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第4章:ピラニア飼育の法規制について

 ピラニアという熱帯淡水魚は、基本的に非常に丈夫で飼いやすく(= 養殖が成功している唯一の種「ピラニア・ナッテリー」は特に。)、飼育初心者でも、水温管理に注意すれば、容易に飼育できる魚です。


 ピラニアは、自然下では、繁殖力も非常に強く、幼魚時代から鋭い歯を多数持ち、この歯を武器にして、厳しい生存競争をたくましく生き抜き、勝ち残ってまいりました。


 のみならず、ただでさえ丈夫な体なのに、親魚が必死になって受精卵を守るため、そのことが、さらに彼らの繁殖力を強くする要因にもなっていますね。


 そういったこともあり、本来ならば、南米大陸にしか棲息していないはずのピラニアを、他の暖かい川や、水温が高い、大きな湖へ、何かの手違いやイタズラで放流してしまいますと・・・その地で大繁殖してしまうことが、実際に心配されています。


 まるで、日本における『ブラックバス』や『ブルーギル』、あるいは、『アメリカザリガニ』のごとく・・・。


 そのため、アメリカの温暖な地方では、生きているピラニアの持ち込みや個人の飼育を法律で禁止、または規制している州(たとえば、フロリダ州など)があるほどです。


 アメリカのほかにも、中国のようにピラニアの飼育そのものを全面的に禁止している国もありますね。


 ・・・ちなみにわが日本では、滋賀県で、ピラニアなどの『外来魚』を川や池、沼、湖などに勝手に放流すると罰せられる条例が作られております。


 もし、ピラニアが、彼らのふるさとである南米以外で繁殖してしまったとしたら・・・


 彼らが放たれた土地での、水中における生態系というものに、深刻極まりないダメージを与えてしまうのは、100%疑いない事実でしょうね。


 しかし、法律で規制する、しない以前に、大前提として、生き物を勝手に、よそ様の土地へ捨てる・・・こんな身勝手でかわいそうなことをするような方は・・・必ず、なんらかの形で神様から天罰がくだると思います。


 ピラニアだって、犬だって猫だって、鈴虫だって、コオロギだってヘビだって・・・ひとつひとつ、大切な命。


 飼育者は、自分の都合だけを考えないで、最後まで見捨てずに、深い愛情をもって大切に飼ってほしいものです。


 m(_ _)m

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