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紀伊侵攻




紀伊以外に気を付けるのは、大和方面だけだ。

あとは今川勢が支配した領土で、その方面に守備する軍勢を回さなくて良い。

気兼ねなく攻め入れられるのがありがたい。



軍勢を引き連れて向かっていた。


急に【クエスト発生 紀伊を家臣によって奪い取れ】

又もクエストが発生。家臣によって奪い取れと出ている。

そんな縛りクエストが出るなんて、どうすればいいんだ。


それも家臣だけで、多分だが俺は命令しか出来ないみたいだ。

情け無用に勝ちにこだわる必要が出て来た。



電光石火のごとく撃破して突き進んだ。

事前に根回した者で、我が方へ下った者の案内で容易に攻め入った。


そして、俺らの前に立ちはだかったのが根来寺ねごろじの僧兵の根来衆。

その数は1万人余り!


坊主のくせに、武装した集団だった。

更にたちが悪いのは、火縄銃を所有している。

もはや1国の大名だ。



根来寺を包囲してから、交渉を開始。


味方に引き入れた者で、使者に願い出た者に任せた。

なにやら根来衆の中に知り合いが多いと自慢していた。


それなのに、こちらの使者をぼこぼこにして返してきた。

顔を膨らませて右腕は折れていた。

懐の中の手紙には、汚い言葉が書かれていたらしい。


惨たらしい姿の使者は、「あう、ううう」と寝言ように唸っていた。

俺が回復魔法で元の姿に治したが、下手をすると数時間で死ぬ程であった。

そして、嘘のように回復したことで、その使者は泣きながら感謝している。



「殿、あのクソ坊主を皆殺しにするべきと存じます」


筆頭家老の武藤一郎が、皆が見てる前でいの一番に発した。

見渡すと、居並ぶ家臣も同じように頷いている。

軍師として来ていた竹中半兵衛も、同じように黙って頷いた。


「ならば、全軍での総攻撃じゃーー!!」



法螺貝ほらがいの音で、一斉に動き出した。

堅牢な門も、ロケットランチャーの前では紙切れに等しい。

一発のロケットで門を破壊。

敵の火縄銃を構える者は、狙撃手によって撃ち倒されている。


噂でしか聞いていないのだろう。

爆発やライフルによる攻撃にパニックになっている。


「今ぞーー、攻め入ってーー殺せーー!!」


武藤一郎の大声がこだまする。


ロケットランチャーで、僧兵がうごめく中に爆発が起きた。

10人程がその場で動けなくなり、血の雨が注いだ。

それだけで僧兵は、逃げ出していた。


それでも向かってくる強そうな僧兵は、ライフルによって撃ち殺された。


俺は、鳥使いを使って空から見ていた。

そして、僧兵が西に集まりだしたので、伝達係りに西への増員を伝えた。


向かったのはライフル隊3組で、またたく間に僧兵を撃ち下した。

あんなに一杯居た僧兵は、数を減らすばかりだ。



あ!!根来寺で火の手が上がった。


大方の僧兵が討ち取られるまで5時間もついやした。

火の手が上がった所も、ようやく消火活動が終わったようだ。


ここの偉い坊さんなのだろう、俺の前まで引き出されて、武藤によって尋問されている。


「クソ坊主、寺に女を10人も引き入れて何をしてた」


坊主は口ごもっている。


「中には、人の女房も居たぞ。このクソ坊主がーー」


俺は前かがみになって、なにを言い出すか興味を持った。

しかし、なにも言わない。しまいには小便をもらした。


「このクソ坊主は斬首刑だ。早く連れてゆけーー」


坊主は引っ立てられて、首を斬られた後に晒し首にされていた。

それに、床下に銭がたんまりと隠させていた。

どれだけ溜め込んだら気が済むのだ。




竹中半兵衛が言い放った。


「殿、次は雑賀衆で御座います。あそこは鉄砲の名手が揃っております・・・」


なにやら、難しい顔をしている。

そんな顔をするな、心配になってきたぞ。




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― 新着の感想 ―
[一言] 宗教王国紀伊、史実の武将たちが手を焼いた国も主人公のチートには敵わなかったか(笑) 次は雑賀、独立志向の強い連中を主人公はどう立ち回るのかな・・・。
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