嫌われ者?
「おまえ、意外に女子だったんだな。」
わけの分からないことを言われ、キリアは一瞬考え込むが、馬鹿にされてるのだと思い、怒った。
「なんだし!あたしだって普通におしゃれとか、かわいいものとかアイドルとかに興味あるし!!」
「まじか!その顔で?」
「その顔ってなんだ顔って!!」
両手を振り上げてキリアは怒る。
「え、なんか勇ましいじゃん。」
「ラギが女っぽい顔してるの!あたし……ラギみたいになりたいとは別に思わないけど……ラギが羨ましいよ。どうして鉄仮面かぶってても人気あるのにあたしは男女って馬鹿にされなきゃいけないの?」
「おまえ、自分は嫌われ者だとか思ってるわけ?」
「実際はそうだよ。マナリなんかもろそうじゃん。あたし……どうして嫌われちゃうのかなぁ……。」
「あのさ、少なくともおまえ、いろんなヤツに好かれてると思うけど?」
「誰と誰と誰とだれよぉ……。」
「まぁさ、誰もいなくなっても俺がいるじゃん?おまえは俺のストレス発散器みたいなもんだからな。」
「なんだそりゃ!また人からかって!全然嬉しくないんですけど!」
「嘘うそ。逆に今こんな俺がいるのはお前がいるからだよ。」
さらっと言ってからラギは俺、キモッ!と心の中でつぶやいた。
「……本当?本当に?あたしがいてよかったと思ってる?」
「それは思ってるかな。」
「ならいい……あたし、一人じゃないんだね?本当に信じていいんだね?」
「はいはい。そろそろ戻ろうぜ。飯逃しちまう。」
「うん……。」
そう言って二人は自分たちの寮へ帰っていった。
まさかおかしな事件が今夜起こるとは知らずに。




