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松平元康が来た




暗鬼城の武器庫に、亜空間収納にしまっていた武器を置いてゆく。

欠けた刀があったので、錬金術で頑丈な刀に作り変えることにした。

出来上がったその瞬間に、自然に鑑定で見れた。


刀+1


よく斬れる刀


人を鑑定出来るように、刀も鑑定出来るのか?

違う刀を取り出して、鑑定してみた。



あまりよくない刀


なんだ、なまくら刀か?

しかし、錬金術で作り変えたら、最初のように名刀になるのか?


早速、念じて錬金術を発動。

気合が入ったせいか、鑑定結果が凄い。


刀+3


鎧や刀を斬れる刀


なんと鎧を斬れるらしい。

ならば、刀の鍔迫つばぜり合いも無くなり、無双してしまうかも・・・


次々に出しては、錬金術で作り直した。

ずらりと並んだ槍や刀と弓矢が揃って、なぜだか心躍る気分だ。

作り変えた武器は、名品らしく異彩を放っている。


「殿、ここにられましたか?・・・なんですかこの武器は・・・」


「凄いだろう、俺が作り直した。欲しければ1品なら持っていけ」


「本当ですか?・・・」


手前にあった刀を取り、引き抜いて見ている。


「凄い輝きで、名刀で御座います」


感心している武藤は、うっすらと怖い顔をしている。


「俺を探していたのだろ、何か用か?」


「そうでした。松平元康まつだいらもとやす様がお見えです」


「そんなアポは無かったぞ」


「殿、そのアポとは分かりませぬ。殿は、時たま分からぬ言葉が多いかと・・・」


「この場合は、事前に知らせるのが当り前だと思うが、どうじゃ」


「なにやら、火急の用事らしく・・・」




俺の目の前に、松平元康が居る。

一風変わった城に戸惑って、きょろきょろと部屋を見ている。

初めて会って誰だか分からなかったが、話を聞いてると三河の大名であることが分かった。

そこから考えて、この人がそうだったのかと驚いた。

本当なら今川から独立して徳川家康と改めたらしいが、何故ここに来たのだろう。

それに、後ろに控えているのが本多忠勝ほんだただかつで幼い顔立ちだった。


俺の勝手な印象だと、髭を生やしたいかついおっさんのイメージしかない。


「本日は、お願いの儀があって参りました。どうか三河の一向宗を成敗して貰えませぬか?」


どうやら長島の一向宗を、一夜で壊滅させたことで感銘かんめいしたらしく。

日頃から三河の一向宗に嫌気がさしていたらしい。

松平の家中にも、門徒が大勢居るらしく。どうにかしたいと日頃から思っていたようだ。

そして、一向宗の勢力が増すことが気に入らない。

それで手っ取り早く、俺に助けを求めたようだ。


「ならば、10日後に赤鬼が成敗する為に向かうと、噂を流しなさい」


「来てくれるのですか?」


「行きませんよ、きっと生臭坊主は逃げ出すでしょう。その後に言いなりの坊さんを住まわせるといい」


「逃げ出さない時は・・・」


「その時は、本当に行きますよ」


折角来たので、松平元康さんには一振りの刀をお土産にあげた。


「これは、凄い名刀ですな」


勿論、本多忠勝には槍をあげている。

本多忠勝の顔は、嬉しくて堪らない表情で槍先を何度も見ていた。


本多忠勝で有名なのが【蜻蛉切】の槍で、穂先に止まった蜻蛉とんぼが真っ二つになったという逸話からこの名が付いた。

それより凄いこの槍で、名声をもっと勝ち取って欲しい。


後で聞いた話だが、やはりクソ坊主は夜逃げをしたそうだ。

松平家中の門徒は、大いに落胆したらしい。


そして後で知ったのだが、信長の正室の帰蝶は三河で尼として暮らしていて、お市は側室として迎えたそうだ。




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― 新着の感想 ―
[一言] そうか。濃姫は三河で出家してお市は元康の側室か。
[気になる点] 一文が短い。もう少し長い方が読みやすい。 [一言] 現代技術 製品はそこそこにしないと、話が荒れますよ。
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