第16話 参戦する者たち
バチーン!と電撃を喰らう ベルクスとバシリスク
バシリスクはベルクスから離れて 距離を取る
ベルクスは身体に電気が流れ バチバチ!と帯電していた
アロード「なにベルクスに攻撃してんだよ!」
アマネ「ほほほ・・・安心せい 妾がなぜ数あるうちの中で『紫電』を選んだか 分かるぞ・・・」
バチバチバチ と電流が身体を流れるが 何もなかったように立ち上がる
アロード「ベルクス大丈夫か?」
ベルクス「ああ 大丈夫だ」
アマネ「ベルクスは雷属性に耐性があるのじゃ
だから『紫電』を使ったのじゃ」
ベルクス「それでも無効ではないから チクッとしたぞ
まるで蜂に刺された気分だ」
アマネ「助けたんじゃから 褒めよ! 讃えよ!」
ベルクス「・・・それよりセレスティアは?」
アマネ「これ!無視するでないわ!」
ブクブクと泡立っているスラミンと中にいるセレスティア
すると シューと石化している足から石が剥がれ始める
そして 石 すべてがポロッと取れる
石はシューと泡立つスラミンの中に吸収される
しゅぅぅぅぅ と縮み 元のサイズに戻るスラミン
スラミン「できた~♪」
セレスティアは身体が動くことが分かる
「すごいですわよ! スラミン あなたすごい子ですわ!」
スラミン「えへへへ~♪」
アロード「スラミン マジでヒーラーだな・・・」
アマネ「妾もあれくらい 褒めてほしいのじゃが」
頬っぺたをプクーと膨らませる
ベルクス「それより 仕切り直しだ! バシリスクが仮面を付けている 今がチャンスだ!」
シャーーー!!と変わらず 威嚇してくる
ベルクスとセレスティアが前に出る
尻尾を使った薙ぎ払いはセレスティアが盾で受け止め
その隙にベルクスが【斬鬼丸】でバシリスクの身体を一太刀浴びせる
それは 魔力だけを斬る斬撃で身体に影響は無いものだった
フシャーーー!!と叫び 苦しむ
「ふーん!」尻尾を弾き そのまま突進して盾でバシリスクをガーン! と追突して吹き飛ばすセレスティア
壁に激突して土煙が上がる
セレスティア「これで気絶してくれるとありがたいのですが・・・」
すると 土煙の中で赤い瞳が光っていた・・・
アロード「!? またかよ!」
全員 幸い直接見ていないため石化は免れたが 再び目をつむる
セレスティア「!? 待ってください! アロード殿 先ほど瞳が赤くありませんでした?」
アロード「ああ!赤く見えたな!」
セレスティア「石化の魔眼は黄色に輝く瞳と聞いてます! つまり・・・」
アロード「操られているか ベルクスが言う凶暴化だな!」
アマネ「なるほど だから言葉が聞けないのじゃな」
ベルクス「気配を探って 魔力だけを斬る」
前に出るベルクス しかし 「!?」 バシリスクの気配が霧のように消える
「なに!? 気配を消せる能力があるのか?」
目をつむったまま 立ち止まってしまう
ズズズズズと這い寄る音が聞こえる
だが 気配は無い 「どうする? 一か八か斬るか?」
【斬鬼丸】を構え 近くを斬ろうか 考えていると・・・
タッタッタッタ とこちらに走ってくる人の気配を感じる
「サイクロプスか・・・いや 気配が違う」
やがて 別の気配の人が剣を降り下ろし 当たりはしなかったが バシリスクをベルクスから遠ざける
シャーーー!!と威嚇して新たに現れた者を見つめるが その者は目隠しをして魔眼対策をしていた
そして もう1人 後ろから誰かが走ってくる
?「バスターガントレット! 起動!」
ピピ《バスターガントレット起動》
ウイーン!ガチャン!ウイーン!ガチャガチャ!と指先から腕までに機械音と共に赤い装飾された機械の籠手が少年に装着される
声が聞こえた方に身体を向けた瞬間 目を前に機械の右手が現れる ガシッ!と頭を掴まれるバシリスク
?「すみません! 気絶してください!」
少し上に持ち上げ 真下に少年はバシリスクを地面に投げつける ドガッ!
