第24話 百獣騎士団 三獣士 ライコ
養殖場を作って 数日・・・
魚は大量繁殖と成長を続け 食糧不足はなんとか補えるほどに回復する
だが リザード族にはもう1つの問題があった
百獣騎士団への徴兵問題 しかも引率に三獣士の1人が来るという絶好の機会
ベルクスたちは三獣士と戦うことを選ぶ・・・
リザード族の戦士たちが整列して待機していると
ピチャピチャと湿地に足音を鳴らして近づく人物がいた
その人物の後ろから四足歩行の魔獣 ウルトラタイガーの群れもついてくる
?「待たせたな! トカゲたち! あたしについてきな!
離反したやつは魔獣のエサだ! 覚悟しなよ!」
三獣士らしき女性の獣人が声を上げる
?「ん? ・・・スンスン」
匂いを嗅ぐ 前 来た時とは別な匂いがした
?「おい! なんで人間や他の種族の匂いがすんだ?」
リザード族は汗を流すが 黙って 三獣士が近づくのを待つ
?「それに・・・」
ドン!と足で地面を蹴る
?「なんだこりゃ?」
破れた妖術札を手に取り リザード族に見せる
ゴクリ! 罠を見破られ 汗が皆 止まらなかった
?「あたしを嵌めようとしやがったな!」
気づかれ 逃げようとした時・・・
「妖術札『滝登り』!」
ザバーン!とリザード族の前に水柱が何ヵ所から上がり
三獣士の視界を塞ぐ
リザード族は急いで後ろにある洞窟の入り口まで後退する
バシャン!と滝登りが止み 視界が戻ると
そこには サムライ 海賊 狐の獣人 スライム ケンタウロス ダークエルフに機械の右腕を装備した少年が現れる
?「お前らか・・・匂いの正体は」
ベルクス「そっちは百獣騎士団 三獣士の1人だな?」
?「そうだよ! あたしは百獣騎士団 三獣士の1人
『ライコ』様だ!」
そう名乗った人物は虎型の獣人 しかもただの虎ではなく白い毛並みをしたホワイトタイガー種の獣人だった・・・
アロード「お連れがいるぜ どうでるよ?」
後ろに魔獣がおり 三獣士 1人だけでないことに気づく
ベルクス「まず 雑魚をよこすはずだ 魔獣を片付けてから三獣士を・・・!?」
ゴキゴキと身体を曲げて慣らす運動をするライコ
ユウマ「予想が外れましたね 最初から来ますよ」
全員が身構える
ライコ「さあ・・・あたしを楽しませろ!!」
ザッと 飛び出し 拳を振るってくる
セレスティアが前に出て 盾で防御する ガーン!と
セレスティア「くっ!・・・」
予想外の衝撃に怯むセレスティア
横からベルクスが走りこみ 【斬鬼丸】で斬りかかるが 瞬時に避けられる
ライコに続くように ウルトラタイガーも一斉に襲いかかる
バン! バン! バン! とアロードは銃を撃ち
ズバ! ズバ! ズバ! とグラディスが剣で斬り裂き
ボウ! ボウ! ボウ! とアマネは『狐火』で焼き払い
ドガ! ドガ! ドガ! とユウマは右腕で殴る
バイーン! バイーン! とスラミンはクッションで攻撃を通さない
ベルクスたちにも襲いかかるウルトラタイガーたち
ザン! ズバズバ! と斬り払い ライコに目を向けるがいなくなる
ベルクス「しまっ・・・」
セレスティアを見ると ライコの猛撃をガードしていた
ライコ「最初はお前だ!」
セレスティア「このー!」
ランスを突くが 空中に飛んで回避する
ライコ「ふん!」
両腕に魔力を込めると 腕だけが『獣身化』して獣の手足のように毛に覆われ 肉球と爪が生える
ライコ「オラー!」
鋭い爪がセレスティアに振り下ろされ 下半身の馬部分を切り裂く ズシャー!と
セレスティア「くっ! この程度!」
