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願いの行く末
魔界。
悪しき印象を伴いがちな響きであるが、其の実態は酷く穏やかで平和主義者の集合体と言って過言ではない。
天界との大戦は何千年にも及んでいるが、其の長い歴史の中、魔界が先手を討った事等唯の1度も無く、奪われた以上を奪い返した事さえ1度とて無い。
中でも平和主義を極めたのは魔王。
其の中でも一際、平和主義此処に極まりとでも言える魔王こそラベリタだった。
ラベリタは平和を願い、大戦の終結を望んだ。
己が前魔王に庇われた地を戒めに、或いは原点にと敢えて其の儘の姿で現存させて。大戦が終結する其の日迄、と。
魔界は滅びた。完膚無き迄に根こそぎ滅亡し、骨すら残さず、僅かな魂の残滓が留まる事も許さず。
そして奇しくも。
結果として大戦は終結し、終戦を迎えた時ラベリタの手で葬ろうと決めていた1つの廃墟も姿を消した。
其の後魔族が生まれる事は無く。天界が綺麗に滅亡した魔界に何か手を加える事さえ無くただただ平和に過ごした。
此の先の未来も、天界と魔界に大戦が生じる事無く。こうして歴代魔王の、魔族達の、そしてラベリタの願い叶って大戦は終結を迎えたのだ。




