小鳥遊 悠里視点2
「うわー……あれが暁人の彼女…鳴上 空か… 」
「噂通りのビジュ…可愛いすぎるでしょ…… 」
何…あの身体!恵まれすぎ……ホントに中学生?!
SNSに載ってる自撮りで顔は知ってるけど生で見たら色々ヤバすぎ…真っ向勝負じゃ絶対勝てない…
暁人を手に入れる為には手段は選んでられない…………
「ねえ、アンタ暁人と同中っしょ?」
「悠里…いきなり呼び出したと思ったら……つかなんで暁人?」
この女とは昔揉めていたけど今は仲良く…はないけど会ったら普通に話す程度の仲だ
「私さ、暁人の事気になってる」
「あー、そゆね…やめときなー」
「暁人の彼女、爆美女だからアンタでも勝てないよ」
「知ってる…前に生で見た」
「じゃあ、なんで?」
私は数万円を女に見せた
「?」
「学校でさ、アンタの友達と一緒に暁人にセクハラ?みたいなのをやって欲しいの」
「えwマジで意味わかんなww」
「それで空を嫉妬させて欲しい」
「えーwまあ、暁人にセクハラみたいなのはアタシらも空にバレない様に前からしてるけどさw」
「…それをもっと激しく、空の前でやってほしい」
「マジ?w今でもたまに睨まれるのに…それやったらアタシら空にボコられちゃうじゃんw」
「……やれる?」
「まーいいやwおっけー!任せてー」
「………」
ーーー
「うわー……なにそれー暁人ヤバっw」
「空に殴られた…」
「なるほどーなんかやったw?」
「最近学校の女がやたらと距離が近くてよ…それで空が嫉妬してさ…」
「今までもこういうのはあったけど今回のはヤバかった」
「えー!まじー?聞かせてよー」
ふふ…作戦成功ーw
「なんかさ、いきなり女子と話すの禁止って言われてよ…まあ…まだそれなら理解は出来るけど男友達とも極力関わるなって言われて…それは違うだろって言ったら空が豹変してよ」
「そっからは殴られたり蹴られたり…今までこんな空見た事なかった……」
笑えるwwクソ効果抜群じゃんww
「うわー、酷いね…彼女さん結構ヤバめだねー」
「……かもしんねーな…」
「さすがにどんな理由があれ好きな人に暴力は駄目でしょー」
「しかも、女子とは話すな 男子とはあまり関わるなって……束縛ヤバすぎーありえない」
「やっぱ束縛ヤバいよな…空以外と付き合った事ないからあんまり実感なかったけど…」
「うんうん、マジでヤバいよ!その内位置情報アプリとか入れられたりこまめに自分の状況伝えなきゃいけなくなったりするかも!」
「うわ…それはだるいわ…」
「好きな人の自由を奪うなんてあり得ない!多少の束縛なら気持ちは分かるけど、さすがに彼女さんの束縛は異常だよ!」
「だよなー…」
「私なら絶対そんな事しないけどなー」
「へー、悠里と付き合う事になる奴はすげーいい恋愛できそうだな」
「でしょー!私めっちゃいい女だからね!」
「悠里の好きな男のタイプはどんなの?」
「えっとねー顔を良くてー筋肉凄くてー喧嘩強くてー私を守ってくれる人!」
「俺じゃん!w」
「おい!w自分で言うなーー!w…………そうだけど…」
「えっ…マジ…?」
「…マジ」
「……」
「私はいつでも待ってるよ」
「いや…でも俺は……」
「うん、わかってる…彼女さん大事だもんね」
「ごめん…」
「んーん!全然いいよ!私が勝手に好きになっただけだし!気にしないで!」
「…おう」
「もー!やめてよー!その雰囲気やだーー!!ww」
「まあ、これからも相談乗るしなんでも頼って?暁人の為なら頑張るから!」
「助かる」
「もーすぐ中学卒業じゃん?私高校行かずに働くからお金の面でも頼ってよー」
「いや、それは流石に悪いよ…」
「遠慮するな〜wその代わり私になんかあったら助けてねー!」
「おう…任せとけ」
「それじゃカラオケ行こー!私の奢りだから嫌とは言わせないぞー?」
「だるっ…カラオケ嫌いなんだよ…恥ずかしい」
「はいはい、行きますよー」
「はぁ……」
「…………」
順調順調…焦らず…徹底的に……ふふ