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真実は解釈と共に  作者: 遊佐
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違和感に最初に気付いたのは

佐伯達也が友達から渡された原稿を後日返すところの話です。

『違和感に気付いたのは、若い男だった。


廃墟を調べていた男は、地味な灰色のスーツに身を包んだ30半ばくらいの長身痩躯の男だった。


視線はそのやる気のない、或いは面倒臭そうな歩き方とは違い、鋭い視線を向け続けている。


何としてでも何かを見付けなければいけない、そんな表情をしていた。


廃墟があったのは山奥で、既に使われなくなってから20年は経とうとしていた。


管理もされておらず、腐敗が進んでいた廃墟は人を近付けない異様な雰囲気を醸し出していた。


「警部、やはり何も見付かりません」


若い男が彼の事を「警部」と呼んだ。つまり彼等は警察官と言う事だった。


警部と呼ばれた男は愛用している携帯型のメモ帳に目を走らせると、面倒臭そうに頭を掻いていた。


そこに記されていたのは被疑者と被害者の事件の概要と、二人の関係性について調べるという事。


そして被疑者の供述についてのメモだった。


警部は署から「被疑者と被害者の関係を洗い出せ」と言う命を受けていた。


被疑者と被害者の何もなくただの通り魔事件の筈だったが、被疑者が怨みを晴らす為に刺したと供述した。


その怨みを晴らすため、駅で刺したと言うのが被疑者の供述だった。


「嘘だと思うなら〇〇にある廃墟に行ってみろ」と被疑者が言った為にこうして裏を取りに来たわけだ。


しかし、実際に訪れてみるとそこには何も無かった。彼等の関係性を知る事が出来る様な物は勿論、怨みごとに発展する様な物は何も無かった。


「廃墟に何も無い所を見ると、完全に無駄足だったか?」


「一度戻りますか?」


部下の言葉に頷いた警部は、共に署へ戻ると被疑者に「何も無かった」事を告げた。


「だろうな」


そう言って被疑者の男は笑った。警部は苦虫を噛み潰した表情をすると、苛立ちを隠し切らずに取調室を後にした。


それからその事件はただの「通り魔事件」として扱われ、被疑者はそのまま刑務所へと送致された。


その1週間後、被害者の男性が死体となって例の廃墟で見付かった。』





先輩達の推理は、俺の友達がノックスを愛用していると言うのを逆手にまず登場人物を絞り込んだらしい。


警部、部下、被疑者と被害者。


被疑者が捕まった状況での殺人故に、犯人は警部かその部下なのは確実らしい。


但し、曰く「明確な証拠がないからどっちが犯人かは分からなかった」らしい。


俺の友達は口程にもない先輩だと笑っていたが、その矛先をこちらに向けるのはやめて欲しい、心の底から。


目の前の原稿を丁寧に揃えると、俺はこの原稿で感じた事を、或いは犯人を告げたのだった。

今日の投稿はこれだけです。次は9日の夜に投稿したいと思います。感想、評価、よろしくお願いします!


[追記]

考えて貰えるようにとのご指摘がありましたが、正直自分の作品は流し読み程度で読んで貰えれば十分なので敢えて編集はしません(_ _)

あくまで謎を作り、後に達也がこんな回答もあると提示するだけの物語(方針)で行きたいと思っています。

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