バシリスクは「かはっ!」と声を上げるが気絶はしておらず
ブン!と尻尾の先端で突きをついてくるが 機械の手で尻尾をガシッ!と掴む
?「ふんぬー!」と力をこめて バシリスクの尻尾を掴み
ブンブンと回し始める
フシャーーー!!と目が回るバシリスク
?「おりゃーー!!」と声を上げて 回転した遠心力の増した投げを放ち バシリスクを投げ飛ばし 壁に激突させる
ドガッ!
ぶつかった衝撃により 今度こそ気絶したバシリスク
アロード「援軍か? おい? 目を開けてもいいか?」
?「はい バシリスクは沈黙・・・気絶しましたので 大丈夫です」
みんな恐る恐る目を開くと 確かにバシリスクは壁に背をつけて気絶したように力尽きていた
その横には人間族の少年とダークエルフの女剣士がいた
?「すみません 剣を打ち直してもらっていたら遅れました! 本来は僕たちが調査に向かうはずだったのですが・・・」
少年は頭を下げる
ベルクスは気づく 町ですれ違った2人組だと・・・
ベルクス「大丈夫だ 気にするな 俺はベルクスだ」
アマネ「九尾の妖狐 アマネ様じゃ」
アロード「グランアロード号船長 キャプテン アロードだ」
スラミン「ぼくは スラミンだよ~」
セレスティア「ケンタウロス族 セレスティアでございます」
少年は頭を上げる
?「はじめまして! 僕らはエイルラント帝国 特殊部隊デミナス所属 ユウマです! 隣はダークエルフ族のグラディスさんです!」
グラディス「・・・」コクッとうなずく
アロード「デミナス? もしかして 亜人部隊か?」
ユウマ「そう・・・言われることもありますね」
セレスティア「でも 帝国の方が暗黒大陸にいるなんて珍しいですわよ」
ユウマ「僕たちは調査で派遣されたんです
グラディスさんが元々 暗黒大陸出身だったので 国境を越えられる別ルートから来ました」
ベルクス「調査? 一体なにを?」
ユウマ「暗黒大陸は帝国では未開の地 そのため 地図がありません その地図の作成と合わせて最近の魔獣や魔物の活性化が頻繁に起こり 帝国との国境付近は激戦が繰り広げられています
幸いにゼオ・・・「勇者」様が奮闘を続け 死守していますが 原因の分からない凶暴化について調査しに来ました」
アマネ「そして ちょうど凶暴化したバシリスクを調査しに来たところじゃったと」
ユウマ「その通りです」
グラディス「・・・ユウマ」
グイグイと服を引っ張る
ユウマ「そうでした・・・バシリスクさんの容態を確認しなくては・・・」
アロード「気絶したなら 石化は解けてるはずだ
おい! サイクロプスのおっちゃんたち! 奥にいるもう1人を見に行くぞ!」
サイクロプスE「分かった!」
サイクロプスF「行ってみよう!」
アロードとサイクロプスたちは鉱山の奥へ進む
バシリスク「ん・・・い、痛たたた! 身体が痛い
それに私は何を・・・」
バシリスクが目を覚ます 正気に戻っていた
ユウマ「大丈夫ですか?」
話しかけると
バシリスク「あれ? 人間さん それに多種族の方まで」
ベルクス「今までのこと 覚えているか?」
バシリスク「・・・う・・・微かに覚えています
すみませんでした! 私 ヒドイことを!」
セレスティア「やはり バシリスクという種族は物静かな方が多いと聞き この方も静かな方ですわ」
アマネ「それなのにあんなに暴れておったのじゃ」
バシリスク「う・・・確かに私 凶暴でした」
ユウマ「そんなあなたがなぜ 凶暴化したのか 調査に来ました 単刀直入に聞きます あなたに何があったのですか?」
バシリスク「えーと・・・確か・・・私は
そう 誰かの魔力が突然私の中に流れ込んできたのです
それから意識が朦朧として暴れていました」
ベルクス「操られた可能性が高いな・・・」
ユウマ「僕もそう思います
相手を強制的に凶暴化させたようですね」
バシリスク「あ、あの・・・この度は本当にすみませんでした」
頭を深く下げてきた
ユウマ「き、気にしないでください! やった犯人が悪いですから!」
バシリスク「でも サイクロプスの皆さんにはとても迷惑掛けました・・・」
アマネ「妾たちも口添えするからサイクロプス族には謝るだけで平気じゃよ」
スラミン「ゆるしてくれるよ~」
アロード「おーい! 採掘班は無事だったぞ!
