第23話 湿地のリザード族
ミノタウロス族の住処を出た一行は湿地 地帯に足を踏み込んだ
ビチャビチャと足を動かすたびに水が靴に染み込み
不快感を生みながら 先に進む一行
アマネ「ビチャビチャでたまらぬのお」
セレスティア「足場もヌルッとして気持ち悪いですわ」
アロード「靴の中がびしょ濡れだー」
スラミン「みんな がんば~」
スラミンはアロードの肩に乗っかっていた
ユウマ「ここら辺 一帯は湿地で歩くのが困難な場所ですね・・・はぁ・・・はぁ・・・」
グラディス「ユウマ抱っこしてあげようか?」
ユウマ「だ、大丈夫だよ!」
照れながらお断りする
ベルクス「ん? ・・・あれは・・・」
湿地の奥に広い湖を発見する
アロード「どうやら あの湖の水から流れてこの辺が湿地になった感じだな ここからじゃあ海は遠いしな」
ユウマ「それと天候です 雨が多いところだと思いますよここは・・・」
セレスティア「確かに雲も多いですわ それに湿気も凄いですわ」
すると 雲の動きが怪しくなる
グラディス「降ってくる」
アロード「ホントだ!雨雲が近いぞ」
ベルクス「早く ここを抜けなければ・・・」
ピコーン!と ひらめくユウマ
「ここは湿地ってことは リザード族の村が近くにあるんじゃないですか?」
ベルクス「リザード族?」
アロード「トカゲの亜人か!」
ユウマ「まあ 見た目はそうですが 話せる亜人族です」
アマネ「じゃが そう簡単に見つかるわけ・・・」
クルッと首を曲げて 周りを見ると 大きな岩場があり いかにも洞窟の入り口を見つける
アマネ「・・・あったのじゃ」
アマネが指さす
スラミン「ほんとうだ~♪」
パラパラと雨が降ってくる
アロード「とりあえず 行ってみようぜ! 風邪引く前に」
ベルクス「そうだな・・・」
一行は雨の中 洞窟の入り口まで走る
洞窟の入り口には 2人の門番らしきリザード族がいた
アロード「おーい! 雨宿りさせてくれ! 俺たちは旅人だ! 何もしねーよ!」
リザード門番A「本当に雨宿りだけか?」
ベルクス「ああ 入り口だけでいい 少しの間入れてもらえないか? 怪しい動きをすればすぐに仲間を呼べばいい」
リザード門番B「・・・わかった 見張りを付ける ちょっと待ってろ」
その後 見張り付きだが 洞窟の入り口で雨宿りする一行
外はザーザーと雨がひどくなっていた
セレスティア「これは止みそうにありませんわね」
ユウマ「ここら辺は地図のどのあたりですか?」
門番の1人に聞いているユウマ
すると 奥からリザード族が何人か 現れる
リザードA「族長がお呼びだ ついてこい」
雨宿りのつもり入ったら 族長にまで耳が届いていたらしい
洞窟の奥に進み 一番 奥の広場に着く
前には椅子に座った リザードの族長らしき人物がいた
皆 一礼をする
族長「よくぞ 参られた 旅の者たちよ」
族長は歓迎しているように振る舞っている
族長「旅の疲れを癒すが・・・」
ベルクス「待て・・・」
族長の言葉を塞ぐように一言 言う
ベルクス「俺たちは雨宿りに来ただけだ
なのになぜ 族長のところまで連れてくる?
それに周りからは敵意を感じるのだが?」
族長の間の周りは武器を持ったリザード族で囲まれていた
スラミン「かこまれちゃった~!」
セレスティア「罠でしたか」
アロード「おいおい なんのつもりだよ」
族長「命までは奪わん! 食糧や武器を置いていけ!」
周りのリザード族が槍を構えて牽制する
アマネ「さすがに リザード族全体を敵に回すのは厄介じゃぞ」
こそこそと小声で言う
ユウマ「・・・・・・僕は帝国の特殊部隊デミナス所属の者です! 同じ部隊に所属する龍人族のステラさんの知り合いです!
龍人族を崇めるあなたたちの行動を知れば彼女が悲しみます! どうか! 略奪の行動をお納めください!」
リザード族は龍を神として祀っている
そして龍人族も神と崇めている
そのことをフィーネから学んだユウマは賭けに出てみた
族長「そのような戯れ言に耳を貸すと思ったか!
