第7話 ゴブリンの村を救え!
突然 大声をあげて 土下座をするゴブリン・・・
「ど、どうか 我々の村をお救いくださいませ!!」
ベルクス「・・・知らん 自分たちのことくらい自分たちでなんとかしないか」
旅を急いでいたベルクスは冷たく返事をする
リンの父「身勝手なことは認めます! ですが あなた方の力をどうしてもお借りしたいのです!!」
アマネ「苦しゅうない 面をあげよ」
ベルクス「おい! 勝手に話を進めるな! 早く森を抜け・・・」
アマネ「森を抜けても仇はまだ先じゃよ」
ベルクス「だから 先を急いで・・・」
アマネ「黙るのじゃ!! このたわけ!!」
ベルクス「・・・・・・」
突然のアマネの怒りに驚く
アマネ「おぬしは 今 復讐ことしか考えておらん
かつて九尾だった 妾に言ったことを忘れたか?
『弱き者のために強き者を挫く 弱者を救うそれが俺の活人剣』じゃと・・・
目の前の弱者を救わんで何が活人剣じゃ!!
愚かもの!! 今のおぬしは復讐のために生きる殺人剣じゃ!!」
珍しく正しいことを叫び 怒鳴るアマネ
ベルクス「・・・・・・すぅーー はぁーー」と深呼吸をする
ベルクス「・・・すまなかった 確かにアマネの言う通りだ
急いでも仕方がない・・・だが 仇は討つ! その前の寄り道だ」
アマネ「素直に助けると認めよ まったく・・・
すまぬかったのお それで話を聞こうぞ ゴブリンとやら」
説教の雰囲気は終わり ゴブリンから事情を聞くことにした一行
リンの父「実は・・・1週間前に我々の村の近くに先ほどのソードドッグの群れが縄張りを広げてきまして狩りをしていた我々にも牙を剥いてきたのです
狩猟担当の者たち ほとんどが重症を負い 食べ物を確保出来なくなったため私たち家族だけで食糧を調達していました 今回のことできっとやつらは村を襲撃して我々を食べる気です!
だから どうか!どうか我々の村をお助けください!!」
再度 土下座を深くしてお願いをする
アロード「ここまで 頭を下げてるんだ どうする?」
ベルクス「・・・・・・」
アマネ「おぬしが決めよ! 見捨てるか 助けるか」
スラミン「ベルクス~ どっち?」
ベルクス「・・・分かった 助ける・・・」
リンの父「あ・・・ありがとうございます!!」
ゴブリンの家族は父と同じく土下座をする
ベルクス「もういい 子供にまで土下座をさせるな・・・
さっそくだが 村に案内してくれ! 犬畜生どもを迎え撃つ!」
リンの父「はい! 分かりました!」
アロード「まあ これも何かの縁だぜ♪」
陽気にウインクしてベルクスをなだめる
その後 ベルクス一行はゴブリンの家族についていき ゴブリンの村に到着する
ボロい家が何軒かあり ひょろい身体のゴブリンたちに錆びた剣や武器が並び 貧相な村に着く
アマネ「これは なかなかに貧しい村じゃのお」
スラミン「みんな ガリガリだね~」
アロード「1週間も食べ物をろくに食えてない感じだな」
突然の人間に狐の獣人 スライムの訪問にゴブリンたちは興味津々だが 同時に不安だった 村を荒らしに来たのかと・・・
リンの父「族長! 我々を助けてくださる方々をお連れしました!」
族長の家らしき前に立ち 挨拶をする
すると 家からゴブリンの族長が現れる
年を取り 腰が曲がった老人のゴブリンが歩いてくる
族長「そなたたちが ソードドッグの群れから わしらを救ってくださるのか?」
ベルクス「そうだ・・・そのゴブリンの家族と約束をした」
族長「しかし タダで わしらを助けてくれる訳ではなかろう?」
ベルクス「・・・・・・」
確かに無料で助けるとなると怪しまれるか?
何か要求した方が普通か?
