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猫が人間の言葉を喋っていた件

文章の練習に作りました。

「シュレディンガーの猫って知ってるか?」


 南川和也は、唐突の質問にポカンとする。

 何故なら、質問の主がペットの猫だからだ。


「えっと……何で人間の言葉喋ってるの?何で二足で立ってるの?」

「昨日、覚醒めたからだ。」

「目覚めた!?」

「目覚めたじゃなくて、覚醒めたな」

ーーそんなことはどうでもいい。


「ねえ。にゃん助」

「何だ」

「この場合。行くべき病院は精神科?」

「何で病院に行く必要あるんだよ」

「だって、にゃん助が急に喋り出したんだよ?絶対病気だって」

「だから、覚醒めたって言ったろ?とりあえず、飯くれ。我が主よ」

ーーこれが覚醒めたの一言で済むのか?後何で、中二病なんだ?


 和也は、ダンボールから取り出したキャットフードを猫に差し出す。

「ほら、食べろよ」

「う、ぐ……こんな時に……闇の力が」

 猫は、苦しそうに震える右腕を左手で抑えている。

「どーした?にゃん助」

「逃げ、ろ。闇の力が暴走する前に……」

「食べる時ぐらい、中二やめ」

 本棚から落ちた本の音が、和也の声を遮る。

ーー地面も揺れてる……これって……地震!?しかも結構大きい!


「闇の力の暴、走が……」

「何言ってるんだ!地震だぞ!?テーブルの下に隠れろ!」

「これ、は、ただの、地震じゃ、ない。我の闇の力が、暴走し、ているんだ」

「何言ってるんだ!?早くテーブルの下に」

「我が主は感じ、ているだろ?闇の、オーラを……」

 和也は確かに感じていた。にゃん助から出る、闇のオーラを。

 だが、認めたくなかった。もしにゃん助が、原因だとしたら止めるには……

『にゃん助を消す』以外に方法は無いのだから。

「闇の力と聖なる力をぶつけて爆発させる」

「そんな事したらにゃん助は……」

「間違いなく、死ぬな」

「そんなの……嫌、だよ」

 和也の目から透明な雫が落ちる。

「だが、このままだと沢山の人が死ぬ」

「でも……」

「我が主よ。我はあなたと一緒に居て……幸せだった」






「という、夢を見たんだ」

「感動返せ」

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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