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来年も
冬の静けさに頷き 私はゆっくりと歩いた
どんどん離れていく鼓動は
ただずっと私を見ている
涙が出た どうしてだろう?
忘れられないこの気持ちがきっとあなたを待ってる
明日を思い浮かべて 空の上まで手を伸ばした
あなたの後ろ姿がやけに格好良く見えたよ
また来年も二人でいられますように
雪の冷たさに誘われ 私は駆け足で追いかけた
どんどんと近づく鼓動は
一瞬にして砕け散ったのよ
涙が出た どうしてだろう?
笑ってしまいそうなほど心はスッキリしていたのに
明日よ、迎えに来て 早くしないと逃げてしまう
寝ぼけたあなたの声にフワリ我に返ったよう
また来年も二人でいられますように
あと少ししたら春が来るわ
雪の下で頑張る、私たち
寄り添ってみたら温かくて
胸が高鳴った
明日を夢に起こして 耳が痛いほど叫んでみたら
あなたの鼻が赤くなって氷の世界へ飛び出したよ
また来年も二人でいられますように