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ネクストステージ.........的な

忙しいので、土日と祝日は更新をお休みします。




「........」


 俺って、死んだんだよな.........?


 俺は今、死んだときと同じような体勢で座っているのだが、何だろう。

 色々とおかしい気がする。


 どこを見回しても真っ白だし、なんか俺服着てないし、ついでに傷治ってるし。


 ここが死後の世界なのだろうか。

 まあ、異世界もあったんだから死後の世界もあるのはなんとなくわかるのだが.........。

 ちょっとイメージと違う。


 天国とかって、なんかもっとこう...ファンタジーな感じというか......。

 なんか、雲の上みたいなところにあって、天使たちが舞っているイメージがある。

 

 俺の知識が間違っているのか、そもそもここが天国じゃないのか.........。


 あれ?なんか俺って、天国に逝くって決めつけてないか.........?

 いやいや、俺は世界を救ったんだし、天国に行くことはできる気がする。

 

 あの世界で悪いことなんて一度もして無...............いとは言えなくもないか。

 流石に、あれだけ苦労をしておきながら、地獄に落ちるのだけは勘弁して欲しい。


 しばらくそんなことを考えていると、音もなく俺の後ろに気配が現れる。






「済まないね、こんなところに来てもらって」






 幼い少女の声がした。

 その声に釣られるように振り向くとそこには、


「また幼女かよ」


 黒髪黒目の幼女が立っていた。

 腰まで届く程の黒髪が、真っ白な空間によく映えている。


 何となく雰囲気が幼女神に似ているのは、服が色以外同じだからだろうか。

 幼女は幼女神と同じように、髪と同じ色が基調の薄布で作られたヒラヒラした服を着ている。  

 

「幼女とは失礼な。

 これでも一応神なんだけどね」 


 成る程、幼女神に似ているわけだ。

 でも、この世界に神って二人居たっけ......?


「いや、君がさっきまでいた世界とは違う世界の神だよ」


 違う世界.........?

 というか今、俺の心を読まなかったか?


「私は神だからね。

 何でもできるんだよ」


 じゃあ、このまま喋らないでいいか。


「喋らないんだ......」


 楽で良いじゃないか。

 

 というか、神って心まで読めるのか...。

 幼女神は神らしい事なんてひとつも出来なかったからなぁ...。


 あれ.........?

 もしかして、幼女神が出来ない事だらけだっただけ.........?


「ははっ!そんな事はないさ。

 その万能な力もここでしか使えないからね」


 .........?

 ここでしか?


「そう。

 この空間の中だけでね」


 あぁ、なるほど。

 幼女神に聞いたことがある。


 "神域"というやつか。


「よく知ってるね」


 神の住んでいる、絶対領域という奴だ。

 たしか、幼女神は自分の世界の住民が心配で、神域を放棄して降りてきたと言っていたな.........。


「.........」


 そんな便利なものなら、放棄しないで出てこなければ良かったのに。

 そうすれば、魔王に捕まることはなかったはずだ。


「いや、そんなことはないさ。

 彼女が正しかったんだよ」


 .........彼女が?


「自分の世界に侵略者が来たときに、ほとんどの神々は神域に引きこもった。

 違う動きをしたのは、私と彼女の二人だけ。


 彼女は下界に降り、私はここに引きこもると同時に_____




 神としての権限を放棄したんだよ」


 


 神としての権限を放棄って、神力を捨てたのか......?

 どうしてそんな事を?


「神力を捨てたのとはちょっと違うけどね。

 まあ、ほとんど同じだよ。


  少しでも力を強くするために、神力を下界に堕としたんだ」


 神力を大量の魔力に変えたのか。


 神の力は、天使が下界に堕ちると堕天使になるように、神力は下界に堕ちると魔力になる。

 

 魔力は世界を形作っているといっていいものなので、大量の魔力を下界に与えたのは、いい判断と言える。


「そう。

 それが最善策だったんだ」


 ん?

 失敗したのか?

 

「まぁ、最初は成功していたんだよ。

 というか、成功するはずだったんだ」


 成功するはずだった、ってことは失敗したのか。

 

 イレギュラーが現れたのか。

 それとも、裏切り者が現れたのか。

 

「君と同じだよ」


 .........裏切り者の方だったか。


「裏切られたと気づくまで時間がかかってしまったんだ。

 ずっとここに引きこもって、指示しかしてこなかったからだろうね」

 

 裏切ったって、聖職者か?


「そのトップ、枢機卿がね」

 

 俺と同じってそこまでかよ。


「気づいた時には、すでに力のある者たちが迫害されている社会構造が出来上がっていたんだ」


 俺が処刑されかけたのと同じか。

 というか、迫害だけってなんかおかしい気が......まあいいか。


「そうだね.........」


 引きこもるんじゃなくて、下界に降りてきていれば結果は違っていたかもな......


「.........」


 俺がそう思った途端、黙り込んでしまう幼女神(黒)。

 流石に、空気を読めない俺でも地雷を踏んでしまったのは分かったので無理やり話題を変える。


 というより、そろそろ俺をここに呼んだ理由を聞かせて欲しいんだが。

 まあ、なんとなく理由は分かっているが一応詳しく説明してもらえると助かる。


「そうだね。君の想像している通りだけど、一応言っておくとしよう。

 ここに呼んだ理由はただ一つ............」


 そして、幼女神(黒)はどこかで見たことのあるような感じでこう言った。






「勇者ミサキ、もう一度世界を救ってみる気はないかい?」


 

  


 

 

忙しいのに土日と祝日に更新しないって、何か矛盾してません(他人事)???

......ポイント評価、ブックマークよろしくお願いします。

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