表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/100

若狭国




今川の殿様に、堺の2万貫を収めた。

そして、引き連れた軍勢で若狭国へ攻め入る事になった。


若狭国は、武田氏が支配していたが三好に負けたことで徐々に衰退。

この時期は内乱に明け暮れていた。


それに、将軍になった今川義元の命にも従わない。

『上洛してあいさつするように』の命令にも無視だった。

忍者隊の話だと、誰が武田の代表で上洛するかで争っていた。

内乱の為に、下手に上洛すれば攻め入られるスキをつくってしまう。

動くに動けない状態だった。


将軍に対して、深刻な状態とは知らずに・・・



「殿、本当に行ってしまいましたぞ」


「本人が行って説得すると言っているんだ。任せるしかないだろう」


「しかし、いくら義理とは言っても、何を考えているか分かりませぬぞ」


「大丈夫だと思うぞ。名も義元と改名して従ったのだから」



武田義統たけだよしずみの父親は、義統に代えて弟・武田信由へ家督を譲ろうとした。

その父親を近江国に追放して実質的に家督を継いだ。

そして、将軍足利義輝に従うことで名の一字を与えられた。


名を武田義元と改名。

武田義元と足利義輝の関係は、良好であった。

足利義輝の妹を嫁がせた程に・・・


そして、今でも父親の武田信豊との対立は続いている。

今は、その名も義統と改名している。

若狭国を1つにまとめ上げる意味で、統を加えて願掛けをしたのだろう。



戦国時代は、名をよく変えてるんだよな。

よく知られているのが、目上の者から名を貰って従順を示す方法だ。

豊臣秀吉も、それをよくしていたのが有名だ。


木下日吉丸-幼名

木下藤吉郎-今川義元の家臣・松下之綱まつしたゆきつなに仕えた。

羽柴秀吉 -織田信長の家臣の丹「羽」長秀と「柴」田勝家の両名から、それぞれ一字ずつを拝借して作った姓。

豊臣秀吉 -朝廷から豊臣の姓を賜り、最高位の官職である太政大臣にも就任。



「殿、戻ってきましたぞ」


「そうだな。横に居るのが武田義統みたいだな」


戻った、足利義輝の顔には、一本の男の生きざまがあらわれていた。


そして2人は、今川の殿様の京へと行ってしまった。

あやまりに行くと言っていた。

足利義輝が取り成すことで、なんとかなるだろうと思う。

今川の殿様からしたら、心が入替わった足利義輝が謝る立場になったのだ。

許す気になるだろう。



足利義輝の頼みで、武田義統に歯向かう者を攻略する。

幾度かの戦いに勝利したが、武田信豊と武田信由には逃げられてしまった。


2日を駆けずり回り、探しまくった。


「殿、何処にも居ませんぞ」


「忍者隊は、どうだ」


「分かりませぬ」


悔しそうにうな垂れていた。



最後には、炭小屋内に隠れていた。

炭だらけの両名は、最初はみすぼらしい姿だったので、見逃すところだった。

たまたま居た俺の横を、通り過ぎようとして、ピンときた。

名が表示されていたからだった。


「武田信豊・武田信由」と声を抑えて呼び止めた。


2人は急に立ち止まった。

そして、隠し持っていた脇差を抜いて抵抗してきた。

弟の武田信由が、俺に突き刺すが手刀で腕を叩いた。

脇差を落として「うう・・・」と言ってひざまずいた。

余り力を入れてなかったのに、右手首が折れていた。


暴れていた武田信豊も捕まった状態で跪いていた。



丁度、戻ってきた武田義統へ引き渡した。


「父上、1度は情けを掛け申した。それが心残りに為り申した」


家臣に引っ立てられて、首をねられていた。



「殿、ようやく朝倉勢が来ましたが、どうなされます」


「そうだな、そのまま丹波へ侵攻しよう」




もし面白ければ。

下の項目の☆☆☆☆☆でポイント応援して下さい。


良ければ5点、悪い1点でもお願いします。


気になる方は、ブックマークを付けて下さい。

書く為の応援をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 関白じゃなかったっけ
[気になる点] 何度も聞くけどこの物語の秀吉はどうしてるの?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