と考えていると・・・
アロード「じゃあ この村 1番の宝をくれ」
海賊が言い出す
族長「宝ですか?」
アロード「そうだ! こっちは命を張ってお前らを守るんだ・・・そっちも命までとは言わねー 大事な宝をよこしな」
ここは任せろとウインクをする
族長「・・・・・・」
「ないの~」
海賊のやり口を真似するスラミン
族長「・・・見ての通り わしらは貧しい そなたら欲する高価なものは無いのだ・・・」
アロード「だから 大事なものでいいって言ってるんだよ ほら あるだろう? ゴブリン特製の装飾品とか 部族の飾り物とかあるだろう? そう言う誠意がこもった物でいいんだ」
ベルクス「・・・アロード お前」
悪いな♪と感じにまたウインクする
族長「うむ・・・わしらが大事に身を付けているのは狩った小動物の骨を使って作る首飾りじゃ
ゴブリンの強者という意味がある物じゃが・・・」
アロード「じゃあ その首飾りを作ってくれ
それを付けていれば ゴブリンに認められた証になるだろう 他のゴブリンの村でも役に立つはずだ!」
アマネ「なるほどのお ゴブリンの証を付けておれば 確かに他の村でも見せれば 話を通してもらえそうじゃのお」
アロード「だろう? いい案だと思わねーか?」
ベルクス「あ・・・ああ」
スラミン「アロード~あたまいい!」
アロード「もっと言ってくれ!」
スラミン「アロード~かっこいい~!」
アロード「サンキュー!!」
決めポーズをするキャプテン
族長「そんな物でよろしいのですか?」
ベルクス「ああ 今後の役に立ちそうだ それでいい」
族長「では 女たちに頼み 作ってもらおう」
族長は女ゴブリンたちを呼び 首飾りを作るように命令する
ベルクスたちは負傷したゴブリンがいる家にお邪魔している
腕や脚 腹など様々な箇所を切り裂かれていた
ベルクス「少しでも兵がいる スラミン頼めるか?」
スラミン「うん まかせて~」
そう言うと体の一部をボール状にして取り出す
「スラミンポーション!!」掛け声と共に負傷したゴブリンに投げつける
バシャッ! バシャッ!と液体になったスラミンポーションがゴブリンたちを治療する
傷は塞がり 血も止まる 回復したゴブリンたちにベルクスが告げる
ベルクス「族長から許可はもらっている! お前たちには迎撃の準備をしてもらう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜になり 夜行性の生き物が活発になる時間がやってくる
数十体のソードドッグが集まる 理由はただ1つ 自分たちの縄張りに入ったゴブリンと人間たちを皆殺しして死体を喰らうことだけだった さらに村に逃げ込んだらしく
村の連中も喰う許可が出た
さらなる縄張りを広げるため動き出すソードドッグたち
ワオーーーーーーン!!
ワオーーーーーーン!!
遠吠えが聞こえるこれから狩りを行う合図のようだった
タッタッタッタッ!と集団で走り抜け ゴブリンの村の近くまでやってきた
村の入り口の周りには貧相な鉄の網で作ったバリケードが張られており 槍を持ったゴブリンたちが待ち構えていた
さらに空いている入り口から3人がでてくる
刀を持った男は入り口に残り 狐の獣人が真ん中あたりに立ち 海賊の男が先頭に立つ
遠吠えが始まる前・・・
アロード「じゃあ 配置を言うぞ
まずゴブリンたちは入り口の周り 他の部分にバリケードのところで槍を構えてやつらがバリケードに喰らいついている隙に攻撃をしろ! 仕留めなくても怪我を負わすだけでいい!
次にベルクスとスラミンは入り口にいろ!」
ベルクス「スラミンは回復役だから分かる だが俺が前に出た方がいいのでは?」
アロード「いや 入り口の守りは要だ! 絶対に中に入れちゃいけない! だからこそ お前が1匹も逃がずに始末しろ!」
ベルクス「・・・分かった」
アロード「中央にはアマネだ! 前みたい妖術札だっけ?
