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第11話 百獣騎士団 三獣士 ハヤテ



ベルクス「三獣士を斬る・・・」



その一言は皆を沈黙させる



「・・・・・・・・・・」




スラミン「どうしたの?みんな」

スラミンだけがよく分からずにいた




族長「な、何を言っているのだ! 三獣士を斬るだと!?

相手はあの魔獣将 直属の部下だぞ!?

人間が勝てる相手ではない!」



族長の妻「そうですよ 旅のお方がそこまでして頂かなくてよろしいですのよ! これは私たちの問題なのですから!」



ベルクス「いや・・・そいつは俺の仇と通じていた

殺しはしないが 情報を得るにはちょうどいい」



アマネ「やれやれ そうなるかのお」



アロード「まったく 困った復讐者だ・・・」



スラミン「ふくしゅうしゃだ~」

真似をするスライム



ベルクス「それで・・・いつ来る?」

やる気満々のベルクス































・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・































数日後・・・



ケンタウロスの集落にニンジャの格好をした獣人が訪れる



?「失礼・・・部族長を呼んでほしい」



門番に言うが 「帰ってくれ」の一言

明らかに態度が以前と違う 何かあったのか?



?「この事を我らが主に伝えたら どうなるか分かっているのでござるか?」



ケンタウロスC「・・・・・・」



黙秘を続ける それが答えだと分かり・・・



?「では・・・拙者は主に伝えに・・・」



「行く必要はない!」

奥から声がした 見ると人間 しかも 左手に刀を握っている



間違えない シンクロウと同じサムライである・・・



人間が近くまで来る



ベルクス「場所を変えようか」









ケンタウロスの集落から少し離れた場所に移動した2人



その後を仲間たちとケンタウロスの族長 そして娘のセレスティアもついていき、見守る



セレスティアはこの数日 滞在していたベルクスを見ていた

初めはなぜ我々に驚いたり 軽蔑の眼をしないのだろう?と不思議に思っていた

人間と言えば 我々のことを「馬野郎! 馬ども!」とバカにした罵詈雑言を言ってくる奴らのイメージだったが ベルクスという人間は慣れたように我々に対して対応していた



そして 家で話していた時の頭の回転の良さ

ただの縁談ではないと見抜き 自分を人質に取る可能性を見い出す 確かにそうだと思った

この方は武力だけでなく知力もある 教養のある方だと認識を変える

少し キュンとしてしまった・・・



セレスティアはケンタウロスの部族長の跡取り娘として生を受け ケンタウロスの騎士の誇り 戦い方を学んできた

周りは屈強な筋肉質の男ばかりの環境で育てきたため

男はそんなやつしかいないと思っていた

だが 人間たちが現れ 細い 中肉中背の男を目にする



セレスティアはあまり筋肉隆々の男が好きではなかった

さらに父のような武力だけの男も好きではなく 知力がある教養のある男の方が好みだった



そんな自分が願っていた人物が現れ 視線は彼に釘付けになる 洗濯物を干している時もじーと見てしまい

「どうした?」と言われた時もあり 「別に」と誤魔化した



どうしても見続けてしまう・・・

視線に入るとあとを追ってしまう 初めての感情で胸の鼓動が早くなる 頬が赤く染まってしまう

一体 自分はどうしてしまったのだろう?

彼は三獣士に勝てる? 分からない

もし 勝ってしまったらどうしよう? 褒美は何がいいだろう? そんな事まで彼で頭が一杯だった・・・












?「拙者をなにゆえここに?」



ベルクス「話だけでは決着がつかないと思ってな」



?「貴殿とケンタウロスは関係無いでござろう?」



ベルクス「お前 シンクロウのことを知っているだろ?」



?「拙者が狙いか・・・」



ベルクス「そうだ ケンタウロスの事情は知らん・・・

だが お前からはやつの情報が聞けると思ってな」



「何が知らんだよ 真剣にケンタウロスの事 心配していたくせに・・・」

アロードは心の中でつぶやく



スラミン「がんばれ~!ベルクス~!」



アマネ「殺すでないぞー!」




ベルクスは構える



?「良かろう! 拙者もニンジャとサムライ どちらが強いか 確かめたかったところだ!」



ニンジャの獣人も構える



?「拙者の名は『ハヤテ』!

