと立ち上がり、ちょい、と指を引けば、魔剣が礼儀正しくグリップを預ける。


『………』


 先の魔法の増幅装置として使用した魔剣は、砕け散って再生中だ。

 血の渦を巻く魔剣は、僕が魔力を通すごとに強くなっている気はする。しかし、持ち主同様に貧弱である。


 手をつけば、耳元でチリン、チリンと小気味のいい音がした。


 アクセサリー《ゆうどうのイヤリング》。補填でもらった装備品の一つで、魔力を用いずとも物体を遠隔操作できる不思議なアイテムだ。


 ぶっちゃけ、遊び心優先だったが、存外に有用で《魔力操作》と合わせればドロップアイテムの回収などにも使える。いちいち腰を曲げる必要がなくなり、念じたら手元に吸い付くのだ!


 ともかく、大雑把にドーム状の結界を張ると、無事だったモンスターが放り投げたクナイや魔法を弾いて、向こう側が炎一色に染まる。


『リーダー格のくろまどうしを筆頭として、魔法に強いやつが態勢を整えて包囲してるわよ? ……どうするの?』


 下を向いて、うつむく僕に――耳元でミカが優しく囁いた。


 大技発動後の重い疲労感と負傷がのしかかる。――だからと言って、のんきに待ってはもらえない。


「はぁ…………やる。やるよ」


 緩慢な動作で、《オーラフィールド》を張り直す。

 細かい砂粒と瓦礫が震えて、重々しいプレッシャーが放たれる。

 これで、もう一回同じことをするぞという威圧になるのだ。


 さしもの強敵たちも、極大の気弾には警戒するみたいだ。


___________________________________________

 《アルティメイトバースト》

 無属性の上級魔法。

 膨大な破壊のエネルギーを一斉に解き放つ。

 このスキルは、《オーラフィールド》を発動中にのみ

 使用できる。

___________________________________________




 かっこいい名前にしてもらえた"自爆技"だが、今ここで試し撃ちする余裕はなさそうだ。



「《セルフヒール》」


 HPはイエローゾーンで虫の息。口いっぱいに蓄えたポーションのおかげで即死はしなかったが……。


 限界突破スキル《オーバーリミット》は、効果終了後に強制的にHPが1になる。だから、そうなる前にHPは使い切ったほうがいいと判断したのだ。


『いやいやっ! そうはならないでしょう!? あぁ〜、こういうときに《エンジェルヒール》があればッ! もう!! 冒険者が、意識を失っても独立して動けるようになった意味がほとんどない!!』


 …………次のランクでは、手に入るといいね。僕もさ。小回復、あるのとないのとでは全然違う。


 ―――だって今、欲しいもん。


「……あ、きた」


 僕の展開したスキルに恐れず侵入した愚か者を発見。頭上から剣を叩きつける格好で落ちてくる。


 ―――骨の騎士が分厚い障壁と交錯し、派手な音を鳴らした。

 眼窩でゆらめく妖しい炎と目が合う。


「―――《鑑定》」


 名前とレベル、それからHP・MPを確認し、意識を切り替える。



「ミカ」

『はいはーい』


 【メニュー】の操作をお願いした。連続で《ソナー》を使い戦場の様子を観察する片手間、視界でミカがせっせと画面をタップする。


___________________________________________

 《コンプレッション》

 無属性。圧縮の魔法。

 指定した範囲にある物体を圧縮する。

___________________________________________



「これなら………コンプレッション」


 魔法陣から飛び出た白い光がDランク『スカルナイト』を包みこむ。

 やや遅れて、障壁を構成した魔力ごと圧縮され、耳障りな音を生み、スカルナイトの躯体を軋ませる。


 ―――カタカタと揺れる骨の怪物。

 硬度のある障壁に押しつぶされて身動きが取れなくなった。5Fのスカルナイトならこれだけでも倒せそうだが……?


