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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

終章十二節集

されど七色の楽園で生きた

作者: 文死

今日は良い日だ。町は平和で、空も変わらず美しい。

そして何より、俺は今日から保安官になる。いや、正しくは保安官補なのだが。保安官補というのは、所謂保安官の指揮下にある部下のようなもの。保安官に憧れ道を選択してきた俺は、その第一歩を踏み出せたことが兎に角嬉しいのだ。


「ギャリー、用意はできたか」


俺にそう語り掛けてきたのは、今日から俺を指揮してくれる保安官のアンディさんだ。

何を隠そう、俺はこのアンディさんに命を救われ、保安官を志すきっかけになってくれた。


「ええ、アンディさん。ところで、装備は着用したものの、俺達は今からどこに向かうんです?」


「おい、ここでは保安官と呼べと言っていただろ。今日は簡単な町の見回りさ、それと俺が通っている酒場があってな。そこに、ギャリーを案内したい。保安官仲間も、何人かそこでくつろいでいるはずだぞ」


「なるほど、アン...保安官。よろしくお願いします」


保安官補は保安官の指揮下にあるとは言ったものの、イメージされるような部隊的なモノではなく、ただの保安官のお手伝い的な立場のような雰囲気で、行動はいつも保安官と保安官補1人ずつでとられるそうだ。


アンディさんは軽くため息をついた後、町に出て行った。俺もせかせかと着いていき、ついに保安官としての初めての仕事に駆り出した。


俺達が住むこのアメリカの小さな町・アプリコットでは、近頃危険ドラッグが出回っているそうだ。まだ俺は実物を見た事も、使用している人間を見掛けたこともない。保安官を続けていれば、それを取り締まる場面も出てくるのだろう。覚悟をすると同時に、若干の好奇心で口元が緩む。


「保安官は...最近話されてる危険ドラッグについて、なにかご存知ですか」


「そうだな、一度、乱用して頭の狂ってしまった市民を取り押さえたことがある。いや、正しくは取り押さえたはずだった」


アンディさんは昔からこういう、回りくどい言い回しが好きだ。こちらの返事を待ってから続きを話そうとするが、正直めんどくささを感じる。


「...で、それから?」


「取り押さえたと思っていた男性が、いつの間にか俺の手から逃れていた。そして、俺の腰元にあったリボルバーは、彼の手にあった」


「それで?」


「俺は撃たれるんじゃないかと思ったんだ。だが違った。彼は、見惚れてしまえるような笑顔で自分の両眼を撃ち抜き、それから喉を撃って自殺した」


アンディさんの口から出ているとは思えないような、非現実的で、非現実であってほしい言葉の数々だった。


「アンディさんはその事について、今どう感じているんですか」


「全く分からないから、どうも感じられない。その薬の事に詳しくもなければ、そもそも薬を乱用した人間と面を合わせたのも初めての事だったからな」


まあ、当然だろう。身の毛のよだつ話だが、アンディさんの言っているように、このような件自体かなり少ない。今は深く考えず、その危険ドラッグの存在がいつか俺の目に映ってしまったときに、また思考を巡らすとしよう。


「ギャリー、ここが酒場だ。いいか、ひとつ言っておくが、ここに居る人間とは一定以上交流を深めるな」


「え、それはどうしてですか。保安官仲間もここに居ると、さっき言っていましたよね」


「ああ。だが、ここ半年間くらい、ここに居る人間が各地で様々な問題を、立て続けに引き起こしている」


あとは察しろ、と言わんばかりの表情をされたが、いまいち全容が見えてこない。まさかアンディさんは、ここに居る保安官たちが、危険ドラッグに手を出しているとでも言うのではないか。だがアンディさんは、その可能性を信じたくも、持っていたくもないだろう。アンディさんは義理人情が厚い人というか、兎に角周囲の人間を第一に思い行動するのだ。それ故、大切にしてきた人間を、過ちの先に行ってしまったとは思いたくないのだと思う。


「さあ、入るぞ」


この町には酒場がいくつかあるが、どこも同じような見た目の扉をしている。ウエスタンドアなんて呼ぶらしいが、両開きで、その扉の上部と下部は何も無い、といういかにもな見た目の扉だ。