それをトラップとして使えないか?」
アマネ「ふっふっふ・・・出来るのじゃよ」
アロード「それを頼む!」
アロード「そして 俺は先頭に立って 出来るだけ数を減らす!」
ベルクス「待て! お前が先に殺されるかもしれないぞ!」
アロード「舐めんなよ! 俺だってそこそこ名の知れた海賊だ! 犬っころに殺られるほどヤワじゃないぜ!」
任せろ!とウインクする
そして 現在・・・
先頭にアロード 中央にアマネ 後方にベルクスとスラミンの3段構えで迎え撃つ
ガルルルルル! ワオーーーーーーン!
と1匹の遠吠えを合図に駆け出すソードドッグたち
数匹がアロードに襲いかかる
「いらっしゃいませー!!」と陽気に剣を出して応戦する
その隙にまた数匹がアロードを抜けて走り出す
アマネ「作戦通りじゃな・・・どれ!
妖術札『地雷岩』!!」
アマネが地面に仕込んだ札の上を通った瞬間
ドガッ!と地面から岩が隆起して魔獣の骨を砕き 空中にぶっ飛ばし 倒れ さらに怪我をして再起不能にする
さらに妖術札『狐火』も仕掛け ボウ! ボウ!と青い炎で焼き尽くされる
アマネを飛び越えてきたものもいるが
ザンッ!と簡単に斬られ 消滅して 魔獣の侵入を許さなかった
ガン!ガン! ガーン!
とアロードの錨状の剣と尻尾の剣がぶつかり合う
アロード「さすがに 数が多いねー やっぱ コイツじゃねーとな!」
左手からパイレーツピストル型の銃を取り出す カチャ!
バーン! バーン! バーン!と撃ち 3匹を仕留める
銃口の煙をフーと吹き 「銃は剣より強い! なんてな!」
余裕の表情を見せる
ゴブリンたちはたった3人で次々に ソードドッグの群れを蹴散らす姿に驚いていた
それよりも普通の人間なら自分たちを見下している人たちばかりだが 彼らは決してそんな風には見ずに対等に接してくれる不思議な人たちと感じ始める
スラミン「ぼくの でばんは~?」
ベルクス「ないかもしれんな」
スラミン「え~!」
数十匹は居た魔獣の群れがどんどん少なくなる
アマネ「こりゃあ 勝ち戦じゃのお」
スラミン「それ フラグ っていうんだよ~」
すると 奥からノシノシ!と足音が聞こえる
アロードが見ると 通常のソードドッグの2、3倍のデカさがある大型犬 群れのボスが現れる
「フラグ かいしゅう!」
と喜ぶスラミン
剣を構えるアロード しかし 群れのボスは
アロードを飛び越えてアマネの近くに降りる
アロード「ちっ! トラップ係のアマネを先に潰す気か!」
ガルルルルル!とアマネを睨み付けるボス
アマネ「妾が1番危険と感じたのじゃな
分かるぞ なぜなら九尾の・・・ 」
ブンッ!と尻尾の剣を振ってきた
「危なーーー!!」ギリギリで回避するアマネ
アマネ「このバカ犬!! あわや 斬られて・・・」
スパー! ツウーと右の頬が浅いが斬られて 血を流していた
アマネ「な、なんじゃこりゃ!?」
切り傷だが オーバーリアクションをする
アロードは後ろから見ていたため気づき叫ぶ
アロード「2本だ!そいつの尻尾の剣は2本ある!」
ゴブリンたちが見ると確かに尻尾に剣が2本あり 片方の剣にアマネの血がついていた
その血をチロッ!と舐めるボス
ブチッ!「妾に喧嘩を売っておのかあ?
ワンころ風情が!!」
二重の意味で舐められたと感じ オーラを放つアマネ
アマネ「死ね~い! 九尾 回し蹴り!!」
華麗に回し蹴りをしようとしたが 魔獣の足の肉球部分で叩かれて ドーン! と吹き飛ばされる
「ぶはーー!!」といつものお約束になるアマネ
アロード「仕方ない! 作戦を立てたのは俺だ
尻拭いはしねーとな!」
シャキーン! カチャ!と剣と銃を構える
ガルルルルル!と今度はアロードに目を付けるソードドッグのボス
アロード「お前の相手は俺がするぜ!ワンころ!!」・・・




