表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩「母。の夢」

作者: 有原悠二

子供の頃 目。を閉じると「四角」、が見えた

色は分からない 質感も それがある空間も

ただ ぼんやりと 目。を離すことができず


それ は次第に膨らんで いまにも爆。発、

目。の前が大きく歪んで せまって 宇宙の

 ように 悪夢 のように 「


 ぼく。は泣いて 泣いて 目。を覚ます

その横に 幼いぼく。と (兄、と 姉、)そ 

 して母。 が眠っている。 」 光景


「四角」、はもしかしたら宇、宙かもしれない

 子供のときにしか 見つけられ ない

  一切を信じて いない 透明な 言。葉


母。を振り返る年になって 見なくなった、

悲しい宇、宙 身に染みる 寂しさ 母。は

真夜中の海。を何年も 何十年も――。ああ


堪えることの美徳 昭和 掠れた声は皴とな

 って 私たちのよき……、理解者となって

先導者 引っ張っていく ときに迷いながら


感謝の言。葉を 夢の続きを

 子供のときに見た「四角」、の夢は

  一体なんだったのだろうか。文、字とは


わたしは わたしは はは。 をはは。 を

はは。ははは。は わたしを どう思ってい

 たの だろうか 会いたい 。 ただ


脳梗塞。で入院していたと後に父、から聞き、二年ぶりに帰省した。思ったよりも元気そうだった母。の後遺症はなぜか(血)。 咳、


いつか言。葉が出なくなるように いつか夢

は思い出を繰り返し 幼い頃の川の字にな

 る親子の姿は、……抽象画。 いや、待て


はは。よ

わたしは

いつまでも、あなたの こ。


  胸が苦しい 胸が苦しい 胸が苦しい

 いつまでも 生きていたい と思えば思う

ほど 遠く あなたの 手のひらが 透けた


水のような 空、 に セキレイが 白黒の

 借家の庭に作った 小さな墓。 石、雑草

  、笑顔の写真が少ないのは 時代、か。


夕暮れは ぼく。は 夢に見たあの言。葉を

今でも忘れないように 目。の前の手 を繋

いで 繋ぎとめて 母。 が暗、闇に 消え

 ない、 ように――。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