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私の無意味な1200年。

作者: 紺屋亮太

絶望

80年後には無人島で一人で駄作を本気で書き続けるだろう。

90年後には無人島で骸骨と成ってカラス達に見送られるだろう。三途の途中までカラス達は見てくれる。

100年後には土と同化し無意味な駄作達が立ち枯れた樹木に栄養を与え汚れた花を散らせるだろう。

1000年後には意識としてただ空を漂い、私に成し得なかった天文を、肉体を成し生きる人達の脳天に閃きとして降ろすだろう。


そして何一つ残らない私の1200年は終わる。


肉体を成す120年程度の時代など埃に過ぎない、残りの1080年間の浮遊する意識としての時代だけが重要なのだ。


その後自らが存在さえしない「宇宙の始まる以前」のような概念が無限に続く。

そこには空間も時間さえない。

何もないのだ。

何もないとは何だろうか?

私はそれさえも楽しみにしているし、楽しむだろう。

無を楽しめる時が来る事に希望を抱いて無意味な肉体を成す時代と真剣に向き合わなければならない。

絶望の中にある、けし粒のような希望

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