スケッチブック
ツンデレ(?)を書きたかったが為に書きました。
片田舎のとある町にいる金持ちの家の少女。
少女には友達がいなかった。
だからいつもスケッチブックに絵を描いて一人で遊んでいた。
少女の描く絵はとても独創的で。
「こんにちは。絵上手いね。」
「…うるさい。」
少年は話しかけてみるがはね返された。
それでも少年は話しかけた。
「ここで見てても良いかな?」
「…どこか行って。邪魔。」
少年と少女の間には堅く大きな壁があるようだった。
少年は少女から2m程離れたところに腰を下ろした。
少女がちらりと少年の方を見てまたスケッチブックに目を落とす。
しばしの間少年は景色を見て、少女は景色とスケッチブックを交互に見て、描いてを繰り返した。
「おっと…何時の間にか寝てた。」
少年が起き上がると少女は既に居なかった。
少年の腹に乗せられたスケッチブックを残して。
中には山と森、川のスケッチと誰かの穏やかな寝顔が描かれていた。