怯まずにランスで突くが スッと横に避けられ
顔に爪が襲いかかるが 盾でなんとか防ぐ
「危なかったですわ」心の中で安堵するが・・・
ニイ とライコは笑い 全身の毛が逆立ち バチバチと稲妻が身体を駆け抜ける
ライコ「喰らいな!」
バチーン!とライコから雷が発生して 金属の盾を通してセレスティアに電撃が走る
セレスティア「がはっ!!」
全身から煙が上がり その場に倒れてしまうセレスティア
ベルクス「!? スラミン!! 回復だ!」
スラミン「わかった~!」
ピョーンと跳ねてセレスティアに向かう
ザッとスラミンの前に現れるライコ
ライコ「次はお前だ!」
スラミン「スラミンクッション!」
ボヨーン!と大きくなり 防御形態になる
ムニュと肉球で優しく触る
スラミン「え?」
ライコ「お前にはこれくらいで十分だな」
バチバチと電撃を放ち スラミンに直撃する
スラミン「うわあああああ!!」
プシューとスラミンも煙を上げてペタンと地面に倒れる
アロード「まずい!まずい! 回復係がやられるのはマジでまずいぞ!」
ベルクス一行が押される状況になる
ライコ「さて・・・次はと・・・」
バッ!目の前にベルクスが現れる
ベルクス「ふん!!」
【斬鬼丸】を振るうが 雷属性を纏ったライコは光速で動き
避けて 爪で襲いかかる
左手で背中の魔剣を取り なんとか防ぐ ガキーン!と
ライコ「あたしに触れたな」
バチバチとまたしても電撃を放ち ベルクスに感電する
しかし ベルクスには雷耐性があり 耐え抜いて
二刀流でライコに反撃する
キン! キン! ガキーン! ガキーン!と両手の爪と2本の魔剣による連撃が繰り広げられる
ライコ「あたしのビリビリに耐えるか・・・なら!」
ブン!と剣を避けて ベルクスの顔面に蹴りを入れる
ベルクス「ぐう!」
少し飛ばされる ズザザザ!と後ずさりして立ち上がるが
周りはウルトラタイガーに囲まれていた
ライコ「そいつは喰っていいぞ!」
魔獣に指示を出すライコ
ガルルル!と魔獣の群れに囲まれる
ベルクス「くそ! 邪魔だ!」
ライコ「次はと・・・」
すぅと札が目の前に来る
アマネ「『罰光』!」
ピカーン!と まぶしい光を出す
バン!バン!バン! と銃を撃ちまくるアロード
ヒュン!ヒュン!ヒュン!と回避するライコ
アロード「1人ずつ 潰す気だ 一斉に叩くぞ!」
アマネ アロード グラディス ユウマの4人で挑む
ライコ「面倒だな・・・」
ザッと後ろに移動する
ライコ「お前たち・・・」クイクイと指を上に上げる動作をする
すると 魔獣たちは一斉にジャンプする
「なんだ?」 皆がそう思っている間にライコは両手を湿地の地面に触れて身体から帯電していた
アマネは下を見る ここは湿地 地面が水で満たされている
アマネ「やられたのじゃ・・・」
バチバチ!バチーン! と雷属性の放電が発生して湿地全体に電撃が流れる
「ぐあああああああああ!!」
リザード族の戦士たちまで放電を受け ジャンプした魔獣以外すべての人が電撃を喰らう
ベルクス「ぐっ! クソ!」
完全に湿地はライコの支配領域となり 手の内ようが無くなる
残りのメンバーも感電して麻痺状態になる者もいる
アロード「や、やば 身体が痺れて動かねー!」
アマネ「場所が悪かったのじゃ あやつはこの場では有利過ぎたのじゃ・・・ 」
全員が感電して動きが止まっている中 ライコは次の獲物を狙っていた
ライコ「次は・・・っと」
ユウマの近くに寄る 「お前だ・・・ じゅるり」
