第20話 ギムディン VS ケンリガム
審判役「レディィィィ・・・ファイト!!」
ミノタウロス族の次期族長を決める決闘が開始される
ケンリガム「うおおりゃー!!」
先に仕掛けたのはケンリガムだった
斧を大振りするが それをサッと回避するギムディン
ケンリガム「テメー避けてんじゃねー!!」
斧を振り回すが その図体からは想像できない足運びで
ヒュン!ヒュン!と避けるギムディン
~回想~
ギムディン「避けることかぁ 今まで考えたこともないだぁ」
ベルクス「ミノタウロス族はパワーが取り柄なのは確かだ だが それほどの斧を使うんだ スタミナを消費は激しいはずだ」
ギムディン「それで最初は避けてスタミナを削ると?」
ベルクス「それだけではなく 相手の動きも観察する
ケンリガムの動きを読むんだ」
~決闘に戻る~
ベルクスさんの言う通りだぁ 今は避けてるだけだが
ケンリガム「ふん!」 サッと避ける
ケンリガム「こいつ!!」 また避ける
ケンリガムの攻撃パターンが読めてきただぁ
そして 読めたら 攻撃に移るだぁ・・・
ギムディン「うおおおー!!」
斧を振り下ろす ガキーン!とケンリガムはガードするが
押されてズザザザザ!と後ずさりする
ケンリガム「ちぃ! クソ・・・」
ギムディン「ふんぬ!」
ガキーン! ガキーン!と果敢に攻めるギムディン
アロード「いいぞ! ギムディン! 押せ押せ!」
スラミン「がんばれ~!」
セレスティア「行けますわよ!」
声援を受けて さらにやる気が出るギムディン
ガーン! ガーン! ガキーン!
ケンリガム「テメー! 調子乗るんじゃねーよ!」
ガキーン!と弾かれ ケンリガムの反撃が始まる
ケンリガム「オラ! どりゃ! どうだ!!」
今度はギムディンが押されて ガードする一方になる
ギムディン「動きが速くなっただぁ 避けるのもできねーだぁ」
ベルクス「稽古では見せていない動きだ・・・」
ユウマ「本気になったってことですね」
ケンリガム「どうだ! この! 雑魚が!」
ガキーン!ガキーン!ガキーン!
押されるギムディン
そしてケンリガムは身体をねじり 回転して斧を振ってきた
ギムディン「それを待っていただぁ・・・」
襲いくる斧を 自分の斧で受け流し 斧を掴む木の部分でケンリガムの顔面に一撃 喰らわせる
ケンリガム「ふぐ!?」
まさかの攻撃に怯むケンリガム
ケンリガム「テ、テメー!!」
ベルクスの修行で編み出したカウンター技
ベルクス「斧の刃の部分だけでなく 全体を使え
相手の虚をつくことが出来る」
ギムディン「ベルクスさん アンタは本当にスゲェ人だぁ
ケンリガムにビビってた おらがこんなに戦えてるだぁ」
自分の変化とベルクスへの感謝がさらにギムディンを強くしていた
ケンリガム「ぶっ殺してやる!」
また 回転しての大振りをする
ケンリガム「!?」
だが ギムディンも回転して同じ大振りをする
ガッキーーーン!!とぶつかり合う 斧と斧・・・
チリチリ!と火花も散る
ケンリガム「テメー! 俺の技を!」
ギムディン「そうだ! おめーの技を相殺できるのは おらくらいだ!」
パワーも体格も同じ だからこそ同じ技で相殺したギムディン
そして ガキーン!と両者 弾き飛ぶ
ケンリガム「人間に手を借りるとは落ちぶれたな!
ギムディン!!」
ギムディン「そう言うおめーは金の亡者だぁ!
部下を使って強盗してるの知ってんだぞぉ!」
グラディス「やっぱりそうだった」
アロード「ギムディン! 強盗野郎をぶちのめしちまえ!」
スラミン「やっつけちゃえ~!」
ベルクス「アロード お前は海賊だろ」心の中でツッコむ
ケンリガム「ちぃ! クソ人間どもが!」
ドサッと斧を地面に落とす
ケンリガム「さあ どっちが強いか力比べしようぜ!」
しゃがみこみ 突進の態勢になる
セレスティア「来ますわね」
アマネ「果たしてユウマの作戦が上手くいくかじゃ」
ユウマ「・・・・・・・・」
~回想~
ユウマ「こういうのはどうでしょう・・・」
ユウマの話を聞いて みんな驚く
アロード「いけるか?それ?」
セレスティア「とても危険ですわ」
アマネ「一か八かじゃぞ?」
スラミン「だいじょうぶかな~?」
ベルクス「ギムディンのトラウマもある リスクがある行動だな・・・」
グラディス「ユウマの言うこと間違っているとでも!」
グラディスが少し怒る
アロード「そう言う訳じゃない! 問題はギムディン本人の心の傷だ」
ギムディン「・・・・・・」
ユウマ「ギムディンさん これは過去に立ち向かうチャンスです! この決闘でこれを出来たら きっとあなたはもっと強くなります 確かに危険な行動です
これを考えたのは 僕の尊敬する人 ゼオンさんがおっしゃったことです 勇気を持って挑め!と」
~決闘に戻る~
ケンリガム「行くぞ! ギムディン!」
突進する態勢になるケンリガム
ドサッ! ギムディンも斧を地面に降ろす
だが ケンリガムとは違い 腰を落とし 両手で構える態勢になる
ケンリガム「死にてーらしいな・・・」
ドンッ!と飛び出し 凄い勢いで突進してくるケンリガム
長く 鋭い2本角が迫ってくる
それをギムディンは・・・
ガシッ! と両手で2本の角を掴む
ズザザザザ!と押されるが なんとか耐え抜き 突進を食い止める
ケンリガム「なっ!?」
アロード「よっしゃ! 止めたぜ!」
ユウマはゼオンとの会話を思い出す
ユウマ「ゼオンさん ミノタウロス族や角の発達した魔物にはどう挑みます?」
ゼオン「そうだな・・・角をまず掴んで突進を止めるかな」
ユウマ「ゼオンさんしか出来ないと思いますけど・・・」
ゼオン「その後は暴れる前に・・・」
ギムディン「地面に叩きつける!!」
ドガッ! とケンリガムの角を持って真下に叩きつける
ケンリガム「ぐほっ!!」
予想外の攻撃に顎を強く強打するケンリガム
観客 全員が驚く 角が一番デカいケンリガムを両手で止めて地面に叩き伏せたのだから
審判役「き、決まったー!! 勝者はギムディンです!
繰り返します! 勝者はギムディンさんです!!」
「うおおおー!」など観客が盛り上がる
ベルクスたちも喜ぶ
スラミン「かった!かった~!」
アマネ「最後は肝を冷やしたのじゃ」
セレスティア「お見事ですわ!」
アロード「よし! ギムディンに賭けてたから儲けたぜ!」
ベルクス「これでアイツも弱者ではなくなった」
ユウマ「良かったですー!ありがとう ゼオンさん」
グラディス「・・・」パチパチパチと拍手する
右手を上げて 勝利のポーズをするギムディン
「やっただぁ おらぁ やっただぁ・・・」
心の中で歓喜する
だが ケンリガムは腰からもらった謎の注射器を取り出す
ケンリガム「まだだ 俺は負けちゃいねー!」
注射器を左の首に刺す ブスッと
そして 注射器の中身の液体が身体の中に入っていく・・・




