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第一話 時を止めてみよう!

 人生には切り替えが必要だと僕は思う。

 例えば、試合に負けたとき、テストで良い点がとれなかったとき...etc

 そんな辛く苦しい時にはやはり切り替えが必要だ。いつかできるようになろうという気持ち一つで少なくとも僕は案外楽にられるものだ。それは聞こえはいいが単なる言い訳だ。でも、いいじゃないか。僕自身が納得すれば。そんな旨をモットーにする僕、アルト=オキナ、17歳は現在、西の国のある学園に通っている。成績は真ん中より少し上くらい。言うなれば平凡だ。でも、ある日平凡からかけ離れたことが起こったんだ。それは、時を止められる能力を手に入れたこと。


 ある日の下校途中、その日は一人で帰っていた。だが断じて友達がいない訳ではない!そしてふと「時間があればなあ」と思ったところなんと辺りが静寂に包まれた。


「・・・?」


 最初は驚いたが、それが時を止められる能力だと気づいたときはとてもうれしかったなあ。だって時止められたら何でもし放題じゃん!しかし、現実は甘くなかった。どういう訳か他人が関わることに干渉できないのだ。試しに歩いていた女の子のスカートをめく・・・ろうとしたけどしなかった。それはやめて他の通行人(男)の頬をつねってみようとしたら触る直前で弾かれてしまった。他にも、その人の服にも触ろうとしたがまたしても弾かれてしまった。次は果物屋の果物を取ろうとした瞬間、、、


「痛っっっってぇーーーー!!!!???」


 とんでもない衝撃と痛みが走った。すげーー痛かった。あまりの痛みに声が出ちゃった。例えるなら、寒い冬にやる縄跳びで誤って縄を当ててしまった時のあの痛み。あれ痛いよね。今度は魚屋から魚を取ろうとしたらまた衝撃と痛みが来た。なるほど犯罪まがいなことをしたら今みたいなやつが来るのか。女の子のスカートをめくってしまったらやばかったな。危なかったぜ。


 それからとりえず家に帰るとまずは、筋トレと剣の素振りをした。今日は模擬戦でボッコボコにされたんだよね。だからすごく集中できた。嫌なことがあるとすごく集中できるんだよね。因みに筋トレと剣の素振りは毎日してる。でも模擬戦では勝てないんだよね。それは僕が魔法を得意としていないから。周りの皆は魔法を使うのが僕よりも上手い。なぜなら僕は魔力が小さいんだよね。剣と魔法を覚えるのはを使うのは努力でなんとかなるが、魔力の大小は才能らしい。まあそれは仕方ないけど魔力が多ければなあと思う日もある。でもいつかなんとかなるだろうというとにして剣を振ってきた。やっぱり切り替えって大事だよね。


 筋トレと剣の素振りを終えた後時が止まっている状態で何かできることはないかと探していると本が読めた。そうだよね、剣が振れるなら本も読めるよね、やっぱり他人と干渉しないからかな?それから小一時間本を読んでいると疲れからか眠ってしまった。


 起きて部屋から出たらなんと母さんが掃除をしていた。帰ったときには掃除をしていて止まっていたのに。


 母さんの名前はメアリ=オキナ、父さんの名前はバン=オキナ。母さんは茶色がかった髪を肩まで伸ばしており、いつもニコニコしている。父さんはいないが黒の髪に優しそうな目つき(実際に優しい)にがっしりとした体をしている。二人とも40代のはずなのにとてもそうは見れないほど若い見た目をしている。そして夫婦円満だ。そんなほんわかした家庭で育った僕は母さんと同じような色の髪、目つきは普通。そして170cmという平均的な身長。すごく普通なんだよね。まあそんなことは気にしてないけどね。


 言い忘れていたが僕のうちは父さんと母さん二人でパン屋を経営している。二人の作るパンは絶品だ。因みに今日は定休日で父さんがいないのはパンの材料の買い出しに行っているからだろう。

 何で母さんが動いているのか疑問に思っていると、


 「お帰りなさい,アルト。いつの間に帰っていたの?」


 母さんが尋ねてきた。

 「時を止めていたからね」

 とは言えないしなー。どう誤魔化そう。


 「、、、うん、ただいま。さ、さっき帰ったんだよ。」


  と誤魔化した。てかこれ無理があるよね。だって母さんからすればいきなり出てきたんだよね。


 「あらそう。今日のご飯はカレーよ。楽しみにしててね。」

 やったー!!カレーだ。父さんと母が作ったカレーに二人が作ったパンを付けるとすげー上手いんだよね。違うそうじゃなくて。誤魔化せちゃったよ。母さんは少し適当な部分があるからなー。まあ誤魔化せたならいっか。


 「うん。わかった。」


 そいういうと僕は外に出ようと玄関へ向かった。


 「どこか行くの?」

 

 「うん。ちょっと散歩に」


 「夕ご飯までには帰ってきなさいよ~」


 「わかった。いってきます。」


 さて今まで起きたことを整理しよう。


 周りの時が止まったが自分の時は止まってない。

 時が止まっている状態では他人に干渉ができない。でも剣は振れたし、本も読めた。

 眠って起きたら時を止める前に戻っていた。でも剣を振った記憶はあるし、本の内容も覚えている。


 因みに本の内容は魔法についての本だ。魔法はそれぞれ出し方があってそれを覚えてしまえば使える。その出し方が載っている本を読んだがなかなか出し方が覚えられない。なんていうか、達人の動きを一度見ても直ぐにまねできないように魔法の出し方も一度読んだだけでは使えない。だから反復練習が必要なんだよね。

 う~む。もう一回使えないかな。時止めるの。


・・・あれ?止まってね?



 

 

 

初めまして。

アサコ♂と言います。

始めて書くので誤字、脱字が多いかもしれませんがよろしくお願いします。

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