 マジックスキル《コンプレッション》は、とくに魔力の多い物体を圧縮するのに長けているようだ。


 しばし、それを眺める時間が続いた。



「………うーん」


 どうやら、最大出力で発揮しても倒せないらしかった。


「ま、強いしね」


 "レベル25"のスカルナイトは戦士タイプだ。

 レベルアップした僕のアビリティやスキル効果をもってしても、ダメージ量から自己修復系スキルとのせめぎ合いで延々と倒せない。


 このモンスターハウスの難易度は、高すぎるのだ。


「ヌボォ……ヌボォ……!!」


 心胆寒からしめる不気味な声を発するスカルナイトの全方向からマジックスキルを叩きこむ。


 彼は、どでかい『骨の盾』とギザギザに尖った『人骨ソード』を振り回して暴れた。


 そのパワーは凄まじく、《シールド》や《チェーンバインド》に絡めて大きく動きを阻害しなければ、実にヤバそうである。


「――ほれ」


 そこで、ポイっと投げた神聖な光球が触れたかと思えば、輝かしい十字架が生まれて――スカルナイトは大層つらそうな悲鳴を出した。


 弱点の《ホーリー》を決めて、ようやく大ダメージが出るくらいだ。


 それでも――"全HP"の5%弱くらいかな?


