天使
何でこうもこの女は鈍いんだろう。好きだよそうだよ嫌いじゃねぇよ。
「あたし……あたしね、過去の記憶があったからだと思う。ラギのこと懐かしいって感じた。でも、それがラギじゃなかったらあたしもラギを好きになったりしなかったよ。だって、過去も含めてすべたがラギでしょ?だから、何一つかけ落ちてたっていけなくて、ラギがラギだったからあたしは……ラギが好きで、ラギがあんまりすきじゃないそうゆう夢に話もしようって思った。すべては……ラギがだったから。だからラギもあたしのすべてを好きだって……それでも言ってくれるなら……すごく……その、嬉しい。」
顔を真っ赤にして下を向いたキリアのポケットあたりから何かが出てきた。
「にこちゃん!?生きてたの!?あ、ちょっと、どこ行くの!?まって!!」
そう言ってキリアが追いかけ始め、俺もあとを追っていくとどこかの洞窟に出た。
そこには人が一人、立っていた。
「よくぞきました。やはり私の目に狂いはなかったようですね。」
にことかうその生物はいきなり巨大化し、俺たちが今まで戦っていた敵の姿に変わったので構えた。
「構えないでください、ラルド・ミリュチェ・ニ・カルオたちは今や敵ではありません。」
頭の神経がおかしくなってるのか何人もの人が同じことを言っているような……変な声がする。
「あなたの頭はおかしくはありませんよ。」
そいつを見ると俺のほうを見ていた。
「人間じゃ……ないな?」
「私は天使、神の使いであり、この星の守護者。でも天使は神ではない。天使は人間より長生きというだけです。だから交代しなければなりません。死を迎えるその前に。なのにこの星はもう数千年もの間、人間は住んではいません。ラルド達と植物が生えているばかり。それ以外の生き物はいません。私は生き物というより守護者ですから、この世界の守護者と中心を失えばこの世界など滅びます。だからそうなる前に新たな天使がほしかった。でも、人はいない。するとラルド達がずっと遠くに人間がいることを察知し、私はこのラルドをあなたの元へ送り、その船がこちらに来るように少々操りました。ラルド同士の呼び合いは勝手にラルド達とこの惑星をひきつける。でも、天使に選ぶ相手は強くなくてはいけない。試練の為に……だからあなた達とラルドを戦わせました。ラルドに負けるのなら天使にはなれない。ですから、その時はこの星も滅びてしまえ……と。あなた方に試練を受けてもらいます。天使は一人。あと一人は天使のつきそいです。」
「ちょっとまて。なんでそうなるんだ。俺たちは何も」
「さっきも言ったでしょう?守護者を失えばあなた達もここで滅びることになりますよ。」
言いかけた言葉を阻まれた。
「あたし、やるよ。どっちが何年生きようが関係ないもん。あたしはラギが好きなのはずっと変わんないし、ラギもそうだったら嬉しい。気持ちしだいじゃない?悲観的になる内容はない。」
「天使になるのはあなたです。」
指差されたのは……
キリアだった……。
「あたし?」
「あなたは天使の護衛です。」
そういって俺が指差される。
「まずは西へ行きなさい。詳しい道のりはラルドが教えてくれます。でもあくまでもラルドは道案内だけしかしませんからね。」
そういってにことか言うのからは考えられないわけの分からない物体が空を飛ぶ。
「わかった。いこう。ラギ。あたし、天使になれるようにがんばるよ。」
そして何日もかかって歩き、やっとたどり着いたのは……。
「なんだ?このぼろい建物……。」
「中はピッカピカ。」
そういいながらキリアは中へと進むといきなり獣らしき何かに襲われた。
「うわぁお!!」
わけの分からない声をあげ、軽々攻撃を二人でよけるとキリアがまわし蹴りを見事に決め、1発で倒れた。
「はぁ……なんだったんだろう。びっくりしたぁ。」
「つか、弱っ!!」
俺はそういうとキリアはさらに先に進み、壁に刻まれている模様に触れると最初の天使とか何やらが出てきた。
「よくやりましたね。ではあなたには天使の条件をお教えしましょう。」
そう言ってキリアと引き離された。




