第十話 ダンジョンへ行ってみよう!
「・・・ここはまず様子見の6だ。」
僕はスペードの6を出した。
「いいのか?そんな手で。くらえ8切り。」
「まさかこんな序盤からそれを出すとは、まさか・・・」
「そのまさか、革命じゃぁぁぁぁあああああ!!!そして、7渡し!」
ケンがハートの8を出し、次に出したのはスペードの8、9、10、Jの階段。10捨てでクローバーの10を捨てた。そして続いてクローバーの7を出し、ケンは次の番のセリカに1枚カードを渡した。
「いいの?そのカードをこの私に渡して。まずはこの場で最強!!3よ!そしてケン。ありがたく使わせてもらうわ。革命よ!!」
セリカが出したのはスペードの3。そして次に出した札はハートの4と5と6と7の階段。つまり、二度目の革命が起こり、7渡しでセリカに一枚カードを渡した。
「いらないよ~。セリカ~。」
「まあいい。やるじゃないか。セリカ。」
「さあ元通り。いったん場を休ませましょ。」
そう言ってセリカが出したのはクローバーとハートのJ。Jは強さが反対になる。つまり最弱の3が最強になり、最強の2が最弱となる。
「じゃあ、これで。」
カナが出したのはクローバーとスペ-ドの4。くっやるな。出せる札がない。
「パスで。」
「俺も。」
「私も。」
「よし。じゃあ次はこれ。」
出したのはダイヤとクローバーの6。
これも僕は出さずパスし、続くケンもパスし、次のセリカがハートとダイヤの10を出し、ハートのKとスペードのQを捨て、そしてセリカの手札は残り二枚となった。
「もうあと二枚!?」
「良いでしょ。」
まずい。セリカはもう後二枚なのにまだ僕は何枚も残ってる。何か出さないと。
次の番のカナはハートとクローバーのQを出した。次の番の僕はダイヤとスペードのKを出した。そして・・・
「パスだ。」
「やった!!あーっがり。」
セリカがダイヤとハートの1を出し、上がってしまった。
「ええー」
「何やってんだよー。アルト。」
「仕方ないじゃん。まさか最後の札が1の二枚だとは思ってなかったし。」
「これでジュース確定ね。」
話は10分くらい前に遡る。
サーチの魔法を練習し始めてから一週間が経ち、今日はダンジョン探索の日。ダンジョンまでは距離が離れているため、列車で行くことになっている。今はその列車内。ダンジョンに潜るパーティーの4人でボックスの席に座っており、暇になったのでビリが1位になった人にジュースをおごることを賭けた。大富豪をすることになった。
時は戻り、セリカが出した二枚の1は流れ、次の番のカナはハートとクローバーの9を出し、次の僕とケンはパスし、またカナの番、カナはなんとダイヤとスペードの2を出し、これには誰も出すことができず、Qの二枚とJOKERの三枚、そしてクローバーの7を出し、ハートの3を僕に渡し、上がってしまった。
「やった。上がり。」
「イェーイ!!」
「イェーイ!!」
戦場を去ったカナとセリカはハイタッチをし、残りは僕とケンは一騎打ちとなった。
今、僕とケンの交わされる視線の雷がバチバチしてる。ビリビリーって。
ふう、と深呼吸をし、次に何を出すか考えた。今僕の手札は、
ダイヤ・・・8,9,J
スペード・・・1
ハート・・・2、3
クローバー・・・1、3、5、8
の九枚。対しケンは五枚。
考えろ僕。勝利の方程式を。このさあ、少ない手札で勝ちを探すときが一番楽しいよね。さてどうするか。
まずはクローバーの5でケンをスキップし、続いてダイヤとクローバーの8で8切りをし、徐々に手札を減らしていき、次にをハートとクローバーの3を出し、ケンはダイヤとスペードの5を出し、僕は出せず、ケンの番になった。
そして、ケンは、クローバーのKを出し、それに僕はハートの2を出し、僕の番がやってき、スペードとクローバーの1を出した。
僕の手札はダイヤの9とJの二枚。ケンも二枚。次で決まる。(ゴクリンコ)
僕はJを出した。これでケンが10以下を持っていたら僕の負け。逆に持ってなかったら僕の勝ち。
出すな。出すな。と念を送る。
そして・・・
「パス」
「上がり」
出さなかった。ケンが持っていたのはダイヤのQとクローバーのKだった。
「くっそ~。まけた~。」
「じゃあ、オレンジジュース買ってね。」
「しゃーない。着いたらな。」
「ありがと。ねえねえ次何する?」
「う~ん。ババ抜きとかでも良いし、また大富豪でもいいしなあ。アルト君は何がしたい?」
「じゃあババ抜きやろっか。」
こうして僕たち4人はダンジョンに着くまでカードゲームを楽しんだ。




