勇気と夕焼け

愛とか

恋とか

春だとか

そんなの

知りっこないよ

知らないよ

知らなくっていいよ

桜がきれいなら

それでいいのよ

きれいな和菓子

たべものに

圧倒されちゃうだなんて

そんなこと

あるんですのね

たべるに

たべられないでいる

ここは

勇気を出して

夕焼けのなか

水色に鮮やかな小瓶が

ひときわ異様で

不気味でさえあります

わたしに文句を言うために

わざわざ戻ってこなかったら

あなたは事故に

巻き込まれずに

すんだかもしれないのにね

あの子は

なんとも思ってないよ

きっといまも

寂しさをまぎらわせてるよ

誰かさんと