そんな扉を開けた俺達は、目の前の光景に少し驚いた。俺達というか、俺だけかもしれないが。酒場の中には、俺達と店主を除いて、1人しか居なかったのだ。


「おう、店主のおっちゃん。元気にしてるか?」


アンディさんがまず話し掛けたのは店主で、1人きりの客は後回しにするようだ。


「保安官さんじゃないか、良い朝だな。そっちのは噂の新人保安官くんかい」


「あはは、まだ保安官でもないんですよ。今日から保安官補のギャリーと言います」


「なんというか、如何にも保安官に憧れてますってオーラが出てるよなあ。活気に満ち溢れてて、良いと思うぞ。応援してる」


ここまで嬉しい言葉を言って貰えたのは久しぶりだ。アンディさんの言う「一定以上交流を深めてはいけない相手」とは、この店主のおっさんも含まれるのだろうか。そうであれば、少しショックだ。


「嬉しいです、ありがとうございます。ところで、こちらのお兄さんは?」


俺はアンディさんと店主に、素朴な疑問を投げかけた。だがどうやら考えが甘かったようだ。彼らはまるで、俺が禁忌そのものに手を伸ばしたように、ただ、俺に静かに注目していた。


「おう新人の餓鬼、こんな老いぼれにも話し掛けてくれるなんて、中々心優しい奴じゃないか」


なんだ、意外に会話ができる。でも彼は自分を老いぼれと表現しているが、見たところ俺より少し歳上であるという程度に感じる。


「老いぼれだなんて、まだまだお若いでしょう」


と俺は言う。すると、


「俺は死人だ。死人でなければいけなくて、今はゾンビとしてここにいる」


何を言っているのか分からなかった。理解に時間を要すると思ったので、考え込む素振りをした。俺が首を傾げ、顎に手を付いたその瞬間、アンディさんに腕を掴まれ、乱暴に酒場から引き摺り出された。


「ちょっと、アンディさん。どうしたんですか」


「今のが、一定以上のラインというのを超えた反応だ。あの男は既に、薬に侵されている」


「で、でもあの人は」


「ギャリー。今日は家にいろ、お前が危険だ」


状況に頭が追い付かなかった。でも、いつも真面目な顔してふざけるアンディさんが、にこやかに、そう語りかけてくれた。





全く寝付けなかった。昨日の出来事が整理できず、頭の中で駆け巡り続けた。自分が頭脳タイプでないことは自覚していたものの、まさかここまでだったとは。

昨日に引き続き、今日もアンディさんと町の見回りをする予定だ。昨日のような、悪夢とも言える出来事が起こらなければ良いのだが。


「アンディさん、おはようございます」


「おう、おはようギャリー」


今日はやけに機嫌が良さそうだ。こっそり保安官と呼ばずにいたが、何の反応もされていない。


「準備はできたか。行くぞ、ギャリー」


「はい、アンディさん」


アンディさんとの理想的な関係だ。アンディさんと、こういう会話をして、一緒に保安官として活動するのが夢だった。それが今叶いつつあるんだ、この幸せを無駄にはできない。


「ギャリー、酒場に行こう」


突然口を開いたかと思えば、今のアンディさんが最も言いそうにないセリフが飛んできた。


「どうしてですか、昨日の事が何か気がかりなんですか」


「忘れてくれ、なんでもない」


アンディさんは、いつも表情を変えずに、真面目な顔で色んな受け答えをするのだ。ふざけたり、しっかり真面目な事を言ったり、とんでもなく下品な事を言ったりする。

でも、俺を今酒場に誘った時、どこか恍惚とした表情をしていた。そして、それを振り払うかのように頭を振るった。


「行きましょう、酒場に」


と俺は言った。言ってしまった。アンディさんは、また恍惚とした表情をしている。


「行こうか、ギャリー」


酒場では、俺はほとんどの時間店主と話していた。アンディさんはというと、昨日居た1人の客と、談笑していた。

店主は時折2人の方を見ると、諦観と言える表情で、俺に笑いかけてくる。

ずっと店主と話している訳ではなかった。時には、アンディさんと客の会話をただ聞いていたこともあった。


「アンディ、今は幸せか」


「ゾンビか、悪くない表現だ」


「アンディ、君は何を成し遂げる」


「ここに来てはいけない」


そんな成立していない会話が耳に入る度、吐き気を催す程の不快感に襲われた。アンディさんがあそこまで言っていた相手と、何事も無かったかのように会話するアンディさんに、恐怖していたというのもあったのかもしれない。


じきに、帰宅する時間になった。俺はアンディさんの背中をつつき、


「アンディさん。帰りましょう、時間です」


と声をかけた。


「先に行ってくれ、ここではない、どこかへ」


何故そんな言い回しをするのか不思議で仕方なかったが、兎に角先に帰宅することにしよう。この2日間、まともに保安官としての仕事をしていないような気がする。そもそも、真面目な保安官など居るのかは知らないが。