それに奥に宝があったぞ!」
スラミン「なになに~♪」
アマネ「見てみるのじゃ」
セレスティア「私も失礼しますわ」
気を遣ってその場を去るセレスティア
ベルクスは残り ユウマとバシリスクの娘との会話を聞く
しかし 犯人は分からず 今回はサイクロプス族への謝罪で終わりを迎える バシリスクの娘は元いたところへ帰っていった
魔物や魔族の凶暴化で採掘出来なかったサイクロプス族の鉱山は数日後に解禁され 多くの採掘班が出かけ 久々に鉱石の採掘をしていた・・・
ベルクスたちはカイザーコングから出た 大量の魔鉱石を売り 大金を手に入れ マジックポーションの製造及び購入 食糧調達 装備品の強化 船の修理をする人も確保して 旅に必要なことを入念に準備をしていた
さらに アロードが見つけた宝 それはあらゆる属性に対応して吸収し その属性が付属するようになる特殊な金属『エレメント・レアメタル』だった
サイクロプスの鍛冶屋のおっちゃんからぜひ武器を作らせてくれ!とお願いされ その金属を渡し 数日 出来るまで滞在しているうちに旅の準備をする・・・
数日後 『エレメント・レアメタル』から製造されたのは
両刃型の片手剣 しかもシンプルなものだった
おっちゃん「シンプル イズ ベスト!!
だが これに属性を加えるとその属性の魔剣の誕生だ!
それまでは無属性のただの剣だがな ガッハハハハハ!」
ベルクス「・・・どうする?誰かいるか?」
アロード「俺は手いっぱいだ 剣と銃があるから」
セレスティア「私も盾とランスがありますわ」
アマネ「この際 おぬしが持て 二刀流でもしたらどうじゃ シンクロウに勝てるかもしれんぞ」
スラミン「にとうりゅう~!」
シャキーン!と 身体の一部を使って小さい剣を2つ持つフリをする
ベルクスは名の無い魔剣を背中に背負う
柄は右肩の方に・・・
旅の準備を済ませ 皆 宿屋から出る
魔王城を目指し サイクロプス族の町から再び歩き出す一行
町の出入口に行くと 鉱山で会ったユウマとグラディスがいた
アロード「よっ!お二人さん お前らも出発するのか?」
ユウマ「これはどうも 皆さん
そうです 地図も出来たので これからミノタウロス族のところに向かう予定です」
ベルクス「方角は?」
ユウマ「北西です」
アマネ「妾たちと一緒じゃわい」
アロード「ということは目指す場所は同じだな」
セレスティア「次の目的地はミノタウロスのところですわね」
ベルクス「途中まで同行するか?」
ユウマ「いいんですか?」
ベルクス「かまわん 俺たちもそこへ向かうつもりだ」
ユウマ「グラディスさん この人たちは信用できます!
同行しましょう!」
グラディス「ユウマが決めたのならいいよ・・・」
ユウマ「それじゃあ 途中まで行きましょう!」
こうして 次の目的地まで同行する事となった
特殊部隊所属の2人組
ベルクスとユウマ 2人の出会いは偶然か必然か・・・
サイクロプス族の問題・・・
鉱山付近の巨大魔物討伐と鉱山に住み 凶暴化したバシリスクを正気に戻し 採掘は再開されて解決へ
グランアロード号の修理する人も確保する
レアアイテムの入手と新たに無属性の魔剣を手に入れる
そして 次の目的地までユウマとグラディスが同行することに・・・




