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借金が、一生かけても払いきれないほどある男と私は結婚した!

作者: 七瀬









私が結婚した男性は、“借金を作り続ける男!”

返せもしないのに、借りられるだけお金を借りて個人経営をすれば

大赤字! 直ぐに会社が倒産して一生かけても払いきれないお金を

彼は借金したわ。

この借金地獄から抜け出すには、“自己破産”という手もあったのだが、

彼はそれが嫌らしい。

コツコツお金を返しても、次から次へとお金を借りて借金ばかりが

やたらと増えていく。

“返す金額より借りるお金の方が多いってヤバいよね?”

そんな彼と私は結婚した。

親兄妹や親戚、友達、知り合いまで“彼と絶対に結婚はするな”と

言われていたのに、私は周りの意見を聞かず押し切って彼と結婚したのだ!

彼のどこに私は魅力を感じたのか? 金額を聞くと気絶するほど相当な

お金を借金していると分かっていても、彼の天真爛漫な笑顔と無邪気な心

に私は心惹かれたのかもしれない。

“何にも考えず、簡単に人に騙され、借金をしていても笑顔を絶やさず

前向きに生きている彼が魅力的に私には見えたのだろうと今は思う。”




『“今日の晩ご飯? 何処か食べに行かない?”』

『借金があるのに、ご飯食べに行くの?』

『“もうケチってもしょうがないレベルの借金だし、細かい事は

気にしない方がいいよ。”』

『でもさ、今月の使えるお金ってあと5万しかないよ。』

『えぇ!? 5万もあるの? じゃあー決まりだな、今日は寒いし鍋が

いいな~美味いもん食いに行くぞ!』

『ダメだって! このお金がないと光熱費もまだ払ってないし、食費も

入ってるんだよ。』

『ないならないで、また借りればいいよ、気にしない気にしない!』

『少しは気にした方がいいって!』

『“どうせ、俺が生きてる間に借金は返せやしないんだって!”』

『・・・そ、そりゃそうだろうけど、』

『じゃあ―いいじゃん! 高級てっちり食うぞ!』

【・・・だから、借金減らないんだよね、】

『えぇ!? なんか言った?』

『ううん、別に何も言ってないよ!』







彼のお金の計算は、“どんぶり勘定!”

もう自分が、借金している事を忘れているのか、、、? 

お金が手元にあれば、すべて使い切らないと気が済まない!

自分の好きな物や好きな事にお金を使いまくる。

“彼の金銭感覚は、既に崩壊しているのだろと私は思っている。”

だから私が彼の代わりに、お金の管理をしているのだが彼が勝手に

私のカードからお金をおろしたり、銀行の通帳も気が付けばもうお金が

残っていない。

私が何度も何度も彼にお金を勝手に使わないでと頼んでも彼はやめないの!

もう、どうしたらいいのか私にも分からなくなってきているわ。




『お願いだから、勝手に私のお金を使わないで!』

『“いいじゃん! 俺達結婚してんだし、お前の金は俺のカネだろう。”』

『借金はどうするのよ、全然! 減ってないじゃん!』

『ないなら? 他の所でお金を借りて返せばいいだろう!』

『“そうやって、借金を増やしてるんでしょ!”』

『大丈夫だって、何とかなるから、』

『“もう何ともならない所まできてるのよ、利子も返せてないし!”』

『仕方ない! 最終手段を使って、親に頭下げてお金借りるよ。』

『ダメよ! もういい大人でしょ! 自分でどうにかしなさいよ!』

『無理無理! どうにかできないから借金が増え続けてるんだよ、俺に

お金の管理なんてできやしないって!』

『・・・呆れた、本当につくづく馬鹿なのね、もう別れるわ!』

『“ダメだよ! 俺はお前が居ないと借金を1円も返せないじゃないか。”』

『少しは我慢する事を考えないの?』

『“そんな考え、俺には一切ない!”』

『自慢げに言わないでよ、これどうするの?』

『どうしようか?』

『・・・もう、きゅ、9億、超えてるのよ!』

『ああーヤバいな、でも気にしてたらへこむだけだよ。』

『切迫感がないのよね。』

『そんな神経してたら? こんな借金しないわー!』

『・・・まあ、そうだよね、』

『“変に納得したね!”』

『笑いごとでもないけどね、』

『“笑っとけばなんとかなるって!”』

『・・・ああ、呆れた、』





どうしようもない彼を私は好きなのかもしれない!

“別れる選択”もあったのだろうけど、、、?

私は彼と別れる気が全くないの!

二人でコツコツ借金を減らしていくしかないのだが、彼が更に借金を

増やしていくため、一生かけても借金が減る事はないと思う!

それでも私は彼と一緒に居ると幸せだ!

どんなに大変でも、“笑って乗り越えて行けば人生は楽しいのかもしれない

と彼から唯一、教わったモノの1つだと思う。”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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