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アメリカ開拓




何度アメリカへ往復しただろう。

すでに25万人以上は、アメリカ大陸に移住している。

特にトラブルらしい事は起きていない。


現地人のインデアンとは、まだ出会ってない。

もし出会っても、外見は似てるので白人のように、大事にはならないだろう。



最初に上陸した地点を拠点にして、街として発展していった。


この土地は、レンガ造りに適していた。土を掘り起こして水でねって木枠で成型。

日干しにして、焼き固めた。

普通に薪の中に放り込んで、燃やせば普通にレンガができた。


しかし壷を焼く感じで、登り窯を作って大量にレンガが作られるようになった。

そのレンガでレンガ造りの建物が、どんどんと建ちならんだ。


大通りは、人でにぎわい。

飲食店から金物店、そして武器店とさまざま店が建ち、人々は立ち寄って買い物をしている。


そして、中央にひときわ大きな建物があった。

街の行政の中心部だ。


総合奉行所だった。

今は大まかに2つ奉行所があった。

1つは町奉行で、商売のトラブルや犯罪は窃盗から殺しまで及んでいた。

なので捜査権を持った役人がいて、逮捕から裁判の判決を町奉行が下していた。



そしてもう1つは、郡奉行こおりぶぎょうで街の財政管理、税金徴集や脱税の摘発てきはつから銀行業務まで執り行っていた。

金の預金から貸し出しまで行なわれていた。

今でも商人が金を借りる為に列でならんでいる。


「与作、又借りるのか・・・」


「儲かってるから、支店を出す資金が必要なんだ。お前は、どうなんだ」


「俺の所も儲かってるよ。今度大儲けしようと大金が必要で来ている訳さ」



そして、月に1回の町の顔役が集まって行政の話し合いが行なわれた。


「今回は、川の堤防を作る為に、予算を決めて欲しい」


「待ってくれ。軍を作る話はどうなっている」


「なにかあれば、手持ちの武器を持って駆け付ける体制は出来ている。今は街の発展が先だろう」


「イヤイヤ、そんな悠長ゆうちょうなことでは困るな」


「それなら言わせてもらうが、今の反射高炉では鉄の生産が間に合わない。反射高炉を建てるべきだ」


「薩摩のじじいは、黙っていろ。横から口を挟まないでくれ」


「何~、この伊達のけつが青い奴がーー」


「もう一度言ってみろ。棺桶かんおけに足を突っ込んだじじいがーー」


おだやかな話し合いは、しだいに長引いてケンカのように怒鳴りあっていた。




街の外は、すっかり変わり果てていた。

こっちに持って来たとうもろこしの種や麦の種で、とうもろこし畑や麦畑が大地を埋め尽くしていた。

馬車が見渡す限りの畑をひたすら走り続けていた。

隣街へ行く為だ。


港も整備されて、旅客船も容易に着岸できるようになった。

又、新たな住民の移住だ。

移住館の中はごった返していた。

きつい地方訛ちほうなまりが飛び交っている。


「わきゃ行く」

「ウッゼラシカ」

「いぐでねぇ」


旅客船の帰りは、とうもろこしと麦が積まれていた。

大量の麻袋が大勢の人の手で、よっころよっと運ばれていた。


「早く積み込んで、出航を早めるぞーー」


「船長、それって無理ですよ。日程が詰まっていても、空模様があやしいので今日はダメです」


「航海長、そこをどうにかならないか?」


「なる訳がありません。自然が相手です」


「また、給料に響くではないか?」


「座礁や沈没よりマシですよ」




馬の繁殖はんしょくも始まり、大量の馬が運ばれた。

そして移動手段に使われるようになった。

荷物を引張る馬が、大通りをパカパカと移動している。


そして、次の開拓地を求めて動き出している。


第1開拓団が、大勢の馬車をともなって出発。

馬車の数が40に及んでいて、道に列をなして進んでいた。

沿道えんどうには、見送る人でごった返していた。


「五平、何かあれば知らせろよ」


「わかった。心配するな」


「開拓地でもがんばれよーー」


「おーい、おーい、二郎~」





そして、第1開拓団は金鉱を大発見した。

予測では、金が豊富に埋蔵されているようだ。


事の起こりは、母親と子供が川で水を汲んで、器の底に砂金を見付けたことだった。


その知らせを聞き、ゴールドラッシュに湧いていた。

瞬く間に町が出来ていた。


一攫千金いっかくせんきんを狙う採掘者が殺到している。

最初に入居した者は、土地の権利を売って、莫大な財産を成している。

土地を買うのも博打ばくちだった。

当たれば富を得た。


はずれた場合は何もない。それでも採掘し続けるしかない。




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