舌舐めずりをしてユウマを見下す
グラディス「やらせない!」
ザッ!と飛び出し剣を振るう しかし 動きがいつもよりも遅い
ブン!ブン!と剣を振るが 避けられ 空振りに終わってしまう
ユウマ「グラディスさん! もういいですよ! 逃げて!」
グラディス「嫌だ! 私はユウマと一緒にいたい・・・」
ユウマ「・・・・・・」
ライコ「オラー!」
ドガッ!と腹パンを受ける
グラディス「ぐふっ!」
ライコ「もういっちょ!」
ドガッ!と顔を殴られ 地面に転がる
ドン!と腹を足で押さえつけられる
グラディス「ぐっ!・・・」
ライコ「どうした? ダークエルフそんなもんか?」
痛めつけられるグラディスを見て
ユウマのなにかが ブチッ! と切れる・・・
キュイーン! ドゴー!とジェット噴射による鉄拳がライコに迫る
ガードするが ドーン! と吹っ飛ぶライコ
ライコ「はは・・・やるじゃねー・・・か・・・」
受け身を取った時には バスターガントレットを展開して顔をガシッ!と掴まれた
ライコ「バカが! あたしに触れたら痺れるぜ!」
バチバチ!と放電するライコ
しかし ユウマは怒りで電撃を気にせずに ライコを地面に叩きつける
ドガッ! 「うぐ! ・・・お前!よくも・・・」
ガシッ!とまた掴まれる
ライコ「お、おい! 離せ!」
バチーン! とさっきより高圧の電撃を放つが
ユウマはまるで効いてないように ライコをまた持ち上げる
ライコ「お前も雷に耐性があるのか・・・」
ユウマ「ウ・・・ウ・・・フン!」
ライコを地面にドガッ!ドガッ!と2回叩きつける
ライコ「ちょっ! ぶは! あたし ・・・女だぞ!」
湿地の泥水が口に入り 急に弱腰になり女を強調して訴える
だが ブチギレたユウマはかまわずにガシッ!と顔を掴む
そして トドメとばかりにジャンプする
ライコ「おい! やめ、やめろ! 悪かったって!
だから! やめて! 嫌! やめて!」
急に女言葉になり 懇願してくるが もう遅い
彼女はユウマの大切な人を傷つけたのだから・・・
ユウマ「ウアアアアアアアアアア!!」
雄叫びを上げて 落下しながら右腕を真下に振り下ろし ライコを投げて 地面に叩きつける
ドガー! 「うっ!」
頭を強打して脳震盪を起こし 気絶するライコ
あんなに苦戦した相手をボコボコに叩きのめしたユウマに皆 驚愕する
もちろん 魔獣たちもビビる ボスが完膚なきまでやられている姿を見て 動きが止まる
ユウマ「ウ・・・ウ・・・」
クラッとぐらつき 倒れる
グラディス「ユウマ!!」
倒れたユウマに駆け寄る
ベルクス「お前たちのボスはやられたぞ まだやるか?」
魔獣たちは大人しくなり 戦意喪失する
アマネ「勝ったのじゃー」
アロード「ユウマがいて 助かったー」
アマネ「じゃが やりすぎじゃな ユウマは」
アロード「ああ・・・男女平等バスターだった 怖えー!」
三獣士 ライコ戦・・・
ユウマのブチギレ 男女平等バスターで気絶して敗北
ベルクスたちはなんとか勝利する・・・
ユウマの武器
『バスターガントレット』
第1部で装着した聖鎧システムをコンパクトに小型化した機械の右腕を装着できるようになった新武器
手を広げれば 機械の爪も展開して 相手を掴むことが出来る そこから機械の万力で投げたり 振り回したりできる
また 小型ジェットパックを内蔵しており 起動させてジェット噴射による強力なパンチ「ジェット バスター」を放つこともできる ただし 溜め技かつ至近距離技のため ここぞと時に使用する




