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超展開"エボリューション"
延々と燃える東京の街…。
そこに浮いている俺と剣。
そうこうしてもいられない何とか策を練らなければならない。
「おい!今は考えてる暇ないぞ!いいか?一回しか言わないからな」
「は?何を?」
剣は俺の返しを無視して何かの説明を始めた。
「いいか?今からお前に魔術を叩き込む。
戦え。
今ここのファントムを潰せるのはお前だけだ。」
俺…だけ?
「でも、何をすれば…?」
「ちょっと体を貸してもらうぜ…」
と言って剣は俺の体に入ってくる。
痛みは感じない…。
とても不思議だ。
「これは憑依と言う。
だから少し身体借りるって言ったろ?」
体の自由が効かない。
完全に制御されているようだ。
「馴染むな…この身体。これがゼロの資質か…。」
ゼロ…どっかで聞いたな…。
「行くぞ…!超展開」
そう言った瞬間に、礼装のようなものが自分の体に装備されていく。
そして不思議と力が湧くとともに、なぜか懐かしい感覚だった。
「コレが超展開だ…。さぁ始めようかゼロ、
ここからはお前の物語だ…。」