 しかし、このままだと時間がもったいない。


 弱攻撃をチマチマぶつける。

 このままでも、いずれ倒せるとは思うけど。


 ――周りがそうさせてはくれないだろう。


「『ムゲン・テンタクル』」


 破砕されたいくつもの魔法を材料にして大質量の触手を生成。

 津波のように襲い掛かる触手の群れが、スカルナイトの手足に食らいついて身動きを封じる。


「ヌンボォヒュヒュ〜〜〜ッ」


 ズイッと一歩踏み出した。

 《オーラフィールド》の表面で悪戦苦闘していたスカルナイトはこれにて終了だ。


 左手をギュッと握る。

 その所作に連動して骨の騎士を包んだ触手が各所で大爆発を起こす。


 目分量で倒せると期待できるエネルギーバーストを一気に炸裂させて、急速にHPと人骨が弾け飛んだ。


「とどめのホーリー」


 ―――チューン、と甲高い音を鳴らして、十字架が形成される。


 アンデッド系モンスターは成仏させるのが一番。――単に殴り殺すだけでは延々復活されることもあるのだ。


 そうこうしてると、続々と降り立つモンスターどもが鈍重に――あるいは無音で着地を決めていく。


 それらを無視して跳躍する。


 片手に残ったスカルナイトの頭蓋骨を砕き、出来上がった魔剣を天に構えた。



 滞空状態で、次に来る"アレ"を待つ。




『スカルナイトLv25を倒したわ!』

『――経験値を375取得した』

『おめでとう! レベルが8に上がったわ!』

『HP+10、MP+100、ちから+10、かしこさ+16、まもり+6、せいしん+18、きよう+15、びんしょう+12』

『――スキル《ショッピング》を獲得したわ!』




「―――あぐ……っ!!」


 カッ、と頭が熱くなる。

 全身が火照り、感じる――肉体のスペック向上。


 レベルアップは偉大だ。

 しかし、戦闘中の急激な変化に慣れる時間が必要になる。


 そのためのスキル――《剣閃界》を発動。


 殺気が、研ぎ澄まされる。


 それに呼応して――自身の《剣術》の力量に伴い強化される刃が生み出された。オプションで『魔法の刃』も構築して、より多くを殺傷させるべく空間を満たしていく。


 意図とずれ、大きすぎたり、互いにごっつんこする剣もあるが、これなら繊細な調整は必要ない。


「ッ!!」


 見上げ、魔法を打ち上げる後衛部隊。

 そこに突撃すると、カラフルな迎撃が飛び交った。


 炎の渦を切り開く。

 氷のつぶてを破砕する。

 突進した土塊を叩き割って、灼熱の鎌と魔剣が打ち合う。



 それらの苛烈な反撃は、無数の刃を形成した殺傷空間と衝突し、不協和音を生んだ後、そこかしこで血飛沫があがった。


 だが容赦なく、進撃を続けて獲物を千々に引き裂き、ろくに成果も確認せずにボスを討ちにゆく。


 巨大なパッチリお目目のバケモノフラワーを切り捨てて、既視感のある巨大ミミズの突進と交差する。


 シャドウ・ロックイーターとは違い、レベル20で明らかに強い。

 そのため、剣の嵐を遊びなく叩きつけて最短効率で魔石を砕き割る。


 一方向に集中させた剣の群れは、猛烈な勢いで肉壁を切り刻んで蹂躙した。同じことを三箇所で行い、たった三手で討伐せしめた。


 ――このモンスターは動きも遅く切断に弱い。今の僕とはすこぶる相性がいいと言えた。


 巨体を踏みつける。


「――ふむ。……そちらが来ないなら、また同じことをやるけど?」



 ほじられた陥没穴から体液を噴出させて徐々に萎んでゆくロックイーターの外皮の上で、生意気に誘い、見下して挑発した。


 どうも《剣閃界》を発動してる際は危なすぎて誰も近寄ってこないらしかった。遠距離攻撃が、今さら当たることもない。


『そうね。敵の大将が激昂して魔法を飛ばしてくるわ!』


 たった一人で、悠々と振る舞う僕を許せないモンスターの放つ、ご自慢の魔法。


 ―――ボォオオッ! 


 中級クラスの大火球が打ち上がった。

 速度も威力も、追尾性能だってある。見た目だけ派手な"こけおどし"ではない、無防備に受ければ、僕なんて一発で焼殺できる威力だ。


 ……ただ、僕って魔法に強いんだよね。


「《魔断の太刀》」


 魔剣を横薙ぎに振るう。

 すると、視線の先で真っ二つに裂かれた大火球が《オーラフィールド》に接触し舐めるように全天を満たした。


 向こうまで届きはしないが――それもこれも刀身よりも長い魔法破壊の斬撃が飛んだからだ。


 剣技《魔断の太刀》は――『術式を破壊する』、と説明があった。

 魔剣に込めた自身の魔力で、魔法を破壊する術理。――要は、低コストで魔法をぶった斬れるのだ。《オーラフィールド》で強化した『魔法打ち消し(オーラブレイク)』よりもコスパはいいし、射程もある。


「っ」


 それを隙と見た女悪魔が、空中で高速回転しながら飛翔してきたので、ゴクリと唾を飲み込む。


 轟々と風切り音を鳴らし、鼓膜を震えさせる。

 しかし――あるときを境にピタリと"無音の世界"がやってくる。


 急激に上昇した認識能力。これにより、静止したかと思うほどの緩やかな動きで、しかし弾丸よりも素早い女悪魔の突進を見極める。


 ―――凄まじく速い……が、直進的だ。


 《オーラフィールド》の圧を切り裂くように出現した女の禍々しい爪と、そこから生じる殺意溢れる魔力。


 ――これらに触れる寸前。ギリギリまで引きつけて、テクニカルスキル《回避跳躍》を発動。側面を通り過ぎた女の背中を《魔断の太刀》で叩き伏せ、心臓の魔石ごと砕き割り、完全に息の根を止めた。



「………はっ、は――初見はキツいっ……!!」


 刹那の攻防に圧縮した思考。


 《回避跳躍》のようなテクニカルスキルの効果時間は"コンマ一秒単位"でシビアに管理されている。


 しかもコンディションに左右されて無敵時間がズレることもあるので、実戦ではあまり使えない。何度も相手して完全に動きを読み切った相手に使う"魅せ技"か――ヤバそうだと感じてとっさに使う感じだろうか。


 熟練のレンジャーなんかは高レベルの"危機察知系スキル"と連動させて使用することで成功率を上げるらしい。


 今回、僕は日和って――まぁ当たらないだろうな、これくらいは当たらないよね? という予測のさらに一歩前で使ったが――ギリギリだった。新調した防具の《シルバーメイル》にカスって心臓がキュッとなったのだ。



