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序章プロローグ (向こうから)やってきちゃった異世界(はぁと)

こっちから行く手間が省けるな!

 ―――今からおよそ百年前。ある時、この星に待望のダンジョンがやってきた。ダンジョンと言えば、あのダンジョンである。

 

 悪鬼羅刹の跋扈する地下迷宮、空高くに浮遊する神々の庭、脈動する大地、噴煙を上げる火山、深き地底湖、奈落の底……。


 いずれも死の危険と隣り合わせだが、もしも一山当てられれば! 一生遊んで暮らせる財宝に! 名声! 何者にも縛られない圧倒的な武力を得られるだろう! その全てが揃った成功者は、栄光を引っ提げ地上に帰り自らの王国を打ち立てた。だが、そんな恵みをもたらすダンジョンがやってきたその日は、歴史上こう呼び習わされる。―――『"大災厄"』と。


「はじめまして。みなさん。この星をいただきにやってきました!」


 この星にダンジョンという"パンドラの箱"をもたらした世界は、黒き使者は、その手に持つ"天上の朱槍"を振りかざし、大陸をかち割った。


 黙示録に描かれ、不吉に預言されるような、驚天動地の災いが訪れたのだ。そして、世界は、急激な変革を強いられ、やがて衝突した『異世界セレス』の"魔の軍勢"。


 当時世界的な大戦争に励んでいた人類は、この種族滅亡の危機に、国や人種の垣根を超えて、一致団結し、戦った。


 それら、壮絶な戦いは、『第三次"聖魔大戦"』を最後に、人類側の勝利で決着する。その立役者でもある『初代勇者』パーティは伝説となり、『魔王』は地底に封じられた。こうして、世界はひとまずの平和を手にしたのだった。---それから100年後の現代。


 幾度も地形が様変わりし、描き直された世界地図や『魔物』の闊歩する生態系、群雄割拠する都市国家の争いの中、本日とある壊れた少年が、ダンジョンに挑む。


本編スタートです!

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