今日で保安官としての生活も3日目になる。2日で積んだ経験といえば、酒場に行くことが嫌になったということくらいだ。珍しく俺より後に仕事場に着いたアンディさん。変わらずアンディさんは、保安官の服装が似合う。

ふと、アンディさんに救われた日のことを思い出した。


俺が10歳にも満たない頃の話だっただろうか。

母は早くに亡くなってしまい、父と2人きりの生活を送っていた。父はその頃、やつれた笑顔で仕事から帰ってきては、すぐに部屋に籠る生活を送っており、俺はほとんど自給自足で生きていると言えた。

ある夜の事、初めて父が帰ってこなかった、夜の事だった。俺の年齢なら、もう寝静まっている時刻だ。突如として、町の闇夜を絶望で染まった笑い声が切り裂いた。その笑い声で、寝ていた俺は起きたのだろう。自室の扉から、炎が入り込んでいることに気がついた。考える余裕もない中、3発の銃声が鳴り響く。誰が誰を、どこを撃ったのか、そんな想像している時間もなかった。この笑い声から銃声までにあった全てのことは、数十秒の間に起きている。


何も理解出来ずただ立ち尽くしていたが、窓の外に男の影が見えた。それがアンディさんだ。

アンディさんは果敢に窓を割り、小さかった俺をひょいと掬いあげ、救けてみせたのだ。


「ここの家の子なのだろう。すまない、すまない」


そう言っていたアンディさんの声と顔、その情景まで、何もかもが記憶に焼き付いている。

思えば、その時のアンディさんは泣いていたような気がする。珍しく、無表情じゃなかったのかもしれない。




「おい、聞いてるのかギャリー」


追憶は、長い映画を見ていたような気分になるな。今目の前にいるアンディさんに声を掛けられ、現実に引き摺り戻された。


「ごめんなさい、何の話でしたっけ」


「だから、この薬知っているか?使ってみないか。どうだ、頼む、使ってくれないか?どうだ?この薬を知っているか?ギャリー、どうだ」


目の前にいるアンディさんは、アンディさんと言えるのだろうか。

手に持った紙袋の中身を、押し付けるように見せてくる。何度も掬われた跡がある、粉末状の何か。

血走った目をしている。興奮しているのか、頬が紅を帯びている。笑っている。こんなのは、アンディさんじゃない。

俺の知っているアンディさんは、あの日俺を救ってくれたアンディさんで、無表情で、でも優しくて、面白くて、正義感があって、俺の事を大切にしてくれたアンディさんだ。

危険ドラッグに身を委ねるようなアンディさんに憧れた覚えは今まで一度もない。

怒りと恐怖と、悲しさと、そして少しの好奇心が、俺の感情を混濁の渦そのものとしている。


でも、アンディさんと同じ場所に行けるのだと思った。

危険ドラッグという夢の中で、アンディさんとずっと幸せな夢を見ていられるなら。

アンディさんはこの時の為に、忠告してくれていたのだろう。

「ここに来てはいけない」と。

「ここではない、どこかへ」と。





俺の保安官生活、4日目が訪れた。今のところ、薬を使用していることでの悪影響は無さそうだ。使用した直後、思い描いていた夢に浸ることができた。アンディさんと共に。これがストレス解消になったのか、アンディさんは薬による中毒症状が出ていない時間の方が多くなった。