百獣騎士団 三獣士が1人 」



ベルクス「ハヤテ? まるで大和(ヤマト)の国に住む者の名だな・・・」



ハヤテ「その通り 拙者は大和(ヤマト)で修行した本物のニンジャよ! 名も師から頂いたでござる!」



ベルクス「そうか・・・なら同じ地で鍛えた同士

尋常に勝負といこう 俺はベルクスだ」



ハヤテ「良かろう! いざ 参る!!」





ハヤテはクナイを持ち 瞬間移動したみたいにベルクスの前に現れ クナイを振るう



それを キーン!と弾く

再び 消えるように移動するハヤテ



シュッ!と後ろに現れ 首を狙うが ベルクスはまたも弾く



キン! キン! キン! キン! と消えては現れ 消えては現れのハヤテに対応しているベルクスを見て

アマネ以外 驚いていた



アロード「速すぎだろ! あのニンジャ 獣!」



スラミン「みえないよ~」



セレスティア「でも ベルクス殿は見えているように捌いている!」



族長「ハヤテ・・・やつは恐らくチーター型の獣人だ」



スラミン「チーズ?」



アロード「チーターだ 四足歩行の獣で最速と言われている・・・」



アマネ「その最速型の獣人にニンジャの技術が合わさった まさにニンジャを超えたニンジャよ」



一旦 距離を取り サッサッサと走るが 速すぎて残像が出来るほどだった・・・



ベルクスを回るように移動して 手裏剣を投げるハヤテ



それをすべて弾く ベルクス



ハヤテ「強いでござる」



ベルクス「そっちは速いな」



お互い 褒め合う



ハヤテ「本気でいくでござる!」



すると ハヤテは「分身の術」と言う



ボン! ボン! と2体の分身が現れ さらに加速して3体での波状攻撃をしてくる



しかし ベルクスは落ち着いて1体ずつの攻撃を受け流し

ザシュッ! ザシュッ! と分身を斬り ボン!ボン!と消える



本体の最後の1人も斬るが ボン!となり 木が代わりに現れる



「代わり身の術」 ベルクスの背後を取ったハヤテ

クナイを突き刺そうとするが 左手の鞘でガキーン!と弾かれる



ハヤテ「っ!?」



これを初見で破られたのは初めてだった・・・



ハヤテ「なぜ? 分かったでござる?」



ベルクス「ニンジャの基本的な技しか出して来ないからだ お前は基本に忠実なだけ 応用がなってない」



キッパリと答えられ 黙る



ハヤテ「ならば 拙者なりの応用を見せよう」



また分身の術で3人になり 今度は まきびし をベルクスの周りに投げつける

さらに周りを3人で周りながら手裏剣を投げてくる



キン!キン! ザク! ザク!



正面のは弾くが 背中に何ヵ所か刺さる




セレスティア「ベルクス殿!」

思わず 叫ぶ



スラミン「うわ!」

痛そうで思わず 目を塞ぐ




ハヤテ「トドメ!!」

3人はクナイを持ち 飛び掛かろうとする・・・




スーーと【斬鬼丸】を鞘に納め シャキン!と鳴るまで納刀する



そして 抜刀術の構えをして 瞳を閉じる



脚と【斬鬼丸】に魔力を集中させる



ハヤテ「させぬ!!」



クナイを投げつけるが 遅く



眼を開けた時には左目が青く輝き

バッ!動き出した瞬間 ベルクスも速すぎて3人の残像を作り出し



ズババババババババ!と青い斬撃が前方を何度も斬り裂く

3人の残像は元の位置に戻り スーーと【斬鬼丸】を納め 刀と鞘を縦にしてシャキン!と納刀する・・・






ベルクス「『逢魔(おうま)絶影斬(ぜつえいざん)』!!」







すると 空間を斬ったみたいに前方がパリーン!とガラスが割れたように砕ける音がする



ハヤテ「ぐはー!!」と分身と本体を一気に何ヵ所も斬られ 地面に落ちる



ハヤテ「そ、そんな拙者より速いだと!?」



ベルクス「悪いな・・・スピードなら俺も自信があったんでな」




スラミン「わ~い! かった~!」



アロード「へへへ・・・やっぱ とんでもねえ野郎だ」



アマネ「あれに(わらわ)もやられてたのお」



族長「な、何者ですか? ベルクス殿は?」



アマネ「サムライじゃ! ただのサムライではないがのお」



セレスティア「・・・・・・・・・・」

頬を赤く染めて 身体の奥がキュン!キュン!していた

もう間違えないこれは恋であると好きな殿方が出来たということなんだ!

