おわりに
終わりに
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以上が、私の想像する「架空創作表現規制が可決されたら」の世界です。
「大げさじゃない?」
「さすがにこんなことにはならないよ」
そうかもしれません。それならそれが万歳です。
全ての規制が若槻の勘違いで、この作品が馬鹿馬鹿しいものに変わってくれるなら若槻はそれが最高に嬉しいです。
でももしもこんな世界が訪れたら、若槻は恐らくパート2の慎司と同じく狂ってしまいます。
だって、若槻の世界はずっと創造・創作で満たされていた。それがあったから若槻は辛いも苦しいも乗り越えてきました。
「この法案が可決されたら文化が失われる」
「経済に大影響」
「表現の自由を否定している」
理知的な理由はたくさんあります。若槻もそれに大賛成です。
でも若槻にとって一番これに反対したい理由はやっぱり、いつも心の中にいた子供達を消さなくてはいけない世の中にしたくないからです。
創作家の皆さんならきっと分かってくださると思います。作品もそこに生きるキャラクターも、全部創り手の可愛い子供達です。その子供達を否定され、その子供達を愛することを許されない。そんな世の中、嫌ですよね?
この条例の元は「『児童ポルノ』を無くす」だったと聞きました。それは、ぜひやってくれと思います。児童ポルノは実際に幼い子供が大人の毒牙にかかっているのでしょう。それは、なくなった方がいいと心から思います。
漫画などでも、確かに行き過ぎた表現はよくないと思います。だけど全部を否定なんていけないです。二次元だからこそ現実に被害が出ない利点は確かにあると思います。
こんなことを書くと「ゲームや漫画を理由に犯罪に走る連中のことを忘れていないか?」と言われそうですが、それは正直、その人のリアルでの教育が間違っていたのだと思ってしまいます。
だって普通やりませんよね? 人斬りの漫画を読んだからって読んだ人が全員人を殺しますか? レイプする話を読んだら全員がそれを実行しますか? いいえ、やりませんよ。私達は倫理も道徳も知っている。
「オタク」は現実と二次元の区別がついていないと言われていますが、皆さんどうでしょう?
このページまできてくださったなら皆さんも多少に関わらず「オタク」の面を持っていると思います。
若槻はオタクです。バトル物が好きなので暴力的表現をたくさん使います。そういう漫画も小説もゲームも好きです。想像・妄想もします。だけど、実際に拳を振るい刃を振り回し傷付けたりしません。現実と二次元の区別がついているからです。
皆さんも、そうですよね?
これで自己満足はおしまいです。
ここまで読んでくださった方々。
ありがとうございましたo(_ _)o