第一部、中央大陸の紛争時代&ヘリック共和国とゼネバス帝国による開戦
⭕️ 民族間紛争時代。
ゾイドを使った、各民族間による紛争は、やがて、東側と西側に別れます。
中央大陸での戦いは、中央山脈があるため、西側・東側に別れました。
西側は、洪水や不毛な地であり、対する東側は豊かな環境でした。
これが、東西の対立を招きます。
この時代には、すでに後のゼネバス帝国・ヘリック共和国で使われるゾイドは完成していました。
⭕️ 西側連合・東側連合の時代。
こうして、ガイロス率いる西側連合軍とヘリック率いる東側連合軍は、対立します。
ある日、不毛な争いを避けるべく、ヘリックは兵法書を読んでました。
彼は、冒険者として、暗黒大陸へと、一人で向かいます。
⭕️ 暗黒大陸による決戦。
それから、中央大陸には、暗黒大陸軍がドラゴン型ゾイドで、侵攻してきました。
力強いドラゴン型ゾイドを前に、西側・東側の両軍ゾイドは、歯が立ちませんでした。
たちまち、両軍は暗黒大陸の進撃を止められず、中央山脈まで進攻を許してしまいます。
ですが、この日は真夏であり、太陽光が中央山脈に降り注ぎます。
暗黒大陸は、分厚い雲に覆われた寒冷地であるため、兵士は目が眩みます。
そして、ゾイドは余りの暑さにより、コンピューターが狂ってしまいます。
ここで、東側連合軍が攻撃を行い、浮き足だつ暗黒大陸軍を西側連合軍が追撃します。
こうして、侵略者を撃退した両軍は、双方の力を合わせれば、強敵も打ち倒せると思います。
この時、ギルベイダーやガン・ギャラドらしき、機体が確認されます。
しかし、後の物とは、シルエットや装備が違うため、初期型だったと思われます。
この時代に配備された、これ等ドラゴン型ゾイドは、現実だと。
◆ 戦闘機。
■ フランス
ニューポール11、16、17、21、23、24、27、28。
モラーヌ・ソルニエ L、モラーヌ・ソルニエ N
SPAD VII、XII、XIII
■ ロシア帝国。
シコールスキイ S.XVI
これ等が、該当する戦闘機であり、特に、シコールスキイが、ガン・ギャラドだと思われます。
理由は、ロシア帝国が純粋に開発した機体であるためです。
◆ 爆撃機
スヴャトゴール
イリヤー・ムーロメツ
この頃に生産された、ロシア製・爆撃機は、上記二種ですから、これ等がギルベイダーかと。
また、東側連合軍ではモルガが、西側連合軍ではマンモスが確認できます。
⭕️ ヘリック共和国、ゼネバス帝国建国。
戦いが終わった後、全てを察しているガイロスは、娘をヘリックに嫁がせました。
そして、自らは暗黒大陸へと、一人だけで向かいました。
ヘリック・ムローア一世は、大陸全土の住人から暗黒軍を打ち倒した、英雄と見なされました。
結果、彼はヘリック国王となり、母親の違う兄弟に恵まれます。
一人は、ヘリック二世。
もう一人は、ゼネバス。
二人は、幼少期は仲が良かったのですが。
ヘリック一世が死去すると、兄ヘリック二世が、後継者に選ばれますが、王位は継ぎませんでした。
彼は、父親と同じく、民主主義を重視したため、自ら王位を放棄して、大統領に就任しました。
一方、ゼネバスは軍の司令官として、就任しています。
平和な時代にも関わらず、ゼネバスは軍事訓練を繰り返します。
彼は、ガイロスの血を引いているため、武人として、好戦的な気質でした。
ヘリック大統領は、彼と話す度に、衝突を繰り返します。
ある日、ゼネバスの部隊による暗黒大陸に対する侵略計画が露見します。
これが、決定的な兄弟の衝突となり、ヘリックは彼を問い詰めます。
すると。
「軍人に戦うなと言うのは、鳥に飛ぶなと言うことと同じだ」
そう、ゼネバスは答えたため、ゼネバスの部隊や彼に従う者達は追放されます。
この時、ヘリック側は東側ゾイドを、ゼネバス側は西側ゾイドを使用してました。
ヘリック共和国ゾイドが警備する中、後のゼネバス帝国ゾイドが都市から追放されます。
彼等は、西側へと移動しますが、そこでは住人が尚武の気性を持っていました。
また、かつては西側のリーダーだった、ガイロスの人気もあり、ゼネバスは住人から支持されます。
こうして、西側では、ゼネバス帝国が建国されました。
結果、かつての西側・東側と同じ対立構造が生まれたワケです。
⭕️ 戦争の激化と地球人到来。
ゼネバス帝国とヘリック共和国は、互いに争いますが。
帝国側には、密かに地球人の冒険商人が紛れていました。
彼は、田舎出身者として、ゼネバス社会に紛れ込み、武器や兵器の開発を行います。
そして、ゼネバス皇帝の側近にまで、出世します。
一方、地球からは宇宙船が、惑星の軌道上に来ました。
彼等は、植民地化が可能な惑星の発見が目的でしたが、ここは人が住めない世界だと判断しました。
しかし、長らく航海を続けたため、船内では反乱が発生します。
これにより、コンピューターが破壊されて、船が地上に落下していきます。
結果、帝国軍と共和国軍の戦闘地域に不時着した船からは、地球人が登場します。
自分たちと似ている彼等を、両軍の兵士は捕虜にしました。
このため、地球から、もたらされた技術により、戦争が激化します。
しかし、ヘリック共和国の民主的な統治や、優しいヘリック大統領に対する好意からですが。
地球人は、進んで共和国に協力して、兵器だけでなく、家電なども開発します。
ここまでの西側・東側による戦いが、現実世界では、第一次世界大戦に当たるでしょう。
また、ゼネバス帝国とヘリック共和国の戦いは、第二次世界大戦の始まりを示唆しているでしょう。