自分の気持ち理解して 情熱的な目で彼を見つめてしまう





まきびし キレイに避けてハヤテの近くよる



ベルクス「負けたからには話してもらうぞ

我が師の仇 シンクロウについて・・・」



ハヤテ「くっ! そのために生かしたのか?」



ベルクス「死なれちゃ困るからな

さあ 話してくれ何でもいい情報をくれ」




ハヤテ「・・・シンクロウ殿は数週間前に突如 魔王城に忍び込み魔王サガーク様に挑んだ 激闘の末 サガーク様が勝利をして彼に同志になるように誘い受けて 魔王様の同志となったでござる

魔族化したが妖刀と一心同体で妖刀に魔力を蓄えなければ完全に魔族になれないタイプだったらしく日々 魔力が多い敵を求めて戦っている どこに居て何を企んでいるまではまだ分からないでござる・・・」



ベルクス「同志か つまり魔王とは対等な関係であると?」



ハヤテ「恐らくは・・・拙者たちにも同志とだけ伝えられている」



ベルクス「魔力を欲しただから師範を狙ったのか・・・・」



ハヤテ「拙者は任務に失敗した ニンジャ失格でござる

ならば!・・・」

と腰から短剣を取り出し 腹に刺して 自害しようとする・・・



ガシッ!

「!?」ハヤテの短剣はベルクスの右手が刃の部分を掴み血を流しながら止めていた



ハヤテ「な、なぜ止める!? (シノビ)は失敗すれば自害するのが当然 貴殿も知っているはずだ!」



ベルクス「お前に死なれるとケンタウロス族にまた刺客が送られる そうなれば振り出しに戻る!

それに捨てる命なら拾うまでだ!


ハヤテ!お前は今日から二重スパイになってもらうぞ!」



「!?」全員が驚く



ハヤテ「なっ!拙者に主を裏切れと?」



ベルクス「その主を俺にすり替えろ!

誰もが完璧じゃないだからお前が任務に失敗しても許す

自害は許さん! レオゴルドは自害するように命じたみたいだが 俺はそんな命令は出さん!

生きろ! その力 生きて少しでも弱者のためにみんなのために役立てろ!」



ハヤテ「!? ほ、本当に拙者は生きていて良いのでござるか?」

少し声が震えている



ベルクス「お前の本心はどうなんだ? ニンジャの掟と自分の命どっちがいい?」



ハヤテ「う・・・くぅ・・・生きたいでござる!

まだ死にたくないでござる!」

本心を涙ながらに話す



ベルクス「だったら 生きろ! これがお前に言う最初の命令だ! 俺につくと言うならな・・・」



ハヤテ「くっ!・・・ぅ・・・ぅ・・・」



短剣を地面に置き 涙を流す 慈悲をくれる主 そんな人を今まで1人もいなかった 常に死がまとわりつく中で初めて「生きろ」と言われた 嬉しかった 涙が止まらなかった



生きたい! 本能はそうだった

そして 腹を決める



立っているベルクスの前に膝をつき



ハヤテ「今日からこの命 あなた様に預ける!」

と忠誠を誓う



ベルクス「ああ だが 俺だけのために命を懸けるな!

懸けるならみんなにしろ!」



ハヤテ「御意!」





こうして 百獣騎士団 三獣士が1人

チーター型のハヤテがベルクス側にスパイとして加わる




二重スパイの最初の命令は「生きろ」だった・・・















ベルクスの必殺技






『逢魔絶影斬』




脚に魔力を集中させて 残像を作り出すほどの超高速で前方を何度も斬り裂く奥義




シャキン!と納刀すると空間が斬れて割れたような演出になる








モデルはデビルメ○クライ5 のバージルの秘奥義「次元斬・絶」から





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