記憶-1-
なんとか出せた~。では、4話目お願いします~
声が聞こえる……。
「できた!!完成だぞ!!!」
「やりましたね!これで、我が国も前線で活躍することができます!!」
「ああ!世界最高の性能をもっている戦闘機だ!誰か!・・・君を呼んできてくれ!」
ここはどこだろうか…?そして、私は……?
「おお!新しい戦闘機ですね?」
「そうだ、これから君にはこれに乗って戦線に向かってもらう」
「了解です!俺は・・・・!これからよろしくなレイ!」
「私が名前決めようとしたのに……」
「いいじゃないですか、博士。彼はこれから、あれを乗り続けるのですから…」
ハハハハ……
笑い声が工廠の中にこだまする。
私の名前はレイ。彼は、私を使うもの。優しそうな人だ……。
「すまねぇ…。また、傷ついちまったな……。俺が、レイを使いこなせないばかりに…」
まただ、これで何度目だろうか。彼は、今まで何度も私に対して謝ってきた。出撃し、私が傷つくたびに…。私は兵器だ、それなのになぜここまで優しくするのだろうか?彼さえ無事であれば、私は何度でも飛べる。それに、彼は気づいてないが私の装甲の薄さゆえの傷なのに、彼はうまく使ってくれいるのに……。
(あなたがたにこの力を授けましょう。)
!?突然、頭の中に声が響く。
「さて、おやっさん呼ばなきゃなぁ…、ん?傷が…?うわ!?」
工廠の中が明るくなる。
「き…君は…?」
「………!!」
声がでない?いや、これは…
「レ……イ」
バシャッ!!
「あら、ごめんなさい。手が滑りましたわ。あら?男しか乗せられない不良品じゃないの…謝って損しましたわ」
「不良品にはそのぐらいの汚れが一番お似合いよ。謝ってもらえただけ感謝しなさい!!」
「そうよそうよ!!」
いつものメンバーである。一番戦果を上げている機体が自分たちでは使えないということでたびたび絡んでくるのだ。
「お前ら!!そこで、何してる!?」
彼だ。
「あら、野蛮人だわ……皆さん、行きましょう」
さっていく彼女たちといれかわるように、彼は駆け寄ってきた。
「すまない。俺が、もっとしっかりしていれば……」
「ちが………う。わた……し………が……」
「大丈夫だ。レイは悪くない。扱いきれていない俺が悪いんだ。それより出撃だ!!征くぞレイ!!」
「う……ん……!」
また、なのか。また思いを伝えられずに戦場に征くのか…、なぜ、私の声は彼に届かないのか……。
私は…私は世界最高峰の機体ではなかったのか?
変換ミスなどありましたらお願いします~。記憶は少し長くなりそうなのでいくつかに区切っていきたいと思います~。