ふたりのあいだに
ふたりのあいだには
切なさの延長だけが残り
不器用さを笑って
ごまかしていたね
笑顔なら
どんなものでも
受け入れられたけど
本当は
それじゃダメなんだと
どちらかが言えれば
そのぶんの時間で
他の何かを言えたのかな
まっすぐすぎても
いけなかったかな
キミの思い
分かっていたから
遠い日差しの中に隠れて
何度も探したりはしたけど
ときおり
キミのまぶしさに
自分の背中越しの存在を
確かめるだけで
わたしは満足だったこと
すぐにキミの元へ駆け出して
息を切らしながら
そんな大げさなことができていたら
キミの目の前で
思いっきり、つまづいて
膝を擦りむいたりしていたら
ふたり、同時じゃなくて
どちらかでも
余裕みたいなものが生まれて
気づいていたのかもしれないね
キミに見せた視線を
わたしは
ちゃんと
キミにだけ見せたから、
そう言えてたら
良かったのかな