第二話 Sランク
ポカポカ…
?「…温かいな。芝生は…」
昼寝にちょうどいい…
?「おーい!輝羅ー!」
輝羅「…なんだ?あやめ。」
あやめ「なんだじゃない余!明日は能力診断の日だぞ!?」
輝羅「そうだな。」
あやめ「特訓しなくて良いのか!?」
輝羅「今日は休みたい気分だ…」ゴロン
あやめ「余裕そうだな…」
輝羅「そこまで余裕じゃないぞ。怖いくらいだ。」
俺は…本当に生まれ変わったと自覚したのは最近だ。
そして…前にはなかった能力もあることが実感できた。
しかも、使い方次第では化ける。
だから俺はめっちゃ特訓した。ここまで、頑張ってきた。
輝羅「でも、今日は休む。今までやってきたことをやれば大丈夫だ。」
今回は…俺を信じれる。
あやめ「…じゃあ余も昼寝する!」ゴロン
輝羅「…別に俺に付き合わなくたって良いんだぞ?」
あやめ「いいの!」
輝羅「じゃあこのまま寝るか…やることもないしな。」
こんな時間が永遠と続けばいいのにと…俺は思った。
〜次の日〜
輝羅「あやめ、起きろ。」
あやめ「んっ…もう行く時間…?」ポヤポヤ
輝羅「あと5分で試験始まる。」
あやめ「…えっ?」
輝羅「安心しろ、受付はしてある。」
あやめ「いやいや!だとしても間に合わない余!?」
輝羅「大丈夫だ…能力、発動。」
シュンッ
輝羅「着いたぞ。」
あやめ「( ゜д゜)ポカーン」
輝羅「さっ。行くぞ。」
あやめ「( ゜д゜)ハッ!う、うん!」
スタスタ
輝羅「じゃあ、頑張れよ。」
あやめ「輝羅も頑張ってね!」
輝羅「あぁ。」
まずは…能力診断。
ここの運命を変えなきゃ俺に価値はない。
ピッ…ホワン…ピピピッ
能力値:S
輝羅「…」
よし…スタートラインには立てた…
ザワザワ…
輝羅「…あやめのところに行くか。」
スタスタ
あやめ「ちょっと!離して余!」
「いいじゃんか!少しくらい!」
輝羅「あやめ?知り合いか?」
あやめ「あっ…輝羅…」ジワッ
「あっ?なんだお前…」
ピリッ
「!」ビクッ
輝羅「何あやめを泣かそうとしてるんだ?返答によっては、殺すぞ?」バチバチ
「あっ…あぁ…何でも無い…」ダッ
輝羅「…クソガキが。」
あやめ「輝羅ぁ…怖かった…」ギュッ
輝羅「そうか…ゴメンな。すぐ駆けつけることが出来なくて…」ナデナデ
あやめ「…輝羅はいつも余を助けてくれるよね。」
輝羅「そうか?」
あやめ「余が自信なくなったときも、話を聞いてくれたり…助けられてばっかりだよ…」
輝羅「…」
そんなことないさ…あやめ。
俺のほうが、もっと助けられてるよ。
あやめ「…次は実技…トーナメント戦だね。」
輝羅「お互い、頑張るか。」
あやめ「うん!」