さっさと荷物を置くのだ!」
しかし 聞いてはもらえなかった・・・
ユウマ「ダメだった・・・」
落ち込むユウマ
グラディス「許さない」
剣を取り出すダークエルフ
アマネ「やめよ! 事を大きくするでない!」
制止させるアマネ
アロード「さて・・・どうするよ?」
ベルクス「・・・・・・」
ジリジリと周りのリザード族が迫る
ベルクス「・・・1つ 聞く なぜ俺たち 少人数を部族全体で抑え込もうとする?
目的は武器よりも食糧の方が狙いか?」
ピクッと瞼が動く族長
族長「人間にしては鋭いな」
ベルクス「当たりか」
族長「そうだ 我々は食糧不足の危機にある
だから そちたちの食糧を置いていけ 武器は取らんでやる」
スラミン「たべものがないの~?」
族長「喋るスライムか・・・初めて見た
そうだ 近くの湖で採れていた魚が数が減って 部族全体で食えなくなってきたのだ それに・・・」
スラミン「それに~?」
族長「今から話すのは 独り言だ・・・
百獣騎士団と名乗る輩の三獣士なる者が来たのだ」
「!?」ユウマとグラディス以外が驚く
族長「兵を寄越すように言われた
断ろうとしたら 部下を何人か 怪我をさせた・・・
仕方なく従い 徴兵に応じることにした
我々は食糧不足だけでなく徴兵問題で八方塞がりなのだ
頼む 食糧だけでも我々に渡してくれ・・・」
リザード族の族長は頭を下げた
ベルクス「・・・仕方な・・・」
ユウマ「あの! リザード族って水中も潜れますよね?」
ユウマが切り出した
族長「ああ・・・潜れるが」
ユウマ「でしたら 湖で養殖を行うのはどうでしょう?」
スラミン「ようしょく~?」
それからユウマの養殖授業が始まり
リザード族たちは真剣に話を聞いていた
族長「なるほど 自分たちで育てる区間を作り 魚を増やす方法か
考えもしなかった」
ユウマ「暗黒大陸の魚は帝国領に比べ 繁殖力が凄いと学びました! 食糧危機を回避できるかもしれません!」
族長「そうか ならばさっそく試してみよう
お前たち先ほど聞いたように網を用意して養殖場を作るのだ!」
「はっ!!」 何人かのリザード族が動く
ユウマ「ふぅ・・・緊張した・・・」
ナデナデと頭を撫でる
グラディス「えらい えらい」
族長「うむ そちたちは養殖という知恵を与えてくれた
しかし まだ完全に受け入れたわけではない!」
アマネ「まだ信じられぬか・・・」
アロード「養殖だけじゃ ダメか」
ベルクス「もう片方の問題か・・・」
セレスティア「百獣騎士団・・・
は! 娘さんはいますか?」
族長「いや いない それがなにか?」
セレスティア「実は・・・」
セレスティアはケンタウロス族で起きた件を話す
族長「なるほど 娘が居たら人質にされていたか
では セレスティアとやら そちは・・・」
セレスティア「はい お断りをするため 仕える主のために旅に同行しました」
族長「勇ましい娘だ だが 我々は徴兵に応じてしまった
数日後に魔王城へ向かう」
ベルクス「引率する者は来るのか?」
族長「ああ 話した三獣士の1人だ」
アロード「ハヤテとは違うやつだな」
こそこそと小声でしゃべる
ベルクス「ああ 問答無用で手を出すやつだ
ハヤテでは無い・・・」
セレスティア「ベルクス殿 助けてはいかがでしょう?」
アマネ「レオゴルドを倒す前に必ず三獣士が立ちはだかるはずじゃ ここで1人減らすのもありじゃ」
ユウマ「徴兵問題も無くなると思います
ただ ベルクスさんたちが狙われることになりますが・・・」
ベルクス「かまわん レオゴルド本人が来れば斬るまでだ」
アロード「言うと思った」
スラミン「おもった~」
ベルクス「こちらの意見が決まった・・・」
族長「申すがいい」
ベルクス「その三獣士 俺たちで倒す」・・・




