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電波猫のお仕事  作者: おばば
石器時代編
28/128

28.電波猫の0.42秒

 水面に落ちた淡雪が消えるように、紫色の障壁は消えていく。

 空中に拡散した紫色の残滓が、飛翔する私を追うように尾を引いていく。


 その合間。娘を抱き止めたルイオディウが何かを叫ぶ。

 その声は遠く、ただコマ送りされた映像が脳裏に焼き付く。


 逃げろ、と叫んだ。そう思う。


 交戦状態下のドロリとした時間の中でも、身を焦がすような刹那。

 魔力回路を狂ったようにコマンド。

 最速で魔力膜を再構成して、今なお飛翔する体から錨を放つ。

 放てた錨は4つ。内2つは空を切り、1つは地面に弾かれる。

 辛うじて突き刺さった1本を軸足に、全身を反らせて、体勢を立て直す。



 0.42秒だ。



 それが、私が接地するまでの時間であり、娘の放った風塊によって、ルイオディウが爆ぜるまでの時間だった。


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