プロローグ 灯り火はそこに
いじめ、援交、スクールカースト。今の日本の学生を取り巻く環境は深刻である。殆どの学生は毎日鎖に繋がれたような生活を学生の間は永遠としなければならない。そしてこの物語の舞台となる高校ーー私立陽陰高校。太陽のように生徒全員を照らし続ける陽キャに対し人の陰の様に生徒の背後に存在し続ける陰キャ。これは学校に蔓延る輩を傷付きながらも闇討ちし続けた「誰にも決められない正義」を持ち続けた現世のアサシンのお話。始まり始まり...
プロローグ 灯り火はそこに
まだ日の光すらも登っていない早朝。彼は文字で埋め尽くされた掲示板を見ながらため息を溢す。
「何も変わりはしなかったじゃないか」と。
リアルの世界でもネットの世界も対して変わらない。もしかしたらネットの世界の方がリアルでいじめがあるならばネットでは背後に正義という名の付いた晒し上げがある。「人」なんていう生き物は何百年前からは人間としての大した進化などしてないのだ。いつの時代でも弱き者を淘汰し徹底的に排除する、つまり弱き者が消えない限りこのサイクルは終わらない。否、絶対に終わらないのだ。集団という柵の中で生きる人間達には淘汰される者が必要である。
「消えない。」
いつだって的は一つである。
「消えない。」
果たしてこんな世界に希望なんてあるのか。僕が傷付きながらも守り続けて来たものは一体そこにあったのだろうか。
「意味は...」
「ポーン...」部屋に悲しげな通知音が響いた。彼は明かりが灯ってない目でそのメールを見た途端、彼の目に暖かい明かりが目に灯り、涙が流れる。
『あったんだね...そこに。』
さぁ、彼の追跡を見ていこう。