未だに、アンディさんの笑顔を思い出すと悪寒が走る。


「おはよう、ギャリー。良い事を教えておいてやる、薬は朝・昼・晩に使用するくらいであれば、中毒にはならん」


「そうなんですね、ではそうします。ありがとうございます、アンディさん」


「おい、保安官な。アンディさんって呼ぶの、やめろって前に言っただろ」


ついにバレてしまった。


「朝、薬を使用するほどの時間の余裕がなくてな。今からなんだ、一緒にどうだ」


「最低な誘いですね、じゃあ有難く貰います」


余計な工程の説明は省くが、意外と使用自体は楽だ。すぐに効果が出てくれるし、気軽にスッキリできる。

スッキリしたと思った矢先に、甘ったるい妄想が頭を埋める。これがこの薬の真価で、これのために使用している。

そんな妄想をしている横で、アンディさんは俺の使用した量の数倍もの量を使用していた。


「あの、アンディさん?それいつも使用してる量ですか?」


返事はない。アンディさんは、笑って目を閉じ、下を向いたままだ。

突然がたんと音がした。アンディさんの座っていた椅子が大きな衝撃で揺れた音だ。アンディさんは、いつの間にか目を覚ましてこちらを見つめていた。


「ギャリー、俺を殺してくれ」


どういう事だろうか。殺す、というのは、


「そうだ、殺すんだ、その腰に携えたリボルバーで、俺の脳天を撃ち抜いて殺せ」


従えるわけが無い。第一アンディさんを殺せな


「お前も中毒になれば、楽に殺せるはずだ」


何故俺の考えていることが分かるのだろう。気持ち悪いのと同時に、嬉しくもあった。

アンディさんを殺した相手という唯一になれることが、ただ嬉しかった。それを、あちらから願われたのなら、応えない理由はないだろう。


「わかりました、アンディさん」


それを聞いたアンディさんは、希望を信じた笑顔をしている。

俺は先刻アンディさんが使用した薬の量の倍を、数分かけて使用した。

見えている世界が変わった。アンディや酒場にいた男は、こういう世界が見えていたのか。アンディの顔を見てみると、本来目の中の白目である部分は、瞳の色と同じ茶色に埋め尽くされている。アンディさんが笑って歪む口元、その喉の奥からは、何者かの目が覗いている。

リボルバーを手に取ろうとした。ふと手のひらに目をやると、白いカラスが俺の肌をついばんでいるのがわかった。

ようやく手に取れたリボルバー。弾がしっかり込められているか確認するために、シリンダー部分を見てみる。込められた弾は胎児の形をしていて、問題なく発砲できそうだと安堵する。今俺に見えている世界は、今まで生きてきた世界と比べたら余っ程面白くて、興味深い。


「アンディ、聞こえるか」


「何か問題でもあったか、ギャリー?」


変わらずアンディは笑顔だ。


「あなたに救って貰えてよかった」


「救われないな、君は」


「面白い冗談だ」


成立していない会話は、俺達も同じなのかもしれない。

胎児の弾が込められたリボルバーを、まずは不快な色をしたその眼球に向け、発砲した。

2人の男の笑い声が部屋に響いている。

両眼を潰した、アンディには何も見えていない。

次に、何者かが覗く喉の奥に、リボルバーの銃身を捩じ込む。

口に異物が入っている今でさえ、2人の笑い声は止まない。


「面白いな、アンディ」


「ああ、本当に」


3発目の銃声が聞こえ、笑い声はひとつになった。

喉の奥に潜む眼も潰し、アンディは死んだ。

この手でアンディを殺した、なんと名誉なことだろう。

飛び散った緑色の血液を拭きつつ思う。




俺はどうやら、保安官としてこの町で生きているらしい。

今日は保安官として生きて何日目なのだろう。

そんなことを考えながら、町を見て回る。

昨日は嘘つきの亀が、町を散歩させられていた。

その前の日は、太陽が青い炎で染まり、その日だけ、世界にモザイクがかかっていた。

その前の日は、おかしな身体をしたヤク中を殺した。

それ以前の記憶はない。



町を見て回っていると、いつの間にか日は沈み、子供は寝静まる時間になっていた。

気がつくと、俺は酒場の前に立っていた。ここで何がしたいのか、自分でも良く分からない。

目の前の酒場が、突然まばゆく光り輝いた。紅い蝶が扉からあふれ、蒼炎が灯された蝋燭が窓枠に置かれている。

壁は一面翠色の液体に覆われてしまい、辺りに紫煙が立ちのぼる。

俺の視界は七色に絞られ、幻想的な地に様変わりしている。


なんと面白い世界なんだろうか、思わず笑いが込み上げてくる。

そんなことを思っていたら、中に人影があるのを見た。

どうやら、ここの店主らしい。

でもどこかおかしい。彼は眼球に白目があり、驚愕してあんぐりとした口の奥には、何者も覗いていない。

手のひらをついばむことをやめない白いカラスは、どこにもいない。


ああ、俺は異常なモノを目にしているのか。

いや、異常なモノとは俺のことだったのか。

なんと阿呆な行いだったのだろう、笑いが止まらない。

胎児の込められたリボルバーを、自分に向ける。


もう笑い声は聞こえない。


七色で輝いた楽園の中で、彼と生きた思い出と

それでも生きた俺達を、笑ってくれないだろうか




まだ風邪ひいてます。

薬物怖いなって思って書いてみました。

お察しの通り(?)、私の短編小説では様々な死因にストーリーを乗せて表現していきます

ありがとうございました。


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