「グルルギャイィイイーーーン!」

「ホッホッホ……」

「アシャーーンシャンシャンッシャンッ」


 殺到するモンスターの致命的攻撃だけをさばいて、空中を旋回し、経験済みの遠距離攻撃を引きつけて回避。


 緩急をつけた不自然な動きは、自身の体を空中で操作して実現する。魔法の全リソースを回避に注ぎ込めば遅れをとることはない。


 空にできた僕の箱庭は、レベル差をものともせずに歩ける絶対空間となった。飛行ではなく飛翔でもない、重力を無視した《オーラフィールド》内の、僕を追うだけでも困難だと言える。

 しかしズルいとは思わない。


「そっちだって……一人を追い回して恥ずかしくないの……?」


 めちゃくちゃ怖い、赤熱した刃が髪の毛を切り落とす。

 油断ならない相手もいる。――空中戦ができ、かつ人と同じように二振りの鎌を操る『"処刑人"』こと『レッドマンティス』。


「くそっ……!!」


 こいつとは普通に剣の打ち合いで負けるし、《魔断の太刀》に類似した《クロスマンティス》という超速の十字斬りで、魔法破壊も行えるので無視だ。


「……つっ」


 頬の横で、認識不能の長槍が《アーマメント》を砕き残骸が散る。

 僕の体は重力に引かれて落下し、差し伸べた手の先にいた泡の怪物がかき消える。


「――『ブレイク』」


 存在自体が魔法かに思えるモンスターを相殺して、大きなコストを支払い消し去る。と、同時に『人面のカトラス』という名をした、剣の悪魔と血の魔剣が刃を重ね、熱い火花が散った。


「しまっ――」


 その頃に、ちょうどレベルアップの波が重なって精彩を欠いた動きになってしまい、魔剣をすり抜けた灼熱の鎌が頬をパックリと裂く。


「い……!!」


 ぬるりと伝わる液体に背筋が凍る。


『〜♪』


 生きた魔剣が自ら血を吸い取り、成長する中、戦いはなおも続いた。




『おめめフラワーLv20を倒したわ!』

『――経験値を270取得した』

『ロックイーターLv20を倒したわ!』

『――経験値を450取得した』

『おめでとう! レベルが9に上がったわ!』

『HP+10、MP+100、ちから+10、かしこさ+16、まもり+6、せいしん+18、きよう+15、びんしょう+12』

『――スキル《セルフヒール》のレベルが上がったわ!』

『ドリルレディLv20を倒したわ!』

『――経験値を252取得した』

『アワリンLv25を倒したわ!』

『――経験値を303取得した』




 多幸感と酩酊感が視界をぐらつかせ、移動のアシストとして背中に生やした光の翼が明滅し、ガクンと地に引き寄せられる。



 ―――グァングォぉおおおおん………!!!



 そこに、大地を震えさせる咆哮が轟く。

 迫る巨体は――漆黒の皮膚に染まって瞬間的に硬度を増し、突撃した。


 ―――ッ!!


 《オーラフィールド》が、その衝撃の凄まじさを予見した。


 ――魔法で防御するか。

 ――引きつけて回避するか?

 そのタイミングに合わせて侵入するものがいる。


 一つ。

 二つ。

 三つ――しかもレッドマンティス………ダメだっ!!


「―――《アルティメイトバースト》ォオオォッオオオオ!!!」


 胸元で忙しなくめくられる禁断の魔導書が、魔法を発動させる。

 ――土壇場で上手く使えるか心配だったが、本能に身を委ねて暴れよう。


 タイミングを合わせて回避先に置かれる致命の一撃。

 サナギのように体を縮めた僕を――いくつもの殺意が触れる。


 間もなくどでかい魔法陣が下方に出現し、通り過ぎたその瞬間、圧倒的なエネルギーの奔流が生み出されて、僕にかじりついたものたちを吹き飛ばす。


「―――はぁ………ぁああああーー!!!」


 『究極の気弾』となって生まれ変わった僕自身の左拳が滑らかに移動し、巨壁に解き放たれた。

 

 生きた巨壁が――穿たれた鋼鉄の皮膚が、爆心地となって放射状に破壊を撒き散らす。


 まばゆい極光が視界を染め、荒ぶる衝撃の余波が、のけぞったモンスター軍団を――木っ端微塵に打ち砕いたのだった。




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