10年前への復讐
ビリビリと身体中に流れる電流…。
そして侍のような刀を右手に持ち、まるでアニメで見たような武士のような格好…。
これがエボリューションってやつ…なのか…?
「今から憑依を解く。ここからはお前が戦え、体が動かないときや、魔力の扱いは俺がサポートしてやる。」
「は…?いや、でも…。」
「体に電気が流れている感覚…。わかるだろ?それが魔力だ。その魔力を放出するには自分が電撃を使うイメージをするんだ。」
イメージ…。
「じゃあ行くぞ。目の前の20体…余裕だろ?」
「よくわからないが…やってみる。」
体全体の魔力を足に集中…。
そして、俺はいつものように走ろうとした瞬間、すでに敵の位置まで移動していた。
俺は避けるように刀を振る直前に魔力を感じた。
気がついたら20体いたファントムが一層されていた。
その行動が1秒で行われる。
…一瞬すぎて何も分からなかった。
「ほう…?やればできんじゃないの…高速移動に波状攻撃か…。流石素質の保持者だな…。」
「だからその素質っていうのはなんなんだよ。」
「いいから、その調子でやってみろよ。あとは任せるから。」
ったく…なんなんだこいつは自分勝手だなぁ。
今の要領でやれって言われてもなぁ。
アニメみたいなを理想としてやればいいのかな…?
「…よし…行くぞ…!」
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そうと決めて10分経った。
気がついたら400以上もいた悪魔が一掃されていた。
安心したと同時に…
自分が怖くなった。